鏡花水月、のように
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「はああああ・・・・・っ」
感動のため息。
目の前に広がる美味しそうなご飯。
「・・・・そんじゃ」
「はい!」
「たいしたもんじゃねェけどよい」
「たいしたもんです!という訳で!再会を祝して!」
カチン、とグラスを合わせて。
「乾杯、よい」
「乾杯!」
お酒で乾杯。
海賊だし盛大に宴とかするのかなって思ったんだけど、
面倒くさいことになりそうだから、とマルコさんの部屋で2人きりの宴。
・・・・・痛いな、心。
いやいや今は久しぶりのマルコさんのご飯を堪能しようそうしよう!
「いただきます!」
サーモンのマリネを一口。
「・・・・・・・・・うまっ!!」
プロか!と言いたくなるほど美味。
ああ、幸せ。
目の前にマルコさん。
美味しいおつまみ、そしてお酒。
私このままここに居てもいいんじゃないだろうか。
もう、私の世界に帰らなくても。
「料理の腕上がりましたねマルコさん!」
「そうかい?こっちじゃほとんど作らねェからよい」
「勿体なーい!腕が腐る!」
「腐りゃしねェよい」
「確かにー!!ああこれも美味しい!!」
「アコはどうなんだい?」
お肉も柔らかい素敵。
「え、何がですか?」
「・・・・少しはやってるんだろうねい、料理」
「・・・・・ごふぅ」
「・・・・・ったく」
なんて、本当は頑張ってた。
「出来ますよ、私だって。・・・みじん切りとかも出来るようになりましたし」
「へェ・・・本当かい?」
「レシピ見ればたいていのものは何とか出来るようにもなりましたからね!えっへん」
「なら今度見せてもらおうかねい、その腕を」
「・・・・お、お任せを」
「片付けは出来てんのかい?」
「・・・・・・たまにサボり気味な感じで」
「たまに、ねい」
じとーと疑いの目で見られた。
・・・・・結構サボり気味な感じなだけに思わう目を逸らした。
「でもほんとに良かったんですかマルコさん」
「何がだい?」
「・・・・外では皆が楽しそうに宴を」
「行きたいのかい?」
「いやー・・・・・私は。でもマルコさんに申し訳ないかなぁと」
実はこう見えて人見知りなのです。私。
言わないけど。
「ならいいだろい。毎日うるせェのも疲れんだよい」
・・・・・そんなもの?
「2人きりの方が、何か懐かしいですしね」
「そう・・・だねい」
・・・・・・ふ、と柔らかい笑みのマルコさんに心臓が暴れ出す。
「・・・・マルコさん」
「・・・・何だい?」
思いきって聞いてみようか。
私、ずっとここに居ちゃ駄目ですかって。
・・・・帰りたくない、と。
「・・・・・私」
・・・・・もし、駄目だって言われたら。
そんな不安に襲われながらも口を開いた瞬間、
「おーいマルコ何してんだよ」
ドアが開いて知らない男の子が入って来た。
・・・・男の子。
若く見える。
髪形はマルコさんと違って至って普通の黒髪。
でもその子・・・・上半身裸なの。
鍛え上げられた筋肉に思わず目が行った。
「今日は部屋で飲む。うちの隊の奴らには言っておいたはずだよい」
「・・・・俺邪魔したか?」
「今まさに邪魔してるのに気づけよい」
マルコさんの辛辣な言葉にもその男の子は気にする様子もなく、
「そういや噂になってたな、マルコが女召喚したって」
召喚て。
面白いなこの子。
マルコさんは仕方ない、と言った風に、
「アコ。こいつがエースだよい。2番隊の隊長だ」
私を紹介してくれた。
「初めまして・・・・!訳あってここでお世話になります、うさんくさいけど怪しい者じゃ御座いません!」
「・・・エース、アコだ。前に話しただろい?」
「ああ、マルコが心配だー心配だーって言ってた」
「エース黙ってろい」
・・・・この子がエース、君。
私の世界に居た時に何回か聞いたことある名前。
エース君は私の前まで来ると、
深く一礼。
え。
「エースだ。以後よろしく」
「こっこちらこそ!!」
何て礼儀正しい子なの!?
「・・・・なァ、それ美味そうだな」
私の感動を余所にエース君の視線はマルコさん特製のおつまみに。
「・・・・これは駄目だよい」
「俺らんとこにねェやつ」
「俺が作ったからねい」
「マルコが?・・・・美味ェの?」
最後の問いかけは私に向かって来たので、
「すっごく美味しい」
と答えたらエース君の顔がぱああっと輝いた。
「いただきます!」
素早い動きでエース君の手が動き、
「駄目だって言ってんだろい!」
更にそれを上回る動きでマルコさんがそれを阻止した。
・・・・2人もすごいわ。
「・・・・はい、あーん」
「アコ!」
マルコさんに怒鳴られたけど、
思わずエース君に私の分を差し出した。
「いいのか?サンキュ。・・・・・ん」
「・・・・どう?」
「普通に美味ェ。マルコって料理出来たんだな!」
食べ終えてにっこり満面の笑み。
可愛いなぁ。
「マルコさん料理上手よ!」
「へェ・・・知らなかったな。俺よりアコの方がマルコのこと知ってンだな!」
・・・・・・何て可愛い子なの!!
