鏡花水月、のように
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今まで1番隊の隊長だから、と。
色々言われてきたが、くだらねェとしか思ってなかった。・・・・・・・が。
流石にこれはマズい。
「・・・・何してんだよいアコ」
朝目が覚めたらアコの顔が目の前にあった。
「マルコさん襲ってますぅ」
・・・・気を許してる相手とはいえ情けねェよい。
「腹が減ったよい」
「・・・・・この状況で言うことですかそれ」
「朝起きたらまず飯だろい?」
「そうですけども!!」
「さっさと行くよい」
・・・・・と言ってみてもアコが退く気配はない。
何かあったか?
「・・・・・・・・マルコさんは」
俺を見下ろし小さい声でぽつり。
「・・・何だよい」
「マルコさんは私を何だと思ってるんですか!」
「・・・・・アコだろい?」
何を馬鹿なことを。
そう思って答えれば顔をくしゃっとさせ、
「マルコさんの朴念仁ー!!」
・・・・訳のわからない罵倒を浴びせてきやがった。
それでも何とか退いたので起き上がれば、
「朝ごはんに負けた・・・・!」
と頭を抱えてしゃがみこんでる。
・・・・何やってんだい、アコは。
「何がしてェんだよい」
「少なくとも朝ごはんには勝ちたいです」
大真面目な顔で訴えるように見つめてきやがった。
「腹は?」
「空きました」
「飯に行くよい」
「・・・・・・はーい」
拗ねた顔で、それでも素直に付いて来る。
少しでも目を離すとすぐにふらふらしやがるから面倒くせェ。
・・・・滅多なことはねェだろうが、それでも側に置いておきたい。
そう思うのは、束縛になっちまうか。
「ご馳走さまでしたっ」
・・・・アコは朝は割と大人しい。
問題は昼と夜で、特に夜。
「今日は部屋で大人しくしてろよい」
「お仕事の時以外は大人しくしてるじゃないですかー!!」
「何処がだよい」
言ってる側から、
「アコちゃーん、今日の朝飯どうだった?」
「あ、サッチさん今日も絶好調でしたよ!」
「どう?昼飯の後にお茶でも」
「わー是非行かせていただ・・・・・」
最後で思い出したのか、俺をちらりと見た。
アコの耳を軽く引っ張って、
「この耳は飾りかい?」
強めに言ってやれば、
「マルコさんも一緒に!」
と反省の色はナシ。
「少しは信用しなさいって、なあアコちゃん」
「そんなところも好きなんですけどねー」
「うっわ。惚気られた。マルコは幸せモンだねェ」
「マルコさんは私が幸せにします!」
「ひゅーマルコ良かったなァ」
これ以上聞くに堪えず、
アコの頭にこつんと軽く拳を当てた。
「いい加減にしろよい、アコ」
「・・・・大人しくしてまーす」
「何だよマルコォ、浮気してた癖に」
「あァ!?」
「浮気!?マルコさんそうなんですか!?
身に覚えのねェことでアコが過剰に反応した。
「アレクシスちゃんと楽しそうにしてただろ」
「アレクシスさんと!?」
「話してただけだい」
「・・・・・・・・・・・マルコさんが浮気」
「おい、本気にすんない」
「マルコさんの馬鹿ー!!!」
「おいアコ、待っ・・・・・・・・」
・・・・・1人でうろちょろするなと何度言えばわかるのか。
馬鹿、と叫んで走って出て行ったアコにため息しか出てこない。
・・・・とりあえず、原因であるコイツをシメておくかねい。
「・・・・いやん、マルコこわぁい」
馬鹿ーと叫んで思わず逃げて来ちゃったけど。
・・・・・ここには敵が多すぎる。
アレクシスさんは大丈夫、なんてもう思えない。
過去の誘惑が今頃効いて来た!?
ああっでも朝ごはんにすら負けてる私としてはまず朝ごはんに勝たないと!
すなわちサッチさんもライバル!?
それからすぐオヤジがオヤジがって言うからお父様もライバルでしょ、
あとはエース君も気にしてるみたいだからエース君も・・・・・って。
・・・・・ライバル男ばっかりじゃないか。
・・・・・・・それって女としてどうなの私。
っていうか戻らないとマルコさんに怒られそうだ。
くるりと踵を返した時、
「これから説教でもされに行くか、って顔に書いてあるみたいだ」
「あ、イゾウさーん!!」
イゾウさんに声をかけられた。
「当たり、だろ?」
「おっしゃる通りで!だってマルコさんがあんまりにも酷いから逃げて来ちゃったんですよ」
「でも好いてる、と」
「・・・・・・・・イゾウさんはライバルにならないで下さいね」
最初ナースさん以外にも女性が居るのかと思ってしまった程美しい人だから。
絶対勝てないし。
「はははっ、俺にそんな趣味はねェさ。マルコにもねェだろうよ」
「そうでしょうか・・・!?」
「いくらマルコでもそりゃあ可哀想だ。おっと、あんまり言うと俺まで説教だ。じゃあな」
「え、あ。・・・・・・・・・・あー」
あんまりにもアッサリいくので妙に思ったら目の前に個性的な影が見えた。
「・・・・・・・・手錠でもつけてやろうかい?」
「・・・・・マルコさんと一緒なら是非」
「馬鹿なこと言ってねェで部屋に戻るよい」
「はーい」
自然に取られた手、
握られた手に力を込めた。
「マルコさんは今日もお忙しいですか?」
「・・・・すまねェよい」
「美味しいご飯は作れないけど、待ってます」
「散らかすなよい」
・・・・・ホント酷いわこの人。
「お任せを!」
でも、
「夜には本でも読んでやるよい」
素敵な1日になりそうだ。
+とある1日+
色々言われてきたが、くだらねェとしか思ってなかった。・・・・・・・が。
流石にこれはマズい。
「・・・・何してんだよいアコ」
朝目が覚めたらアコの顔が目の前にあった。
「マルコさん襲ってますぅ」
・・・・気を許してる相手とはいえ情けねェよい。
「腹が減ったよい」
「・・・・・この状況で言うことですかそれ」
「朝起きたらまず飯だろい?」
「そうですけども!!」
「さっさと行くよい」
・・・・・と言ってみてもアコが退く気配はない。
何かあったか?
