ホームセンターストーリー
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ナミのお気に入りの社員は、
アコと仲良くなった。
ナミだけでなく、店全体でも評判がいい。
イケメンだとか、
頼りになる、とか。
数あるレジの中から値段チェックをアコに頼んでみたり、年が近いから仲良くしたいとかぬかしやがった。
・・・・・・・・・・・ふざけんな、
そう言いたかったが、喧嘩にでもなれば##NAME21#が泣く。
・・・・・・それだけは、嫌だったから。
何も言えずに俺はアコを見送った。
楽しみにしていた水族館のデートも、アコの顔を見るたびにちらつくアイツの顔。
更にアコに気を遣わせた、
そんな自分が嫌になった。
そして昨日、
「アコさんはポートガス君と付き合ってるの?」
何処からか噂を聞きつけたらしく、
俺の前で平然とそんなことを聞く社員。
アコは俺に気づいてねェみたいだけど。
当然アコの答えは、
「はいっ付き合ってます!」
・・・・・・その笑顔が、
俺の胸を締め付ける。
そうだよな。
アコは俺が好きだって言ってくれた。
自信、持たねェと。
このままじゃアコを傷つけるばっかだ。
「らっしゃーい!」
「おっちゃん!俺チャーシュー麺大盛り!」
「・・・・醤油ラーメンで」
私は今、駅の近くのラーメン屋さんにルフィ君と2人で来ている。
ラーメンを1杯奢るという約束で、相談に乗ってくれと私が頼んだからだ。
エース君が何に悩んでいるのか、聞きだそうと思って。
「それで、どう?」
「エースのことだろ?特に変わったことはねぇけどなー」
「食欲は?」
「いつもと同じだ」
けれどたいした成果はなさそう。
「そういや昨日、エース変な寝言言ってたな」
「何々!?」
新しい情報が!?
と、いいところで、
「お待たせしましたーチャーシュー麺大盛りと醤油ラーメンね」
ラーメン到着。
するとルフィ君は目を輝かせてラーメンへ。
「うんまほー!いただきます!」
「い・・・頂きますっ」
「うんめェ!」
ものすごい勢いでラーメンを啜るルフィ君を暫し見つめて、再び話を戻すことにする。
「それでルフィ君、エース君の寝言って?」
「んーと、ふぁいふひはわはあへえって!」
・・・・・わからないよルフィ君!
「・・・飲み込んでから喋ろうね」
「アイツには渡さねェ、って」
「・・・・・・・それがエース君の寝言?」
ご飯を取り合う夢でも見てたのかな・・・!?
「ああ、そうだ!」
「そ、そっか。ありがとねルフィ君」
「気にすんな、ししし!」
嬉しそうに笑った姿がエース君と重なって、またエース君に笑ってもらう為にはどうすればいいのかを考える。
2人で店を出て、並んで歩く帰り道。
すると、
「アコ・・・・・と、ルフィ?」
「おお!エース!」
「エース、君」
私達を見て驚いた様子のエース君が居た。
「何で2人で・・・・何処か行ってたのか?」
「アコがラーメン奢ってくれたんだ」
「・・・・アコが?へェ」
へェ、と何処か自嘲気味に笑うエース君を見て、胸が痛い。
「・・・・・・・エース君?」
「・・・・・やっぱアコが好きなのはルフィだったって訳か」
「え、」
ガン、と頭を石で殴られたような衝撃。
「違うぞエース!」
ルフィ君がフォローしてくれて、ハッとした。
そうだ、言わないと私が。
ここで嘘ついて何でもないよ、なんて言いたくない。
本当のコトを言わなければ。
「あのね、私が好きなのはエース君。ルフィ君には・・・エース君のことを相談しようと思ったから」
「・・・俺のこと?」
「最近悩んでるみたいだったから、何か力になりたいなって思ったんだけど・・・余計なこと、だったかな」
言いたくないことだろうから私には言わなかったのかもしれないのに。
私は自分の勝手でそれを探ろうとした。
・・・・・・・今思えば私、最低だ。
「そう、だったのか」
「アコはエースをすっげぇ心配してたんだぞ」
「・・・・・・・・・・アコ、悪かった」
きゅ、と苦しそうに顔を歪めるエース君に、
違う、そんな顔が見たいんじゃないと心の底から思う。
「でも、もう大丈夫だ。悩みは今、消えたから」
そんな苦しそうな顔で、大丈夫なんて。
