鏡花水月、のように
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ぐーぎゅるるる。
・・・・何でお腹の音ってこんなに可愛くないの。
もうちょっと可愛いのだったら恥ずかしくないのに!!
もうすぐ今日1日が終わるっていうのに!!
「腹は正直だねい」
「だってあれだけじゃ正直物足りないですぅ・・・・」
はああ、と深いため息も出るってもんで。
「胃がでかくなったんだろうよい」
「ああ、なんてこと・・・・」
「食うもん少なくなりゃ自然と胃も縮まるだろい」
「はああ・・・・・・頑張ります」
「食わねェことがストレスになるんならゼリーでもサッチに作ってもらった方がいい」
「え、でも間食・・・・」
「寒天はカロリーが少ねェんだよい。ここでストレスを大幅に溜めちまうといつか爆発するよい」
「おお・・・・」
「リバウンドの方が怖いって知ってるかい?」
「ぎゃー怖い!!」
「サッチんとこに行くなら一緒に行くよい」
「んー・・・・・・・・・・大丈夫です」
ちょっと悩んだけど。
「いいのかい?」
「そこまで酷くないですし。マルコさんと話してるおかげで気もまぎれますし」
「その程度なら大丈夫だねい」
「はい・・・それに今結構楽しいんですよ」
「楽しい?」
マルコさんが何でこんなにダイエットに詳しいのかは置いといて。
「ゆっくり噛んで食べるからいつもよりサッチさんの料理の美味しさわかるし、マルコさんとのお散歩楽しいし」
ダイエットのおかげでマルコさんと居られる時間が増えた。
「お父様とも立って話すから少しだけ距離が縮まったような気するし」
「前向きな姿勢はたいしたもんだい」
「有難う御座います!目標はあのスカートが余裕になるまで!がんばりマス!!」
目標をたてた方がいいとマルコさんに言われた。
確かにゴールなしに突っ走るより、
ゴール目指して走った方が走り甲斐があるというもの。
・・・・・頑張ろ。
ダイエットを始めて2週間が過ぎた。
少し効果も見え始めて、
ますますやる気になって。
更に1週間。
「・・・・・・あれ」
体重計に乗ってがっくりと肩を落とした。
・・・・・食事、思いっきり減らしたのに。
ほとんど変わってない。
というかここ数日ほぼ変わらない体重。
何でえええ!?
・・・・・でも一生懸命に色々アドバイスをくれるマルコさんの為にもこれは黙っておこう。
と思ったのに。
「停滞期だねい」
「は」
・・・バレた。
「アコの顔見りゃわかるよい」
うわーお。
「減らしてるんですけどね・・・もう駄目なんでしょうか」
「諦めるのかい?」
明らかに面白がってる顔のマルコさん。
「まさか。ここで諦めたら女が廃ります」
「は、それでこそアコだねい」
まだまだやれる!!
やってやるさね!!
「何とか停滞期脱出しないと・・・・!!」
「水分はとってんのかい?」
「え、まあ。でも水太り怖い・・・」
ごつんと頭に軽い衝撃。
「水分はとれ。水分不足から来る時もあるんだよい」
「・・・まじですか」
「それと1日三食は絶対だよい」
「・・・・・はーい」
コーチの言うことは聞いておこう。
でもってこの際だし、気になってたから聞いてみよう。
「・・・・マルコさんは何でこんなに詳しいんですか?」
「身体鍛える為に知識は必要だろい?」
「おお・・・・なるほど!!」
目の前にある筋肉に目がいった。
・・・・・・つん。
「おい」
「マルコさんの歴史はカッコイイですねえ・・・」
「・・・んな大層なもんじゃねェよい」
鍛えられた筋肉をつんつん。
「私の歴史はたるんでいる・・・・」
情けなさに呟いたら、
「はははっ、面白いこと言うねい」
マルコさん大爆笑。
「・・・・これから引き締めるからいいんです!!」
「そりゃ楽しみだねい」
「楽しみにしてて下さい!ナイスバディになってマルコさんを誘惑してみせますから!」
「しなくていいよい」
・・・・私の決意をばっさり。
「・・・ぼんきゅっぼん」
「興味ねェ」
「嘘だー!?」
「嘘じゃねェよい、そんなことは重要じゃねェ」
「・・・・じゃあ何にそそられるんですか?」
ごくりと唾を飲み込む。
「たるんだ歴史」
「・・・・・・・・っ!!マルコさんの馬鹿ー!!!大好きー!!!」
恥ずかしくなって部屋を出た。
ああもう、マルコさんのどえす!!!
大好きだ!!
