ホームセンターストーリー
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『11時にアコの家の前に行く』
エース君からそんなメールが届いて、いよいよ本格的に緊張してきた。
服・・・どうしよう。
ワンピース・・・気合い入れすぎって思われるかな!?
鞄と靴も考えなきゃだ。
迷惑をかけたお詫びに、とアコが何かしてくれると言う。
勇気を出して俺と出かけてくれ、と言ってみれば、アコは平然といいよ、と言う。
『・・・いいのか?ルフィ抜きでだぞ?』
昔から遊ぶ、といえば3人でが常だった。
今回もそう思っているんだろうと、と思った。
けど、
『全然平気だよ?』
あっけらかんと承諾するアコに戸惑いながら、内心すげェ喜んでるのがバレないように家に戻った。
・・・・・・・・何着てけばいいんだ俺。
10時55分、私は早めに家を出た。
服は散々迷って、黒と白のチュニックにレースのついたレギンスにした。
靴は足が痛まないように低めのヒールで、鞄も服に合わせた。
「あ、」
「・・・・・あ、」
待ち合わせより少し早かったけど、エース君は既に来ていた。
「お・・・お待たせしましたっ」
「あ・・・いや、行くか」
エース君は白のシャツにジーパン、帽子という格好だけど自分なりにお洒落に着こなしていて、カッコイイ。
「何処行くの?」
「あー・・・とりあえず、新宿とか、いいか?」
「うん、どっか行きたいお店とかあるの?」
「いや、特には」
「そ・・・そっか」
それから仕事の話をしながら駅まで歩いた。
電車の中でも仕事の話をして、新宿まで。
「とりあえず昼飯にするか?」
「そだね。エース君何食べたい?」
「俺は何でも・・・」
「あ、あそこのラーメン屋美味しそう」
「んじゃあそこにするか」
「・・・・途中で寝たら大惨事になるよ?」
「さすがにそれは・・・ねェ、と思う」
自信なさげに答えるエース君に笑って私達はラーメン屋さんに入った。
でもエース君が途中で寝ることはなくて、
肝心の味は濃厚なのに重くなくて、麺も食べ応え有りですごーく美味しかった。
「美味しかったねーあの店は当たりだった!」
「アコは美味い店当てるの得意だよな、昔から」
「へへん。まあね!」
次に入ったのはゲームセンター。
「あ、これ美味しいよね」
UFOキャッチャーを物色中、好きなお菓子の大箱を見つけた。
「へェ、食ったことねェ」
「・・・やってみよっかな」
お金を入れて、アームを動かして。
狙いのお菓子まで到達したかと思えば、
「あ、あ、あああああ・・・!!」
動きはしたものの、景品GETならず。
「アームの力が弱いな、これ」
「・・・・・も、もう1回」
「・・・・・アコって何気に負けず嫌いだよな」
苦笑するエース君を横目に再チャレンジ。
「・・・・・んー!!」
しかしGETならず。
かなり近づいてはいるものの、変な角度になってしまったお菓子。
「これじゃもう取れないや」
「・・・いや、待てよ?あの角押したら落ちるんじゃねェ?」
「・・・・どういうこと?」
もう諦めようとしていたところへエース君の意味深な助言。
するとエース君は財布からお金を取り出し、投入口に入れた。
そして、
「・・・・・・え、」
「よっしゃ、GET」
と・・・・・取れた。
「ほら、アコ」
取り出し口から景品のお菓子を取ってくれたエース君は、私に手渡してくれる。
「す・・・すごいねエース君!」
「アコがいいとこまで持って来てくれたからな」
「有難う・・・あとで2人で食べよ?」
「いいのか?」
「うん」
「サンキュ」
そう言って笑ったエース君がいつもより何倍もカッコ良く見えてドキッとした。
「あ、カラオケ行かない?」
ゲーセンを出て目の前にすぐカラオケがあったから何となく言ってみただけで。
「・・・・・行くか?」
「え、うん」
・・・・・・・・・・・そういえばカラオケって密室で2人きりだった。
注文したドリンクが運ばれてきて、いよいよ本当に2人きり。
私は奥の席、エース君が入り口付近に座っている為距離はある、けど。
「・・・・し、知ってる?ウーロン茶って口の中の油吸っちゃうから歌う時とかは飲まないほうがいいんだって」
「へェ、そうなのか」
「・・・・・うん」
ちーん。
歌を選んでる間の沈黙が嫌で、微妙な豆知識を披露してみた。
けど・・・・歌うしかない。
だってここはカラオケなんだから!
「俺、入れるな?」
「ど、どぞっ」
流れてきた音楽は、私の知らないものだった。
・・・ていうか、ラブソングだ、これ。
そして、耳に届くエース君の歌声。
・・・・・い、色っぽい!
この歌声は、卑怯だ。
こんな艶のある声音で、
「好き」だの「ずっと傍に居たい」だの。
・・・・・・歌だってわかってるのに胸がきゅんとなる。
エース君のことが好きだって、意識してしまう。
・・・・・・・・・・・こんなの、
卑怯だ。
+卑怯、だ 終+
エース君からそんなメールが届いて、いよいよ本格的に緊張してきた。
服・・・どうしよう。
ワンピース・・・気合い入れすぎって思われるかな!?
