鏡花水月、のように
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ひそひそひそ。
こそこそこそ。
・・・・・・・・さっきからまあある意味堂々としてらっしゃる皆さま。
さすが海賊。
少しは気を遣いましょう皆さま!!
噂のネタの本人ここにいますからね!?
「・・・・・・マルコさん」
「気にすんな」
・・・・・あっさり切り捨てられた。
聞こえて来るのは、
「何処から湧いたんだあの女」
鏡から来ました!
「マルコ隊長の女にしては・・・・だよなァ」
すみませんね可愛くなくて!!
まだ恋人じゃないけど!!
「怪しくないか?」
怪しくないです一般人です!!
「うさんくさいよな」
うさんくさくないですよー!!!
「・・・・アコ」
「はい」
「気にすんなって言ってんだろい?」
「・・・・・すんごい顔してましたねあの人たち」
航海士、と呼ばれる人たちに会った。
マルコさんに素直に着いて行った私。
『俺の女だよい。手ェ出したらどうなるかわかってるねい?』
・・・・・と、いきなり夢のような紹介をしてくれたんだけど。
・・・・・・・この言葉の真意を、問う勇気が私にはなかった。
私を守る為の嘘かもしれない。
もし聞いて、
嘘だって言われたら。
・・・守る為だってわかっててもやっぱり悲しいから。
きっと傷ついてしまうから。
だからとりあえず今は素直にときめいておこう。
「で、そろそろ考えておいた方がいいよい」
「え、何がですか?」
「帰ることだい」
・・・・・・マルコさんはそんなに私を帰したいの?
ヤバい既に軽傷を負った。
「帰れないじゃないですか」
「・・・・そうかもしれねェが」
「たぶん今鏡にぶつかったら私大怪我ですよ真面目に」
ちっ、とマルコさんの舌打ちが聞こえた。
「・・・・わかりましたぶつかってみます」
「馬鹿言ってんじゃねェよい」
「・・・・・だって」
だって、マルコさんが。
「絶対俺が何とかする。・・・・だからそれまで余計なことはするなよい」
「・・・・はぁい」
「最後にもう1人会わせなきゃいけねェ人がいる」
「はいはい、お供します!」
「・・・・・・その威勢がいつまで続くかねい」
にや、と意味ありげなマルコさんの笑みに少しの不安を覚えつつ、
着いて行った先。
「・・・・・・・・・・・・・・・わお」
首が痛くなる程見上げた。
こんな大きい人・・・・いや大きいとかいうレベルじゃない、人とかいうレベルじゃない!
「グラララ・・・・・バカ息子達がさっきから大騒ぎしてやがらァ、マルコが女を連れこんでるってなァ」
背の大きさもさることながら、
1番のインパクトはブーメランのようなヒゲ。
こ・・・・言葉にならない!!
「俺が前に世話になった女なんだがよい・・・今回俺が無理やり連れてきちまった。責任をとりてェ」
「責任だァ?グラララ、お前らしい台詞だなマルコ」
笑い声が・・・・響く。
「俺が引っ張ったせいでコイツはここに来た。前に世話になった礼もしてェんだよい」
「マルコさんだけのせいじゃないですよ私だって抵抗しなかったし!」
反論した瞬間でかい人にじろりと睨まれた。
「・・・・・・アコ、俺のオヤジだよい」
「ああっ初めましてお父様!マルコさんにお世話になっております!」
「俺の息子が世話になったようだ・・・礼を言う」
「いえむしろお世話になったのはこちらですし!・・・今回のことも、マルコさんに非はありません」
何だ怖そうなお父様。
前に聞いたことがある、血は繋がってないけど家族なんだと。
そんな大事な人に私のせいでマルコさんが怒られたりしたら・・・・・!!
「いやオヤジ、俺が悪いんだよい」
「違いますよお父様私が悪いんです!!」
「グラララ!お前らが仲が良いのはわかった。お前はどうしたいんだマルコ」
「俺の部屋で世話をしてやりてェんだよい。許可が欲しい」
それからマルコさんは、
「頼むオヤジ・・・!」
「まっ・・・・・・・・・」
・・・・床に額をこすりつけた。
私も慌てて同じようにした。
「私からもお願いします!私の責任なのであまりご迷惑かけないようにしますので!」
せめてマルコさんの側に居るくらいは・・・!!
