もう1つの家族
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謝らないと、エースに。
「エース君なら部屋よ」
「ん。お母さんも、ごめん」
八つ当たりしたから。
「あら嬉しい。でもお母さんのことはいいから、行っといで、彼氏んとこ」
母は嬉しそうに私の背中を押してくれた。
・・・彼氏じゃないけど!
「エース、入るよ」
「・・・何だよ」
部屋に入ると、ベッドの上であぐらをかいて座ってるエースがいた。
「ごめんね」
「・・・・何が」
「さっき。迎えに来てくれたのに」
言いながらエースの横に座る。
「アコが謝ることねェよ。悪ィのは俺だ」
そう言って俯いてしまったエース。
だから今エースがどんな顔をしてるかは
わからない。
でも私はこれからちゃんとエースの顔を
見なきゃいけないんだと思った。
せっかく大好きなエースに会えたんだから。
笑った顔だけじゃなくて、
怒った顔も、
凹んでる時の顔も。
「でも嬉しかったんだ、ホントは」
「・・・え?」
「早く帰ってエースに会いたい!って思ってたから、嬉しかった」
恥ずかしいけど、
頑張って素直になってみる。
「でもエースってば女の子に囲まれてるしさー」
「お前待ってたら勝手に集まってきたんだよ」
言って顔を上げたエースは、気まずそうな顔。
「だろうね。でもそれが嫌だったんだよ私」
「・・・・・・そ、っか」
「あ、でももうすぐ冬休みだからね」
「冬休み?」
「長い休みになって学校行かなくてもよくなるんだ」
「行かない?ホントか?」
学校に行かないと言った途端、エースの目が輝いた。
「うん。家に居れる。そしたらさ、エースが帰れる方法一緒に探そ」
「・・・・・・・・・ああ、頼む」
エースが少し寂しそうな顔をした気がした。
多分ずっとここに居る訳にはいかない。
きっとエースだって帰りたい筈。
でも、それでも。
少しでも向こうの世界へ帰ることが『寂しい』と思ってくれるなら。
嬉しいと思う。
「にしても意外だった」
ふとエースが首を傾げた。
ん?意外?
「何が?」
「アコって負けず嫌いだろ?だからアコからは謝らないと思ってた」
「・・・・・え、何で負けず嫌いって思った?」
「見てりゃわかるって」
「えーそう?・・・でも自分が悪くないと思うときは謝らないよ?」
「ははっ、だろうな」
「自分が悪いってわかってるのに謝れないのは負けず嫌いじゃないじゃん。
ただの駄目な人だよ」
そこは譲れない。
負けず嫌いの人間のポリシーとして!
「・・・・・・・アコ」
「ん?」
「俺アコのそういうトコすげー好き」
にしし、と子供のように笑うエースに心臓鷲掴みにされた気分。
「・・・・・・・・ありがと」
顔が熱い。
うう、何かエース来てからこんなんばっか。
何か私ばっかりみたいで悔しくて。
私もエースの照れた顔見たいな、と思った。
「エースも・・その服似合ってる。カッコイイよ」
そんなちょっとした悪戯心。
や、似合っててかっこいいのは本心なんだけど。
私がそう言ったら、
「・・・・・サンキュ」
予想以上に破壊力抜群でした。
ぐはあっ!
+改めてよろしく 終 +
「エース君なら部屋よ」
「ん。お母さんも、ごめん」
八つ当たりしたから。
「あら嬉しい。でもお母さんのことはいいから、行っといで、彼氏んとこ」
母は嬉しそうに私の背中を押してくれた。
・・・彼氏じゃないけど!
「エース、入るよ」
「・・・何だよ」
部屋に入ると、ベッドの上であぐらをかいて座ってるエースがいた。
「ごめんね」
「・・・・何が」
「さっき。迎えに来てくれたのに」
言いながらエースの横に座る。
「アコが謝ることねェよ。悪ィのは俺だ」
そう言って俯いてしまったエース。
だから今エースがどんな顔をしてるかは
わからない。
でも私はこれからちゃんとエースの顔を
見なきゃいけないんだと思った。
せっかく大好きなエースに会えたんだから。
笑った顔だけじゃなくて、
怒った顔も、
凹んでる時の顔も。
「でも嬉しかったんだ、ホントは」
「・・・え?」
「早く帰ってエースに会いたい!って思ってたから、嬉しかった」
恥ずかしいけど、
頑張って素直になってみる。
「でもエースってば女の子に囲まれてるしさー」
「お前待ってたら勝手に集まってきたんだよ」
言って顔を上げたエースは、気まずそうな顔。
「だろうね。でもそれが嫌だったんだよ私」
「・・・・・・そ、っか」
「あ、でももうすぐ冬休みだからね」
「冬休み?」
「長い休みになって学校行かなくてもよくなるんだ」
「行かない?ホントか?」
学校に行かないと言った途端、エースの目が輝いた。
「うん。家に居れる。そしたらさ、エースが帰れる方法一緒に探そ」
「・・・・・・・・・ああ、頼む」
エースが少し寂しそうな顔をした気がした。
多分ずっとここに居る訳にはいかない。
きっとエースだって帰りたい筈。
でも、それでも。
少しでも向こうの世界へ帰ることが『寂しい』と思ってくれるなら。
嬉しいと思う。
「にしても意外だった」
ふとエースが首を傾げた。
ん?意外?
「何が?」
「アコって負けず嫌いだろ?だからアコからは謝らないと思ってた」
「・・・・・え、何で負けず嫌いって思った?」
「見てりゃわかるって」
「えーそう?・・・でも自分が悪くないと思うときは謝らないよ?」
「ははっ、だろうな」
「自分が悪いってわかってるのに謝れないのは負けず嫌いじゃないじゃん。
ただの駄目な人だよ」
そこは譲れない。
負けず嫌いの人間のポリシーとして!
「・・・・・・・アコ」
「ん?」
「俺アコのそういうトコすげー好き」
にしし、と子供のように笑うエースに心臓鷲掴みにされた気分。
「・・・・・・・・ありがと」
顔が熱い。
うう、何かエース来てからこんなんばっか。
何か私ばっかりみたいで悔しくて。
私もエースの照れた顔見たいな、と思った。
「エースも・・その服似合ってる。カッコイイよ」
そんなちょっとした悪戯心。
や、似合っててかっこいいのは本心なんだけど。
私がそう言ったら、
「・・・・・サンキュ」
予想以上に破壊力抜群でした。
ぐはあっ!
+改めてよろしく 終 +