短編①
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「ねえシャンクス、明日帰り遅くなってもいい?」
「ん、飲み会か?」
同居人の某大手会社社長のシャンクスとは幼馴染で、恋人。
私は別の会社で働いていて、1回プロポーズされたんだけど断った。
・・・・もうちょっと今の会社で働いていたいと思ったから。
「んーん、マッサージ行って来ようと思って」
寝る前の2人だけの僅かな時間。
主に明日のコトを話すことが多い。
「マッサージ?」
「うん。駄目?」
私の仕事は主にPCの前のデスクワーク。
肩こりが半端ない。
「駄目だ」
「え、駄目なの?何で?」
肩こりは結構深刻な問題で、仕事帰りにマッサージ行ってスッキリしたいなあなんて思ってたんだけど。
切なる願いはばっさりと切り捨てられた。
「男が担当になるかもしれねえだろ」
「・・・・じゃあ女性を指名すればいい?」
「予約の時はそうでも行ってみたら何らかの都合で男がやることになったらどうするんだ」
・・・・・シャンクスは嫉妬深い。
その他のことに関しては本当に心が広くて、大きい人だなあって思うのに。
「でも、」
「他の男がお前に触れるのは我慢出来ない。・・・マッサージなら俺がしてやる」
「え、シャンクスが?それは嬉しいけど、悪いよ」
「気にすんな。ほら、座れ」
お言葉に甘えてベッドに腰掛けた。
「ありがと」
ベッドにシャンクスが乗っかって、
「強かったら言えよ?」
「大丈夫。むしろ強いくらいがイイ」
「了解」
その言葉を合図に、シャンクスの両手が私の肩にかかる。
ぐ、とかかる圧力が気持ちいい。
「あ゛ー気持ちいいー」
「だから早く辞めて、俺んとこに永久就職しろよ」
「・・・・ん、考えとく」
シャンクスのことは好きだし、いずれは結婚もしたい。
私も今年で28歳だから、と。
プロポーズは断ったけど、それは言ってある。
シャンクスも待つと言ってくれた。
「・・・・気持ちいいか?アコ」
「うん、気持ちいい」
「・・・・そうか」
そして肩と首のあたりを指圧してくれていたシャンクスの手が、
「・・・・・・シャンクス?」
「ん、何だ?」
「何してんの?」
「揉み解してるとこだが」
「何処を」
「アコの胸」
いつの間にか胸元に下りてきていた手。
・・・・なんか触り方がいやらしいんですけど。
「っそこじゃなくて!肩やって欲しいんだけど!」
「でもここも凝ってるだろう?気持ちよくしてやるって」
「肩じゃないならやんなくて、ひゃあっ」
言いながらシャンクスは強弱をつけて揉んでくる。
後ろに居て顔は見えないけど、きっとニヤニヤしてるんだろうなと思うと少し悔しい。
「アコ・・・・もう少し色気ある声出せるだろ?」
ふっ、と耳元に息を吹きかけられた。
「やっ!もうほんと、いい加減にっはあっ」
今度は首をぺろり。
「もう少しか?」
「首・・・弱いってわかってて、あぁんっ」
「お、いい声」
するとシャンクスは私の首を後ろまで回し、有無を言わさずキスをした。
「ん・・・・っは、あん、」
深い口付けに翻弄されながらも、入ってこようとするシャンクスの舌だけは入れまいと口を頑なに閉じていたものの、
やわやわと揉まれた胸の快感に耐え切れなかった。
「ふ、ぁ、はあっ」
何度も深く口付けられて、文句の言葉ももうまともに発せられない。
「・・・早く俺の物になっちまえ、アコ」
そしてそのまま、ベッドに押し倒された。
翌日、上機嫌のシャンクスに、
「マッサージして欲しくなったらいつでも言えよ」
と言われた。
・・・・・・もうシャンクスには頼まない。
そして数週間後、私は会社を辞めた。
シャンクスと、結婚する為に。