「エース君・・・有難う、すごい有難う!!」
今日のところはエース君の笑顔に救われました。
+救われました 終+
感動のため息。
目の前に広がる美味しそうなご飯。
「・・・・そんじゃ」
「はい!」
「たいしたもんじゃねェけどよい」
「たいしたもんです!という訳で!再会を祝して!」
カチン、とグラスを合わせて。
「乾杯、よい」
「乾杯!」
お酒で乾杯。
海賊だし盛大に宴とかするのかなって思ったんだけど、
面倒くさいことになりそうだから、とマルコさんの部屋で2人きりの宴。
・・・・・痛いな、心。
いやいや今は久しぶりのマルコさんのご飯を堪能しようそうしよう!
「いただきます!」
サーモンのマリネを一口。
「・・・・・・・・・うまっ!!」
プロか!と言いたくなるほど美味。
ああ、幸せ。
目の前にマルコさん。
美味しいおつまみ、そしてお酒。
私このままここに居てもいいんじゃないだろうか。
もう、私の世界に帰らなくても。
「料理の腕上がりましたねマルコさん!」
「そうかい?こっちじゃほとんど作らねェからよい」
「勿体なーい!腕が腐る!」
「腐りゃしねェよい」
「確かにー!!ああこれも美味しい!!」
「アコはどうなんだい?」
お肉も柔らかい素敵。
「え、何がですか?」
「・・・・少しはやってるんだろうねい、料理」
「・・・・・ごふぅ」
「・・・・・ったく」
なんて、本当は頑張ってた。
「出来ますよ、私だって。・・・みじん切りとかも出来るようになりましたし」
「へェ・・・本当かい?」
「レシピ見ればたいていのものは何とか出来るようにもなりましたからね!えっへん」
「なら今度見せてもらおうかねい、その腕を」
「・・・・お、お任せを」
「片付けは出来てんのかい?」
「・・・・・・たまにサボり気味な感じで」
「たまに、ねい」
じとーと疑いの目で見られた。
・・・・・結構サボり気味な感じなだけに思わう目を逸らした。
「でもほんとに良かったんですかマルコさん」
「何がだい?」
「・・・・外では皆が楽しそうに宴を」
「行きたいのかい?」
「いやー・・・・・私は。でもマルコさんに申し訳ないかなぁと」
実はこう見えて人見知りなのです。私。
言わないけど。
「ならいいだろい。毎日うるせェのも疲れんだよい」
・・・・・そんなもの?
「2人きりの方が、何か懐かしいですしね」
「そう・・・だねい」
・・・・・・ふ、と柔らかい笑みのマルコさんに心臓が暴れ出す。
「・・・・マルコさん」
「・・・・何だい?」
思いきって聞いてみようか。
私、ずっとここに居ちゃ駄目ですかって。
・・・・帰りたくない、と。
「・・・・・私」
・・・・・もし、駄目だって言われたら。
そんな不安に襲われながらも口を開いた瞬間、
「おーいマルコ何してんだよ」
ドアが開いて知らない男の子が入って来た。
・・・・男の子。
若く見える。
髪形はマルコさんと違って至って普通の黒髪。
でもその子・・・・上半身裸なの。
鍛え上げられた筋肉に思わず目が行った。
「今日は部屋で飲む。うちの隊の奴らには言っておいたはずだよい」
「・・・・俺邪魔したか?」
「今まさに邪魔してるのに気づけよい」
マルコさんの辛辣な言葉にもその男の子は気にする様子もなく、
「そういや噂になってたな、マルコが女召喚したって」
召喚て。
面白いなこの子。
マルコさんは仕方ない、と言った風に、
「アコ。こいつがエースだよい。2番隊の隊長だ」
私を紹介してくれた。
「初めまして・・・・!訳あってここでお世話になります、うさんくさいけど怪しい者じゃ御座いません!」
「・・・エース、アコだ。前に話しただろい?」
「ああ、マルコが心配だー心配だーって言ってた」
「エース黙ってろい」
・・・・この子がエース、君。
私の世界に居た時に何回か聞いたことある名前。
エース君は私の前まで来ると、
深く一礼。
え。
「エースだ。以後よろしく」
「こっこちらこそ!!」
何て礼儀正しい子なの!?
「・・・・なァ、それ美味そうだな」
私の感動を余所にエース君の視線はマルコさん特製のおつまみに。
「・・・・これは駄目だよい」
「俺らんとこにねェやつ」
「俺が作ったからねい」
「マルコが?・・・・美味ェの?」
最後の問いかけは私に向かって来たので、
「すっごく美味しい」
と答えたらエース君の顔がぱああっと輝いた。
「いただきます!」
素早い動きでエース君の手が動き、
「駄目だって言ってんだろい!」
更にそれを上回る動きでマルコさんがそれを阻止した。
・・・・2人もすごいわ。
「・・・・はい、あーん」
「アコ!」
マルコさんに怒鳴られたけど、
思わずエース君に私の分を差し出した。
「いいのか?サンキュ。・・・・・ん」
「・・・・どう?」
「普通に美味ェ。マルコって料理出来たんだな!」
食べ終えてにっこり満面の笑み。
可愛いなぁ。
「マルコさん料理上手よ!」
「へェ・・・知らなかったな。俺よりアコの方がマルコのこと知ってンだな!」
・・・・・・何て可愛い子なの!!
「エース君・・・有難う、すごい有難う!!」
今日のところはエース君の笑顔に救われました。
+救われました 終+