ホームセンターストーリー
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ホームセンターでバイトを始めて。
エース君に再会して、
付き合うようになって。
サッカー研修もレジも全部エース君が教えてくれた。
おかげで、
「アコさんもすっかりベテランだよね」
「いやーまだまだわからないことばっかりで」
「何言ってんの、私達より頼りになるじゃない」
他の人達とも以前にも増して仲良くなれた。
「アコさん、これいくらで出るか見てもらってもいいですか?」
「あ、はい」
あ、家電の新しい社員さんだ。
ぴ、っと商品のバーコードを打って、値段を確認。
「3980円、ですね」
「助かります」
にこっと微笑まれて、つられて私も微笑んだ。
「いえ、とんでもない」
・・・・・さわやかなイケメン、と密かに人気のある社員さん。
「いいなーアコさん!私も値段調べられるのにー!」
「アコさんずるーい!彼氏居るのに」
「・・・・・あはは」
ただ仕事のことで声をかけられただけなのに。
とりあえず笑って誤魔化すことにした。
「アコさん」
「あ、お疲れ様です」
仕事が終わって帰ろうとした時、
例の社員さんに声をかけられた。
「アコさんは年も近いし話しやすいからついアコさんにばっかり頼っちゃって、申し訳ない」
「いえ、気にしないで下さい」
「良かったらこれからも協力してくれるかな」
「私でよければ、勿論」
律儀な人だなあなんて思いながら、
「じゃあお疲れ様です」
と再び歩き出せば、エース君を見かけた。
「エース君、お疲れ様」
声をかけたけれど、エース君はじっと私を見つめたまま何も言わない。
「・・・・・・エース君?」
「・・・ん、ああお疲れ。気をつけて帰れよ、アコ」
「・・・うん」
エース君の様子が、変だ。
何処かぼーっとしたようなエース君に手を振った。
「・・・・・・・・・エース君?」
「・・・・・あ、悪ィ」
今日のデートは水族館。
決めた時は楽しみにしてる感じだったのに、今日来てみればぼーっとしているエース君。
・・・・・・・・・こないだからずっとこんな感じかも。
「疲れてる?」
日用品の仕事大変なのかな。
「いや、納品日以外はそんなに大変でもねェし」
「・・・・・・・じゃあ悩み事?」
「・・・・・・・・アコが気にすることじゃねェよ、大丈夫だ」
「でも、」
大丈夫だ、なんてことある訳ない。
こんなエース君は初めてだ。
絶対、何かある。
・・・・・でも、私には言えないことなのか。
「ホントに何でもねェから。ごめんな、アコ」
心配する私の言葉を遮って、
エース君は力なく笑う。
こんな時に返せる私の言葉は、
「・・・・・・・・・・・・私に出来ることがあったら、言ってね?」
これくらいしかなくて。
「ああ、サンキュ」
そう言うエース君の顔は未だに曇っていて。
どうやら私には晴らすことが出来ないらしい。
自分の無力さに、情けなさに胸が痛んだ。
「アコさんはポートガス君と付き合ってるの?」
噂のイケメン社員さんは、何処からか噂を聞いたらしく、そんなことを聞いてきた。
「はいっ付き合ってます!」
言われて思い出すのは、エース君の温かさ。
手を繋いだ時とか、抱きしめられた時とか。
・・・・・・笑顔とか。
思い出したら私も笑顔になった。
「・・・そっか」
後ろからエース君が見ていたのも知らず、私はエース君を思い出してはただ笑っていた。
+何も知らず、何も出来ず 終+
エース君に再会して、
付き合うようになって。
サッカー研修もレジも全部エース君が教えてくれた。
おかげで、
「アコさんもすっかりベテランだよね」
「いやーまだまだわからないことばっかりで」
「何言ってんの、私達より頼りになるじゃない」
他の人達とも以前にも増して仲良くなれた。
「アコさん、これいくらで出るか見てもらってもいいですか?」
「あ、はい」
あ、家電の新しい社員さんだ。
ぴ、っと商品のバーコードを打って、値段を確認。
「3980円、ですね」
「助かります」
にこっと微笑まれて、つられて私も微笑んだ。
「いえ、とんでもない」
・・・・・さわやかなイケメン、と密かに人気のある社員さん。
「いいなーアコさん!私も値段調べられるのにー!」
「アコさんずるーい!彼氏居るのに」
「・・・・・あはは」
ただ仕事のことで声をかけられただけなのに。
とりあえず笑って誤魔化すことにした。
「アコさん」
「あ、お疲れ様です」
仕事が終わって帰ろうとした時、
例の社員さんに声をかけられた。
「アコさんは年も近いし話しやすいからついアコさんにばっかり頼っちゃって、申し訳ない」
「いえ、気にしないで下さい」
「良かったらこれからも協力してくれるかな」
「私でよければ、勿論」
律儀な人だなあなんて思いながら、
「じゃあお疲れ様です」
と再び歩き出せば、エース君を見かけた。
「エース君、お疲れ様」
声をかけたけれど、エース君はじっと私を見つめたまま何も言わない。
「・・・・・・エース君?」
「・・・ん、ああお疲れ。気をつけて帰れよ、アコ」
「・・・うん」
エース君の様子が、変だ。
何処かぼーっとしたようなエース君に手を振った。
「・・・・・・・・・エース君?」
「・・・・・あ、悪ィ」
今日のデートは水族館。
決めた時は楽しみにしてる感じだったのに、今日来てみればぼーっとしているエース君。
・・・・・・・・・こないだからずっとこんな感じかも。
「疲れてる?」
日用品の仕事大変なのかな。
「いや、納品日以外はそんなに大変でもねェし」
「・・・・・・・じゃあ悩み事?」
「・・・・・・・・アコが気にすることじゃねェよ、大丈夫だ」
「でも、」
大丈夫だ、なんてことある訳ない。
こんなエース君は初めてだ。
絶対、何かある。
・・・・・でも、私には言えないことなのか。
「ホントに何でもねェから。ごめんな、アコ」
心配する私の言葉を遮って、
エース君は力なく笑う。
こんな時に返せる私の言葉は、
「・・・・・・・・・・・・私に出来ることがあったら、言ってね?」
これくらいしかなくて。
「ああ、サンキュ」
そう言うエース君の顔は未だに曇っていて。
どうやら私には晴らすことが出来ないらしい。
自分の無力さに、情けなさに胸が痛んだ。
「アコさんはポートガス君と付き合ってるの?」
噂のイケメン社員さんは、何処からか噂を聞いたらしく、そんなことを聞いてきた。
「はいっ付き合ってます!」
言われて思い出すのは、エース君の温かさ。
手を繋いだ時とか、抱きしめられた時とか。
・・・・・・笑顔とか。
思い出したら私も笑顔になった。
「・・・そっか」
後ろからエース君が見ていたのも知らず、私はエース君を思い出してはただ笑っていた。
+何も知らず、何も出来ず 終+