ホームセンターストーリー
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服、良し。
シワなし、染みなし、オッケイ。
鞄、良し。
ハンカチ、ティッシュに携帯電話、充電器等々。
忘れ物なし、オッケイ。
靴、良し。
ヒール低くはないけど、ちゃんと靴擦れしないものを選んだ。服にも合ってる、オッケイ。
『今度の金曜、あいてるか?』
というエース君のメールにより、本日正真正銘のデートが決定。
約束の時間の5分前。
私は玄関前で鏡と睨めっこしてエース君を待っている。
と、
ぴんぽーん
とインタホーンが鳴った。
「はいっ!」
急いでドアを開ければ、そこに居たのは勿論エース君で。
「・・・・ちょっと早かったか?」
気まずげに立っていたその格好は、赤いトップスに黒のハーフパンツ、そしてブーツ。
頭には帽子。
すっごく、似合ってる。
「全然大丈夫!・・・待ってた、から」
「そ、そっか。じゃあ行くか」
「うん。楽しみだね」
今日行くのは映画。
私とエース君の好きなアニメが映画化したのでそれを見に行くことになっている。
「あ、チケット代」
「ここは俺が出すから、気にすんな」
「でも」
「・・・・・・・・・行こうぜ、アコ」
不機嫌な口調に怒らせてしまったのかと焦ったけど、
自然と繋がれた手が優しくて、
違うんだとわかった。
「あう・・・・」
「まだ泣いてんのか?アコ」
「だって感動したんだもん。兄弟の絆」
映画の感想を言い合いながら、お昼時も過ぎていたので映画館の近くにあったファミレスに入ることにした。
「んー・・・・・」
「どうしたアコ?」
「パフェ・・・食べたいんだけど」
「食えばいいじゃねェか」
「・・・・太るし」
気になるカロリー。
でも美味しそうな写真に目は釘付け。
「じゃあ俺が半分食う。それならいいだろ?」
「いいの!?」
「ああ、俺別に甘いモン嫌いじゃねェし」
「有難う!よろしくっ」
エース君の優しさに甘えることにして、
オムライスとパフェを頼んだ。
「そういえばエース君て甘いの大丈夫だったんだ。じゃあ今度クッキー作って持っていくね?」
「・・・俺の?」
「エース君とルフィ君の、だけど」
おずおずと尋ねるエース君は、何処か寂しそう。
「・・・・・・・・・俺、ずっとアコはルフィのことが好きなんだと思ってたんだ」
そして告げられたエース君の気持ち。
「え、」
「でも違うんだよ、な?」
真剣な瞳で見つめられて、驚いた。
そんな風に考えてたなんて、思わなかった。
「・・・・私が好きなのはエース君。優しくて料理が上手で、いつも助けてくれて守ってくれた、エース君」
「アコ・・・・・・」
「今日だって頑張ってお化粧したのも服も靴もドキドキしながら選んだのも、全部エース君の為なんだけどな」
笑顔でそう返せば、
「そう、だよな。・・・ごめんな、アコ」
しゅん、とまるで叱られた子犬のような姿のエース君。
不謹慎にもそれが可愛いと思ってしまった。
「私は嬉しかったよ。エース君の素直な気持ちが聞けて」
「・・・アコは優しいよな、昔から」
「エース君も優しいよ?」
むしろエース君の方が優しいと思うんだけどな、と思いながらそう言えば、エース君は何かを思い出したように、
「・・・そういやアコ」
私の名前を呼ぶエース君。
「ん?」
「俺は誰にでも優しい訳じゃねェからな?」
「・・・・・・?」
どういうこと?
エース君の言いたいことがわからなくて首を傾げる。
「ナミが・・・アコが俺のことタラシだ、って言ってたって」
「っ!!ナミさん・・・!!」
顔が一気に熱くなった。
うう、ナミさんてばエース君に言ったのね!?