鞄と靴も考えなきゃだ。
迷惑をかけたお詫びに、とアコが何かしてくれると言う。
勇気を出して俺と出かけてくれ、と言ってみれば、アコは平然といいよ、と言う。
『・・・いいのか?ルフィ抜きでだぞ?』
昔から遊ぶ、といえば3人でが常だった。
今回もそう思っているんだろうと、と思った。
けど、
『全然平気だよ?』
あっけらかんと承諾するアコに戸惑いながら、内心すげェ喜んでるのがバレないように家に戻った。
・・・・・・・・何着てけばいいんだ俺。
10時55分、私は早めに家を出た。
服は散々迷って、黒と白のチュニックにレースのついたレギンスにした。
靴は足が痛まないように低めのヒールで、鞄も服に合わせた。
「あ、」
「・・・・・あ、」
待ち合わせより少し早かったけど、エース君は既に来ていた。
「お・・・お待たせしましたっ」
「あ・・・いや、行くか」
エース君は白のシャツにジーパン、帽子という格好だけど自分なりにお洒落に着こなしていて、カッコイイ。
「何処行くの?」
「あー・・・とりあえず、新宿とか、いいか?」
「うん、どっか行きたいお店とかあるの?」
「いや、特には」
「そ・・・そっか」
それから仕事の話をしながら駅まで歩いた。
電車の中でも仕事の話をして、新宿まで。
「とりあえず昼飯にするか?」
「そだね。エース君何食べたい?」
「俺は何でも・・・」
「あ、あそこのラーメン屋美味しそう」
「んじゃあそこにするか」
「・・・・途中で寝たら大惨事になるよ?」
「さすがにそれは・・・ねェ、と思う」
自信なさげに答えるエース君に笑って私達はラーメン屋さんに入った。
でもエース君が途中で寝ることはなくて、
肝心の味は濃厚なのに重くなくて、麺も食べ応え有りですごーく美味しかった。
「美味しかったねーあの店は当たりだった!」
「アコは美味い店当てるの得意だよな、昔から」
「へへん。まあね!」
次に入ったのはゲームセンター。
「あ、これ美味しいよね」
UFOキャッチャーを物色中、好きなお菓子の大箱を見つけた。
「へェ、食ったことねェ」
「・・・やってみよっかな」
お金を入れて、アームを動かして。
狙いのお菓子まで到達したかと思えば、
「あ、あ、あああああ・・・!!」
動きはしたものの、景品GETならず。
「アームの力が弱いな、これ」
「・・・・・も、もう1回」
「・・・・・アコって何気に負けず嫌いだよな」
苦笑するエース君を横目に再チャレンジ。
「・・・・・んー!!」
しかしGETならず。
かなり近づいてはいるものの、変な角度になってしまったお菓子。
「これじゃもう取れないや」
「・・・いや、待てよ?あの角押したら落ちるんじゃねェ?」
「・・・・どういうこと?」
もう諦めようとしていたところへエース君の意味深な助言。
するとエース君は財布からお金を取り出し、投入口に入れた。
そして、
「・・・・・・え、」
「よっしゃ、GET」
と・・・・・取れた。
「ほら、アコ」
取り出し口から景品のお菓子を取ってくれたエース君は、私に手渡してくれる。
「す・・・すごいねエース君!」
「アコがいいとこまで持って来てくれたからな」
「有難う・・・あとで2人で食べよ?」
「いいのか?」
「うん」
「サンキュ」
そう言って笑ったエース君がいつもより何倍もカッコ良く見えてドキッとした。
「あ、カラオケ行かない?」
ゲーセンを出て目の前にすぐカラオケがあったから何となく言ってみただけで。
「・・・・・行くか?」
「え、うん」
・・・・・・・・・・・そういえばカラオケって密室で2人きりだった。
注文したドリンクが運ばれてきて、いよいよ本当に2人きり。
私は奥の席、エース君が入り口付近に座っている為距離はある、けど。
「・・・・し、知ってる?ウーロン茶って口の中の油吸っちゃうから歌う時とかは飲まないほうがいいんだって」
「へェ、そうなのか」
「・・・・・うん」
ちーん。
歌を選んでる間の沈黙が嫌で、微妙な豆知識を披露してみた。
けど・・・・歌うしかない。
だってここはカラオケなんだから!
「俺、入れるな?」
「ど、どぞっ」
流れてきた音楽は、私の知らないものだった。
・・・ていうか、ラブソングだ、これ。
そして、耳に届くエース君の歌声。
・・・・・い、色っぽい!
この歌声は、卑怯だ。
こんな艶のある声音で、
「好き」だの「ずっと傍に居たい」だの。
・・・・・・歌だってわかってるのに胸がきゅんとなる。
エース君のことが好きだって、意識してしまう。
・・・・・・・・・・・こんなの、
卑怯だ。
+卑怯、だ 終+