短編①
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大学で出会ったマルコと、卒業と同時に付き合いだした。
マルコは大手企業に就職。
今では偉い人になったようだ。
社長さんである白ひげさんをものすごく尊敬していて、『親父』と呼んでいる。
忙しそうだけど充実してるみたいだし、それはいいんだ。
ただ・・・・・・・、
忙しすぎて最近まともに会えてない。
2ヶ月はマトモに顔を合わせてないし、
メールもほとんど来ない。
まあ忙しいのわかってるからこっちからもしないんだけど。
でもさすがに寂しい訳で。
・・・・少しくらい連絡寄越せよ!
馬鹿パイナップルめ!
呪ってやろうか・・・くそう。
そう思った瞬間、
携帯が電話の着信を知らせた。
画面を見ると、名前は『マルコ』
私は慌てて通話ボタンを押す。
「もっもしもしマルコ!?」
「アコ」
私を呼ぶその声は確かに、マルコの声で。
「呪いが効いたの!?ヤバイ私呪術師になれるかも」
「・・・・お前俺を呪ったのかい」
「ぎゃあ!すみませんでした!」
「謝るのはこっちだよい、長い間連絡もできなくて悪かった」
「ん、一番大変なのはマルコなんだから気にしなくていーのに」
「助かるよい。・・・でも今週の日曜日には時間が出来そうなんだ」
「え、ほんと?」
「ああ、久し振りに会えないかと思ってねい」
「もち!」
「今まで寂しい思いをさせた侘びに何か奢るよい」
「気にしなくていいのに。でも会えるのは嬉しい!」
「俺も・・・早く会いたいよい、アコ」
2ヶ月ぶりのマルコ。
デートするのも久し振りで。
久し振りに見るマルコの顔は少し細くなった気がした。
「まだ忙しいの?」
「もう少ししたら落ち着く予定だよい。・・・ごめんな」
「や、私はいいんだけど。そりゃ寂しいけどさ」
仕事の話を聞きながら手を繋いで歩く。
ただこれだけのことがすごく嬉しい。
お昼は約束どおりマルコの奢りでイタリアン。
この後どうするの、と聞いたら行く所があるのだと言われた。
「着いたよい」
手をひかれ連れて行かれたその場所は。
「へ?」
ジュエリーショップ。
しかも高そうな。
「今まで寂しい思いをさせたからねい、好きなもの選べばいい」
「なななな、何で!」
「奢るって言ったろい?」
「いやいやいやさっきご飯奢ってもらったし!」
「そんなんじゃ足りねえよい。値段は気にしなくていい」
マルコは優しく笑って言ってくれた。
そりゃ私も女の子だし宝石に憧れはある。
でもこんな高そうな!
ひいい!
「・・・ちなみにダイヤの指輪だけは却下するよい」
「え、ああやっぱダイヤ高いもんねー」
「馬鹿か。値段は気にするなって言ったろい」
「あれ」
「・・・・ダイヤってのは違う時に贈るもんだろい」
苦笑しながら言うマルコの言葉の意味に、
私は気づいて顔が赤くなるのがわかった。
「あう。その・・・ありがと」
言葉に詰まった私の頭を、マルコは優しく撫でてくれた。
「で、どれがいいんだい?」
「えーと」
値段は気にするなって言っても気にしますよ。
なるべく安めのものを探す。と、
「アコ・・・値段は気にするなって言ってんだろい?」
「え、何でわかったの?」
「アコの考えそうなことくらいわかるよい」
「マジか。マルコ怖っ」
「おい」
話しながらキラキラの店内を見て回る。
「あ、これ綺麗」
ふと目に付いたのは、輝くブルーサファイアのリング。
周りに小さいダイヤが散りばめられていて、真ん中にブルーサファイア。
「気に入ったかい?」
「うん、これがいい」
私の言葉にマルコは頷いて店員さんに声をかける。
私はドキドキしながら待つ。
「もっと買っても構わねえよい?」
「いやいやいや!お気持ちだけで!」
焦る私にマルコはククッ、と笑った。
包んでもらった指輪はマルコが持ってくれた。
お店を出て私は何やら不思議な気分。
「でもほんとにどうしたの?こんなとこ連れて来てくれるなんて」
私が聞くと、マルコは頬をぽりぽりとかきながら言いにくそうに話し出した。
「あー・・・最近忙しかったろい?俺からはメールも出来なかったし、アコからも連絡なかったし、よい」
「まあ邪魔しちゃいけないかなと思って」
「そしたらサッチが・・・言ったんだよい」
「サッチさんが?何て?」
サッチさんはマルコと仲の良い同僚さんだ。
リーゼントだけど。
「・・・そんなんじゃそのうちフられるぞ、って」
「はァ?」
「たまにはジュエリーの1つや2つ買ってやれってよい」
「それで、今日、こんな?」
「・・・・よい」
顔を少し赤くしたマルコに、
私は嬉しくなった。
「金で繋ぎとめてる嫌な奴だと笑うかい?」
「そんな馬鹿な。・・・嬉しいよ。マルコ大好き」
繋いでる手に力をこめる。
ぎゅ、とマルコも優しく握り返してくれた。
「全部呪いの効果かなーやっぱ」
「・・・どんな呪いだい、それは」
「マルコがもっと私のコト好きになりますように?」
「ああ、それなら大歓迎だよい」
マルコは大手企業に就職。
今では偉い人になったようだ。
社長さんである白ひげさんをものすごく尊敬していて、『親父』と呼んでいる。
忙しそうだけど充実してるみたいだし、それはいいんだ。
ただ・・・・・・・、
忙しすぎて最近まともに会えてない。
2ヶ月はマトモに顔を合わせてないし、
メールもほとんど来ない。
まあ忙しいのわかってるからこっちからもしないんだけど。
でもさすがに寂しい訳で。
・・・・少しくらい連絡寄越せよ!