それを信じる程私は馬鹿じゃない。
「今消えたってどういうこと?もしかして私のこと?」
「違ェよ、俺が勝手に不安になってただけだ」
今度は困ったように笑うエース君の両頬を、私は自分の両手で包んだ。
「・・・・アコ?」
「勝手に、じゃないでしょ?私達付き合ってるんだよ?エース君はもうちょっと私を頼りなさい」
私、怒ってるんだよ。
「・・・・・・・・・アコ」
「わかった?」
「・・・・・・・・・ああ、わかった」
そこでエース君は久し振りに、笑ってくれた。
私のよく知る笑顔で。
「なぁなぁ!エースとアコ、ちゅーすんのか!?」
「!?」
「ばっ!こらルフィ!」
空気がほんわかとしたところにルフィ君の発言で思い切り我に返った。
「・・・・・・それで、何に悩んでたの?」
3人になった帰り道で私は思い切って尋ねる。
エース君は言いにくそうに、
「あー・・・・あの家電の社員居るだろ?あいつと##NAME1#が仲良くて苛々してた」
それって・・・・・・・・・・・、
「それって・・・・ヤキモチ?」
「・・・・・悪ィか」
顔を赤くしたエース君は、可愛い。
「エース顔赤ぇぞ」
「うるせェ馬鹿ルフィ」
「もっと早く言ってくれれば良かったのに。・・・嬉しいのに」
「・・・カッコ悪ィだろ」
「それに心配しなくていいよ?あの人可愛い彼女さん居るし」
付き合ってるの?と言われた後。
彼に言われたことがある。
「・・・マジか」
「それでね、社員さんの妹さんがエース君のこと好きなんだって」
「え、俺?」
「そ。だから私とエース君が付き合ってるのか気になってたんだって。・・・だからヤキモチ妬くのは私の方だよ?」
エース君は非常にショックを受けた様子。
「・・・・・・俺アコに何て謝ればいい?」
「んー・・・じゃあエース君の手作りご飯でも食べさせてもらおうかな。ね、ルフィ君?」
「おう!エースの飯は美味いからな!ししっ」
「・・・・お前もかよルフィ」
やっぱりルフィ君に相談して良かった。
嫌そうにしながら、
本当は照れてることがわかるエース君の隣に、ずっと居たいと思った。
+ラーメンの代償 終+
アコと仲良くなった。
ナミだけでなく、店全体でも評判がいい。
イケメンだとか、
頼りになる、とか。
数あるレジの中から値段チェックをアコに頼んでみたり、年が近いから仲良くしたいとかぬかしやがった。
・・・・・・・・・・・ふざけんな、
そう言いたかったが、喧嘩にでもなれば##NAME21#が泣く。
・・・・・・それだけは、嫌だったから。
何も言えずに俺はアコを見送った。
楽しみにしていた水族館のデートも、アコの顔を見るたびにちらつくアイツの顔。
更にアコに気を遣わせた、
そんな自分が嫌になった。
そして昨日、
「アコさんはポートガス君と付き合ってるの?」
何処からか噂を聞きつけたらしく、
俺の前で平然とそんなことを聞く社員。
アコは俺に気づいてねェみたいだけど。
当然アコの答えは、
「はいっ付き合ってます!」
・・・・・・その笑顔が、
俺の胸を締め付ける。
そうだよな。
アコは俺が好きだって言ってくれた。
自信、持たねェと。
このままじゃアコを傷つけるばっかだ。
「らっしゃーい!」
「おっちゃん!俺チャーシュー麺大盛り!」
「・・・・醤油ラーメンで」
私は今、駅の近くのラーメン屋さんにルフィ君と2人で来ている。
ラーメンを1杯奢るという約束で、相談に乗ってくれと私が頼んだからだ。
エース君が何に悩んでいるのか、聞きだそうと思って。
「それで、どう?」
「エースのことだろ?特に変わったことはねぇけどなー」
「食欲は?」
「いつもと同じだ」
けれどたいした成果はなさそう。
「そういや昨日、エース変な寝言言ってたな」
「何々!?」
新しい情報が!?
と、いいところで、
「お待たせしましたーチャーシュー麺大盛りと醤油ラーメンね」
ラーメン到着。
するとルフィ君は目を輝かせてラーメンへ。
「うんまほー!いただきます!」
「い・・・頂きますっ」
「うんめェ!」
ものすごい勢いでラーメンを啜るルフィ君を暫し見つめて、再び話を戻すことにする。
「それでルフィ君、エース君の寝言って?」
「んーと、ふぁいふひはわはあへえって!」
・・・・・わからないよルフィ君!