「頭を上げろ2人とも」
「・・・・オヤジ」
「仁義を欠いちゃあこの世は渡っちゃいけねェのさ。世話してやんな、マルコ」
「オヤジ・・・!」
「ああああ有難う御座います!!」
・・・お父様はあんなにいい人だったのに。
相変わらず周りはひそひそ。
こそこそ。
ごにょごにょ。
・・・・・・ええ、そうでしょうとも。
「どうも、うさんくさい女でっす!」
目が合った人にご挨拶してみた。
「えっあっままマルコ隊長すんません俺!!」
「相手が違ェ」
「え!?」
「俺じゃねェだろい、アコに謝れ」
「アコさんすんませんっした!」
「私、うさんくさいですし家事駄目ですけど、ご迷惑おかけしないように頑張りますので!」
「よろしくお願いしやっす!」
「行くよい、アコ」
「はい!・・・・1人1人、仲良くなっていけばいいんですよね」
「・・・・そうだねい、アコなら出来るよい」
「頑張ります!」
「で?」
「・・・・で、とは?」
「こっから俺の部屋に1人で戻れそうかい?」
はたと気づいた。
・・・そうだよこの船冗談抜きに広いの!!
「無理・・・・・・でぇす」
ぽん、と頭に大きな手。
「だから言っただろい?」
「すみません・・・・」
「1人にはさせねェよい」
・・・・・マルコさんの力強い声。
胸に、響く。
「そういえば私マルコさんのお部屋でお世話になるんですよね!」
「・・・広くはねェが我慢しろよい」
「何か、懐かしいですね」
なんて2人で話しながら部屋に戻る。
・・・・・気になることはあるけど。
『1人にはさせねェよい』
今はこの言葉を胸に。
+言葉を胸に 終+
こそこそこそ。
・・・・・・・・さっきからまあある意味堂々としてらっしゃる皆さま。
さすが海賊。
少しは気を遣いましょう皆さま!!
噂のネタの本人ここにいますからね!?
「・・・・・・マルコさん」
「気にすんな」
・・・・・あっさり切り捨てられた。
聞こえて来るのは、
「何処から湧いたんだあの女」
鏡から来ました!
「マルコ隊長の女にしては・・・・だよなァ」
すみませんね可愛くなくて!!
まだ恋人じゃないけど!!
「怪しくないか?」
怪しくないです一般人です!!
「うさんくさいよな」
うさんくさくないですよー!!!
「・・・・アコ」
「はい」
「気にすんなって言ってんだろい?」
「・・・・・すんごい顔してましたねあの人たち」
航海士、と呼ばれる人たちに会った。
マルコさんに素直に着いて行った私。
『俺の女だよい。手ェ出したらどうなるかわかってるねい?』
・・・・・と、いきなり夢のような紹介をしてくれたんだけど。
・・・・・・・この言葉の真意を、問う勇気が私にはなかった。
私を守る為の嘘かもしれない。
もし聞いて、
嘘だって言われたら。
・・・守る為だってわかっててもやっぱり悲しいから。
きっと傷ついてしまうから。
だからとりあえず今は素直にときめいておこう。
「で、そろそろ考えておいた方がいいよい」
「え、何がですか?」
「帰ることだい」
・・・・・・マルコさんはそんなに私を帰したいの?