馬鹿パイナップルめ!
呪ってやろうか・・・くそう。
そう思った瞬間、
携帯が電話の着信を知らせた。
画面を見ると、名前は『マルコ』
私は慌てて通話ボタンを押す。
「もっもしもしマルコ!?」
「アコ」
私を呼ぶその声は確かに、マルコの声で。
「呪いが効いたの!?ヤバイ私呪術師になれるかも」
「・・・・お前俺を呪ったのかい」
「ぎゃあ!すみませんでした!」
「謝るのはこっちだよい、長い間連絡もできなくて悪かった」
「ん、一番大変なのはマルコなんだから気にしなくていーのに」
「助かるよい。・・・でも今週の日曜日には時間が出来そうなんだ」
「え、ほんと?」
「ああ、久し振りに会えないかと思ってねい」
「もち!」
「今まで寂しい思いをさせた侘びに何か奢るよい」
「気にしなくていいのに。でも会えるのは嬉しい!」
「俺も・・・早く会いたいよい、アコ」
2ヶ月ぶりのマルコ。
デートするのも久し振りで。
久し振りに見るマルコの顔は少し細くなった気がした。
「まだ忙しいの?」
「もう少ししたら落ち着く予定だよい。・・・ごめんな」
「や、私はいいんだけど。そりゃ寂しいけどさ」
仕事の話を聞きながら手を繋いで歩く。
ただこれだけのことがすごく嬉しい。
お昼は約束どおりマルコの奢りでイタリアン。
この後どうするの、と聞いたら行く所があるのだと言われた。
「着いたよい」
手をひかれ連れて行かれたその場所は。
「へ?」
ジュエリーショップ。
しかも高そうな。
「今まで寂しい思いをさせたからねい、好きなもの選べばいい」
「なななな、何で!」
「奢るって言ったろい?」
「いやいやいやさっきご飯奢ってもらったし!」
「そんなんじゃ足りねえよい。値段は気にしなくていい」
マルコは優しく笑って言ってくれた。
そりゃ私も女の子だし宝石に憧れはある。
でもこんな高そうな!
ひいい!
「・・・ちなみにダイヤの指輪だけは却下するよい」
「え、ああやっぱダイヤ高いもんねー」
「馬鹿か。値段は気にするなって言ったろい」
「あれ」
「・・・・ダイヤってのは違う時に贈るもんだろい」
苦笑しながら言うマルコの言葉の意味に、
私は気づいて顔が赤くなるのがわかった。
「あう。その・・・ありがと」
言葉に詰まった私の頭を、マルコは優しく撫でてくれた。
「で、どれがいいんだい?」
「えーと」
値段は気にするなって言っても気にしますよ。
なるべく安めのものを探す。と、
「アコ・・・値段は気にするなって言ってんだろい?」
「え、何でわかったの?」
「アコの考えそうなことくらいわかるよい」
「マジか。マルコ怖っ」
「おい」
話しながらキラキラの店内を見て回る。
「あ、これ綺麗」
ふと目に付いたのは、輝くブルーサファイアのリング。
周りに小さいダイヤが散りばめられていて、真ん中にブルーサファイア。
「気に入ったかい?」
「うん、これがいい」
私の言葉にマルコは頷いて店員さんに声をかける。
私はドキドキしながら待つ。
「もっと買っても構わねえよい?」
「いやいやいや!お気持ちだけで!」
焦る私にマルコはククッ、と笑った。
包んでもらった指輪はマルコが持ってくれた。
お店を出て私は何やら不思議な気分。
「でもほんとにどうしたの?こんなとこ連れて来てくれるなんて」
私が聞くと、マルコは頬をぽりぽりとかきながら言いにくそうに話し出した。
「あー・・・最近忙しかったろい?俺からはメールも出来なかったし、アコからも連絡なかったし、よい」
「まあ邪魔しちゃいけないかなと思って」
「そしたらサッチが・・・言ったんだよい」
「サッチさんが?何て?」
サッチさんはマルコと仲の良い同僚さんだ。
リーゼントだけど。
「・・・そんなんじゃそのうちフられるぞ、って」
「はァ?」
「たまにはジュエリーの1つや2つ買ってやれってよい」
「それで、今日、こんな?」
「・・・・よい」
顔を少し赤くしたマルコに、
私は嬉しくなった。
「金で繋ぎとめてる嫌な奴だと笑うかい?」
「そんな馬鹿な。・・・嬉しいよ。マルコ大好き」
繋いでる手に力をこめる。
ぎゅ、とマルコも優しく握り返してくれた。
「全部呪いの効果かなーやっぱ」
「・・・どんな呪いだい、それは」
「マルコがもっと私のコト好きになりますように?」
「ああ、それなら大歓迎だよい」