「・・・・・・だって、エース君が優しいからその度にドキドキしちゃうし」
エース君を昔から知ってる身としては、成長したエース君を見るだけでもドキドキだっていうのに。
「こんなこと他の女の子にもしてるのかな、って思ったら・・・タラシだなって思うじゃない?」
「・・・普通そこヤキモチ焼くとこだろ?」
「・・・妬いてるよ?やだな、って思ったし」
「アコ・・・可愛い」
「・・・・・・・!またっ!」
また、ドキっとした。
「また・・・・何?」
「そういうこと他の子には言ってないよね?」
「言わねェよ。アコだけだ」
「・・・・うん、ありがと」
それから運ばれてきたご飯を食べて、夜までめいっぱい遊んだ。
「楽しかったー!映画もう1回くらい見たいなー」
「よし、もう1回見に行くか」
「え、エース君付き合ってくれるの?」
「当たり前だろ?」
「やった!楽しみ!」
家の前までそんな話をしながら送ってくれて。
お別れの、時間。
「アコ・・・・・・・・・キス、してェ」
エース君のいきなりな発言に心臓が飛び出るかと思った。
・・・でも、
「・・・・うん」
頷いて、ぎゅっと目を閉じた。
私の肩に触れるエース君の手が熱い。
そしてすぐに、
唇に触れた温かいぬくもり。
唇が触れるだけの簡単なキス。
・・・・・・・・・・でも、それでも。
「やべェ」
「ど、どしたの!?」
「・・・・嬉しくて死にそう」
「・・・・・・・・うん、私も」
こんなにも、幸せ。
+うん、幸せ 終+
シワなし、染みなし、オッケイ。
鞄、良し。
ハンカチ、ティッシュに携帯電話、充電器等々。
忘れ物なし、オッケイ。
靴、良し。
ヒール低くはないけど、ちゃんと靴擦れしないものを選んだ。服にも合ってる、オッケイ。
『今度の金曜、あいてるか?』
というエース君のメールにより、本日正真正銘のデートが決定。
約束の時間の5分前。
私は玄関前で鏡と睨めっこしてエース君を待っている。
と、
ぴんぽーん
とインタホーンが鳴った。
「はいっ!」
急いでドアを開ければ、そこに居たのは勿論エース君で。
「・・・・ちょっと早かったか?」
気まずげに立っていたその格好は、赤いトップスに黒のハーフパンツ、そしてブーツ。
頭には帽子。
すっごく、似合ってる。
「全然大丈夫!・・・待ってた、から」
「そ、そっか。じゃあ行くか」
「うん。楽しみだね」
今日行くのは映画。
私とエース君の好きなアニメが映画化したのでそれを見に行くことになっている。
「あ、チケット代」
「ここは俺が出すから、気にすんな」
「でも」
「・・・・・・・・・行こうぜ、アコ」
不機嫌な口調に怒らせてしまったのかと焦ったけど、
自然と繋がれた手が優しくて、
違うんだとわかった。
「あう・・・・」
「まだ泣いてんのか?アコ」
「だって感動したんだもん。兄弟の絆」
映画の感想を言い合いながら、お昼時も過ぎていたので映画館の近くにあったファミレスに入ることにした。
「んー・・・・・」
「どうしたアコ?」
「パフェ・・・食べたいんだけど」
「食えばいいじゃねェか」
「・・・・太るし」
気になるカロリー。
でも美味しそうな写真に目は釘付け。
「じゃあ俺が半分食う。それならいいだろ?」
「いいの!?」
「ああ、俺別に甘いモン嫌いじゃねェし」
「有難う!よろしくっ」
エース君の優しさに甘えることにして、
オムライスとパフェを頼んだ。
「そういえばエース君て甘いの大丈夫だったんだ。じゃあ今度クッキー作って持っていくね?」
「・・・俺の?」
「エース君とルフィ君の、だけど」
おずおずと尋ねるエース君は、何処か寂しそう。
「・・・・・・・・・俺、ずっとアコはルフィのことが好きなんだと思ってたんだ」
そして告げられたエース君の気持ち。
「え、」
「でも違うんだよ、な?」
真剣な瞳で見つめられて、驚いた。
そんな風に考えてたなんて、思わなかった。
「・・・・私が好きなのはエース君。優しくて料理が上手で、いつも助けてくれて守ってくれた、エース君」
「アコ・・・・・・」
「今日だって頑張ってお化粧したのも服も靴もドキドキしながら選んだのも、全部エース君の為なんだけどな」
笑顔でそう返せば、
「そう、だよな。・・・ごめんな、アコ」
しゅん、とまるで叱られた子犬のような姿のエース君。
不謹慎にもそれが可愛いと思ってしまった。
「私は嬉しかったよ。エース君の素直な気持ちが聞けて」
「・・・アコは優しいよな、昔から」
「エース君も優しいよ?」
むしろエース君の方が優しいと思うんだけどな、と思いながらそう言えば、エース君は何かを思い出したように、
「・・・そういやアコ」
私の名前を呼ぶエース君。
「ん?」
「俺は誰にでも優しい訳じゃねェからな?」
「・・・・・・?」
どういうこと?
エース君の言いたいことがわからなくて首を傾げる。
「ナミが・・・アコが俺のことタラシだ、って言ってたって」
「っ!!ナミさん・・・!!」
顔が一気に熱くなった。
うう、ナミさんてばエース君に言ったのね!?
「・・・・・・だって、エース君が優しいからその度にドキドキしちゃうし」
エース君を昔から知ってる身としては、成長したエース君を見るだけでもドキドキだっていうのに。
「こんなこと他の女の子にもしてるのかな、って思ったら・・・タラシだなって思うじゃない?」
「・・・普通そこヤキモチ焼くとこだろ?」
「・・・妬いてるよ?やだな、って思ったし」
「アコ・・・可愛い」
「・・・・・・・!またっ!」
また、ドキっとした。
「また・・・・何?」
「そういうこと他の子には言ってないよね?」
「言わねェよ。アコだけだ」
「・・・・うん、ありがと」
それから運ばれてきたご飯を食べて、夜までめいっぱい遊んだ。
「楽しかったー!映画もう1回くらい見たいなー」
「よし、もう1回見に行くか」
「え、エース君付き合ってくれるの?」
「当たり前だろ?」
「やった!楽しみ!」
家の前までそんな話をしながら送ってくれて。
お別れの、時間。
「アコ・・・・・・・・・キス、してェ」
エース君のいきなりな発言に心臓が飛び出るかと思った。
・・・でも、
「・・・・うん」
頷いて、ぎゅっと目を閉じた。
私の肩に触れるエース君の手が熱い。
そしてすぐに、
唇に触れた温かいぬくもり。
唇が触れるだけの簡単なキス。
・・・・・・・・・・でも、それでも。
「やべェ」
「ど、どしたの!?」
「・・・・嬉しくて死にそう」
「・・・・・・・・うん、私も」
こんなにも、幸せ。
+うん、幸せ 終+