ヤバい既に軽傷を負った。
「帰れないじゃないですか」
「・・・・そうかもしれねェが」
「たぶん今鏡にぶつかったら私大怪我ですよ真面目に」
ちっ、とマルコさんの舌打ちが聞こえた。
「・・・・わかりましたぶつかってみます」
「馬鹿言ってんじゃねェよい」
「・・・・・だって」
だって、マルコさんが。
「絶対俺が何とかする。・・・・だからそれまで余計なことはするなよい」
「・・・・はぁい」
「最後にもう1人会わせなきゃいけねェ人がいる」
「はいはい、お供します!」
「・・・・・・その威勢がいつまで続くかねい」
にや、と意味ありげなマルコさんの笑みに少しの不安を覚えつつ、
着いて行った先。
「・・・・・・・・・・・・・・・わお」
首が痛くなる程見上げた。
こんな大きい人・・・・いや大きいとかいうレベルじゃない、人とかいうレベルじゃない!
「グラララ・・・・・バカ息子達がさっきから大騒ぎしてやがらァ、マルコが女を連れこんでるってなァ」
背の大きさもさることながら、
1番のインパクトはブーメランのようなヒゲ。
こ・・・・言葉にならない!!
「俺が前に世話になった女なんだがよい・・・今回俺が無理やり連れてきちまった。責任をとりてェ」
「責任だァ?グラララ、お前らしい台詞だなマルコ」
笑い声が・・・・響く。
「俺が引っ張ったせいでコイツはここに来た。前に世話になった礼もしてェんだよい」
「マルコさんだけのせいじゃないですよ私だって抵抗しなかったし!」
反論した瞬間でかい人にじろりと睨まれた。
「・・・・・・アコ、俺のオヤジだよい」
「ああっ初めましてお父様!マルコさんにお世話になっております!」
「俺の息子が世話になったようだ・・・礼を言う」
「いえむしろお世話になったのはこちらですし!・・・今回のことも、マルコさんに非はありません」
何だ怖そうなお父様。
前に聞いたことがある、血は繋がってないけど家族なんだと。
そんな大事な人に私のせいでマルコさんが怒られたりしたら・・・・・!!
「いやオヤジ、俺が悪いんだよい」
「違いますよお父様私が悪いんです!!」
「グラララ!お前らが仲が良いのはわかった。お前はどうしたいんだマルコ」
「俺の部屋で世話をしてやりてェんだよい。許可が欲しい」
それからマルコさんは、
「頼むオヤジ・・・!」
「まっ・・・・・・・・・」
・・・・床に額をこすりつけた。
私も慌てて同じようにした。
「私からもお願いします!私の責任なのであまりご迷惑かけないようにしますので!」
せめてマルコさんの側に居るくらいは・・・!!
「頭を上げろ2人とも」
「・・・・オヤジ」
「仁義を欠いちゃあこの世は渡っちゃいけねェのさ。世話してやんな、マルコ」
「オヤジ・・・!」
「ああああ有難う御座います!!」
・・・お父様はあんなにいい人だったのに。
相変わらず周りはひそひそ。
こそこそ。
ごにょごにょ。
・・・・・・ええ、そうでしょうとも。
「どうも、うさんくさい女でっす!」
目が合った人にご挨拶してみた。
「えっあっままマルコ隊長すんません俺!!」
「相手が違ェ」
「え!?」
「俺じゃねェだろい、アコに謝れ」
「アコさんすんませんっした!」
「私、うさんくさいですし家事駄目ですけど、ご迷惑おかけしないように頑張りますので!」
「よろしくお願いしやっす!」
「行くよい、アコ」
「はい!・・・・1人1人、仲良くなっていけばいいんですよね」
「・・・・そうだねい、アコなら出来るよい」
「頑張ります!」
「で?」
「・・・・で、とは?」
「こっから俺の部屋に1人で戻れそうかい?」
はたと気づいた。
・・・そうだよこの船冗談抜きに広いの!!
「無理・・・・・・でぇす」
ぽん、と頭に大きな手。
「だから言っただろい?」
「すみません・・・・」
「1人にはさせねェよい」
・・・・・マルコさんの力強い声。
胸に、響く。
「そういえば私マルコさんのお部屋でお世話になるんですよね!」
「・・・広くはねェが我慢しろよい」
「何か、懐かしいですね」
なんて2人で話しながら部屋に戻る。
・・・・・気になることはあるけど。
『1人にはさせねェよい』
今はこの言葉を胸に。
+言葉を胸に 終+