+たるんだ 終+
・・・・何でお腹の音ってこんなに可愛くないの。
もうちょっと可愛いのだったら恥ずかしくないのに!!
もうすぐ今日1日が終わるっていうのに!!
「腹は正直だねい」
「だってあれだけじゃ正直物足りないですぅ・・・・」
はああ、と深いため息も出るってもんで。
「胃がでかくなったんだろうよい」
「ああ、なんてこと・・・・」
「食うもん少なくなりゃ自然と胃も縮まるだろい」
「はああ・・・・・・頑張ります」
「食わねェことがストレスになるんならゼリーでもサッチに作ってもらった方がいい」
「え、でも間食・・・・」
「寒天はカロリーが少ねェんだよい。ここでストレスを大幅に溜めちまうといつか爆発するよい」
「おお・・・・」
「リバウンドの方が怖いって知ってるかい?」
「ぎゃー怖い!!」
「サッチんとこに行くなら一緒に行くよい」
「んー・・・・・・・・・・大丈夫です」
ちょっと悩んだけど。
「いいのかい?」
「そこまで酷くないですし。マルコさんと話してるおかげで気もまぎれますし」
「その程度なら大丈夫だねい」
「はい・・・それに今結構楽しいんですよ」
「楽しい?」
マルコさんが何でこんなにダイエットに詳しいのかは置いといて。
「ゆっくり噛んで食べるからいつもよりサッチさんの料理の美味しさわかるし、マルコさんとのお散歩楽しいし」
ダイエットのおかげでマルコさんと居られる時間が増えた。
「お父様とも立って話すから少しだけ距離が縮まったような気するし」
「前向きな姿勢はたいしたもんだい」
「有難う御座います!目標はあのスカートが余裕になるまで!がんばりマス!!」
目標をたてた方がいいとマルコさんに言われた。
確かにゴールなしに突っ走るより、
ゴール目指して走った方が走り甲斐があるというもの。
・・・・・頑張ろ。
ダイエットを始めて2週間が過ぎた。
少し効果も見え始めて、
ますますやる気になって。
更に1週間。
「・・・・・・あれ」
体重計に乗ってがっくりと肩を落とした。
・・・・・食事、思いっきり減らしたのに。
ほとんど変わってない。
というかここ数日ほぼ変わらない体重。
何でえええ!?
・・・・・でも一生懸命に色々アドバイスをくれるマルコさんの為にもこれは黙っておこう。
と思ったのに。
「停滞期だねい」
「は」
・・・バレた。
「アコの顔見りゃわかるよい」
うわーお。
「減らしてるんですけどね・・・もう駄目なんでしょうか」
「諦めるのかい?」
明らかに面白がってる顔のマルコさん。
「まさか。ここで諦めたら女が廃ります」
「は、それでこそアコだねい」
まだまだやれる!!
やってやるさね!!
「何とか停滞期脱出しないと・・・・!!」
「水分はとってんのかい?」
「え、まあ。でも水太り怖い・・・」
ごつんと頭に軽い衝撃。
「水分はとれ。水分不足から来る時もあるんだよい」
「・・・まじですか」
「それと1日三食は絶対だよい」
「・・・・・はーい」
コーチの言うことは聞いておこう。
でもってこの際だし、気になってたから聞いてみよう。
「・・・・マルコさんは何でこんなに詳しいんですか?」
「身体鍛える為に知識は必要だろい?」
「おお・・・・なるほど!!」
目の前にある筋肉に目がいった。
・・・・・・つん。
「おい」
「マルコさんの歴史はカッコイイですねえ・・・」
「・・・んな大層なもんじゃねェよい」
鍛えられた筋肉をつんつん。
「私の歴史はたるんでいる・・・・」
情けなさに呟いたら、
「はははっ、面白いこと言うねい」
マルコさん大爆笑。
「・・・・これから引き締めるからいいんです!!」
「そりゃ楽しみだねい」
「楽しみにしてて下さい!ナイスバディになってマルコさんを誘惑してみせますから!」
「しなくていいよい」
・・・・私の決意をばっさり。
「・・・ぼんきゅっぼん」
「興味ねェ」
「嘘だー!?」
「嘘じゃねェよい、そんなことは重要じゃねェ」
「・・・・じゃあ何にそそられるんですか?」
ごくりと唾を飲み込む。
「たるんだ歴史」
「・・・・・・・・っ!!マルコさんの馬鹿ー!!!大好きー!!!」
恥ずかしくなって部屋を出た。
ああもう、マルコさんのどえす!!!
大好きだ!!
+たるんだ 終+