「・・・・・・・・マルコさんは」
俺を見下ろし小さい声でぽつり。
「・・・何だよい」
「マルコさんは私を何だと思ってるんですか!」
「・・・・・アコだろい?」
何を馬鹿なことを。
そう思って答えれば顔をくしゃっとさせ、
「マルコさんの朴念仁ー!!」
・・・・訳のわからない罵倒を浴びせてきやがった。
それでも何とか退いたので起き上がれば、
「朝ごはんに負けた・・・・!」
と頭を抱えてしゃがみこんでる。
・・・・何やってんだい、アコは。
「何がしてェんだよい」
「少なくとも朝ごはんには勝ちたいです」
大真面目な顔で訴えるように見つめてきやがった。
「腹は?」
「空きました」
「飯に行くよい」
「・・・・・・はーい」
拗ねた顔で、それでも素直に付いて来る。
少しでも目を離すとすぐにふらふらしやがるから面倒くせェ。
・・・・滅多なことはねェだろうが、それでも側に置いておきたい。
そう思うのは、束縛になっちまうか。
「ご馳走さまでしたっ」
・・・・アコは朝は割と大人しい。
問題は昼と夜で、特に夜。
「今日は部屋で大人しくしてろよい」
「お仕事の時以外は大人しくしてるじゃないですかー!!」
「何処がだよい」
言ってる側から、
「アコちゃーん、今日の朝飯どうだった?」
「あ、サッチさん今日も絶好調でしたよ!」
「どう?昼飯の後にお茶でも」
「わー是非行かせていただ・・・・・」
最後で思い出したのか、俺をちらりと見た。
アコの耳を軽く引っ張って、
「この耳は飾りかい?」
強めに言ってやれば、
「マルコさんも一緒に!」
と反省の色はナシ。
「少しは信用しなさいって、なあアコちゃん」
「そんなところも好きなんですけどねー」
「うっわ。惚気られた。マルコは幸せモンだねェ」
「マルコさんは私が幸せにします!」
「ひゅーマルコ良かったなァ」
これ以上聞くに堪えず、
アコの頭にこつんと軽く拳を当てた。
「いい加減にしろよい、アコ」
「・・・・大人しくしてまーす」
「何だよマルコォ、浮気してた癖に」
「あァ!?」
「浮気!?マルコさんそうなんですか!?
身に覚えのねェことでアコが過剰に反応した。
「アレクシスちゃんと楽しそうにしてただろ」
「アレクシスさんと!?」
「話してただけだい」
「・・・・・・・・・・・マルコさんが浮気」
「おい、本気にすんない」
「マルコさんの馬鹿ー!!!」
「おいアコ、待っ・・・・・・・・」
・・・・・1人でうろちょろするなと何度言えばわかるのか。
馬鹿、と叫んで走って出て行ったアコにため息しか出てこない。
・・・・とりあえず、原因であるコイツをシメておくかねい。
「・・・・いやん、マルコこわぁい」
馬鹿ーと叫んで思わず逃げて来ちゃったけど。
・・・・・ここには敵が多すぎる。
アレクシスさんは大丈夫、なんてもう思えない。
過去の誘惑が今頃効いて来た!?
ああっでも朝ごはんにすら負けてる私としてはまず朝ごはんに勝たないと!
すなわちサッチさんもライバル!?
それからすぐオヤジがオヤジがって言うからお父様もライバルでしょ、
あとはエース君も気にしてるみたいだからエース君も・・・・・って。
・・・・・ライバル男ばっかりじゃないか。
・・・・・・・それって女としてどうなの私。
っていうか戻らないとマルコさんに怒られそうだ。
くるりと踵を返した時、
「これから説教でもされに行くか、って顔に書いてあるみたいだ」
「あ、イゾウさーん!!」
イゾウさんに声をかけられた。
「当たり、だろ?」
「おっしゃる通りで!だってマルコさんがあんまりにも酷いから逃げて来ちゃったんですよ」
「でも好いてる、と」
「・・・・・・・・イゾウさんはライバルにならないで下さいね」
最初ナースさん以外にも女性が居るのかと思ってしまった程美しい人だから。
絶対勝てないし。
「はははっ、俺にそんな趣味はねェさ。マルコにもねェだろうよ」
「そうでしょうか・・・!?」
「いくらマルコでもそりゃあ可哀想だ。おっと、あんまり言うと俺まで説教だ。じゃあな」
「え、あ。・・・・・・・・・・あー」
あんまりにもアッサリいくので妙に思ったら目の前に個性的な影が見えた。
「・・・・・・・・手錠でもつけてやろうかい?」
「・・・・・マルコさんと一緒なら是非」
「馬鹿なこと言ってねェで部屋に戻るよい」
「はーい」
自然に取られた手、
握られた手に力を込めた。
「マルコさんは今日もお忙しいですか?」
「・・・・すまねェよい」
「美味しいご飯は作れないけど、待ってます」
「散らかすなよい」
・・・・・ホント酷いわこの人。
「お任せを!」
でも、
「夜には本でも読んでやるよい」
素敵な1日になりそうだ。
+とある1日+