「・・・飲み込んでから喋ろうね」
「アイツには渡さねェ、って」
「・・・・・・・それがエース君の寝言?」
ご飯を取り合う夢でも見てたのかな・・・!?
「ああ、そうだ!」
「そ、そっか。ありがとねルフィ君」
「気にすんな、ししし!」
嬉しそうに笑った姿がエース君と重なって、またエース君に笑ってもらう為にはどうすればいいのかを考える。
2人で店を出て、並んで歩く帰り道。
すると、
「アコ・・・・・と、ルフィ?」
「おお!エース!」
「エース、君」
私達を見て驚いた様子のエース君が居た。
「何で2人で・・・・何処か行ってたのか?」
「アコがラーメン奢ってくれたんだ」
「・・・・アコが?へェ」
へェ、と何処か自嘲気味に笑うエース君を見て、胸が痛い。
「・・・・・・・エース君?」
「・・・・・やっぱアコが好きなのはルフィだったって訳か」
「え、」
ガン、と頭を石で殴られたような衝撃。
「違うぞエース!」
ルフィ君がフォローしてくれて、ハッとした。
そうだ、言わないと私が。
ここで嘘ついて何でもないよ、なんて言いたくない。
本当のコトを言わなければ。
「あのね、私が好きなのはエース君。ルフィ君には・・・エース君のことを相談しようと思ったから」
「・・・俺のこと?」
「最近悩んでるみたいだったから、何か力になりたいなって思ったんだけど・・・余計なこと、だったかな」
言いたくないことだろうから私には言わなかったのかもしれないのに。
私は自分の勝手でそれを探ろうとした。
・・・・・・・今思えば私、最低だ。
「そう、だったのか」
「アコはエースをすっげぇ心配してたんだぞ」
「・・・・・・・・・・アコ、悪かった」
きゅ、と苦しそうに顔を歪めるエース君に、
違う、そんな顔が見たいんじゃないと心の底から思う。
「でも、もう大丈夫だ。悩みは今、消えたから」
そんな苦しそうな顔で、大丈夫なんて。
それを信じる程私は馬鹿じゃない。
「今消えたってどういうこと?もしかして私のこと?」
「違ェよ、俺が勝手に不安になってただけだ」
今度は困ったように笑うエース君の両頬を、私は自分の両手で包んだ。
「・・・・アコ?」
「勝手に、じゃないでしょ?私達付き合ってるんだよ?エース君はもうちょっと私を頼りなさい」
私、怒ってるんだよ。
「・・・・・・・・・アコ」
「わかった?」
「・・・・・・・・・ああ、わかった」
そこでエース君は久し振りに、笑ってくれた。
私のよく知る笑顔で。
「なぁなぁ!エースとアコ、ちゅーすんのか!?」
「!?」
「ばっ!こらルフィ!」
空気がほんわかとしたところにルフィ君の発言で思い切り我に返った。
「・・・・・・それで、何に悩んでたの?」
3人になった帰り道で私は思い切って尋ねる。
エース君は言いにくそうに、
「あー・・・・あの家電の社員居るだろ?あいつと##NAME1#が仲良くて苛々してた」
それって・・・・・・・・・・・、
「それって・・・・ヤキモチ?」
「・・・・・悪ィか」
顔を赤くしたエース君は、可愛い。
「エース顔赤ぇぞ」
「うるせェ馬鹿ルフィ」
「もっと早く言ってくれれば良かったのに。・・・嬉しいのに」
「・・・カッコ悪ィだろ」
「それに心配しなくていいよ?あの人可愛い彼女さん居るし」
付き合ってるの?と言われた後。
彼に言われたことがある。
「・・・マジか」
「それでね、社員さんの妹さんがエース君のこと好きなんだって」
「え、俺?」
「そ。だから私とエース君が付き合ってるのか気になってたんだって。・・・だからヤキモチ妬くのは私の方だよ?」
エース君は非常にショックを受けた様子。
「・・・・・・俺アコに何て謝ればいい?」
「んー・・・じゃあエース君の手作りご飯でも食べさせてもらおうかな。ね、ルフィ君?」
「おう!エースの飯は美味いからな!ししっ」
「・・・・お前もかよルフィ」
やっぱりルフィ君に相談して良かった。
嫌そうにしながら、
本当は照れてることがわかるエース君の隣に、ずっと居たいと思った。
+ラーメンの代償 終+