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レジも何回か打って、慣れてきた。
打って、お客さんがお金を出してる間に袋詰めして、お会計。
慣れてくると、感じ方も最初とは違ってくるもので。
「混んでる時に並んでるお客さんの視線とか気になるよ・・・」
「わかる!早くしろよみたいな目で見てくんのよねー」
仕事が終わった後、更衣室でのナミさんとの愚痴大会。
ナミさんとも仲良くなれた気がする。
ナミさんが私と同じ年齢だってこないだ知ったけど、今更呼び方変えるのもなんだし、
先輩だからナミさんでいいかなって。
ただ敬語はやめて、って言われたのでそれは了承した。
「暇な時はまだいいけど、混んでる時に何もしないお客さんとかだと困るし」
「少しは手伝って欲しいわよね、お客さんとはいえ」
「声が小さい人も困るな・・・領収書の時聞こえなくてそのままレシート渡したら怒られちゃって」
「無視する人も多いわよ、個数確認してんのにシカト。それでいて間違えてるとドヤ顔で突っ込んでくるんだから」
「電話しながらっていうのもやめて欲しい。こっちと会話できる人ならいいけど」
「そうそう、うちら生きてる人間なんだから電話しながらとか失礼よね」
「事情がある時は仕方ないと思うけどね・・・」
はあ、と2人同時にため息を吐いた。
そしてナミさんと顔を見合わせて、笑った。
「でも安心した」
「え?」
安心?
「アコでもそんな風に思うのね、って。それでこそポートガス君の彼女だわね」
「かの!?彼女じゃないよ!?」
ナミさんのいきなりの爆弾発言に顔が熱くなる。
「あら、失礼。でも幼馴染なんでしょ?あいつ少しは成長してんの?」
ナミさんは楽しそうに笑いながらそんなことを聞いてくる。
うう、心臓ドキドキだよ。
「・・・うん、カッコ良くなったよ。でも前はあんなタラシじゃなかったけど」
「タラシぃ?」
「・・・・違う?」
あれじゃモテるよね、なんて思ってたけど。
「まあ顔は悪くないかもしれないけど。口開けば弟のことばっかだし、金はないし」
「・・・・あはは」
「今日は居なくて寂しかったんじゃない?アコ」
「・・・・心強いよね、居てくれると」
恥ずかしいけど素直な気持ちを吐露してみれば、ナミさんはニヤニヤと、
「ごちそーさま。あ、私事務所寄ってくから、気をつけて帰るのよ!お疲れ様」
「ん、ありがと。お疲れ様です!」
着替え終わって、ナミさんともお別れして。
今日は雨が降ってたから歩いてきたんだよね。
雨上がりの夜道を歩きながら、明日も頑張れそうだなと思う。
「・・・・・・・・・・・・?」
ふと後ろからの足音に気づいた。
後ろに誰か居る。
けれどその足音は不思議なことに、
私が止まると、止まる。
・・・・嘘、だよね?
すたすたすた、ぴたっ。
すたすたすた、ぴたっ。
どどどど!どうしよう!
パニックになった私の目に飛び込んできた、家。
それは私の家じゃなくて。
でも私はインターホンを押した。
お願い、出て。
どたどた、という足音に安堵して、
出てきてくれたのはルフィ君だった。
「アコ?なんだ?飯持ってきてくれたのか!?」
「ルフィ君ごめん、ちょっと中に入れてもらってもいい?」
エース君とルフィ君の住むアパート。
中に入れてもらって、ドアを閉めた。
・・・怖くて覗き穴なんて見られない。
どくんどくんと心臓の音。
「え・・・エース君は?」
「まだ帰ってねェんだ。エースに用事か?」
きょとん、と尋ねるルフィ君に急に罪悪感が湧いてきた。
もし後ろに居た人が変な人だったら、
私は・・・・エース君とルフィ君を巻き込んだことになる。
私・・・何てことして、
「遅くなって悪いルフィ、飯は食った・・・アコ?」
ガチャリと開いたドアに心臓が反応したけど、入ってきたのはエース君、で。
「・・・ごめ、なさ」
「アコ?どうした!?」
「ごめん、私、ごめん・・・・!!」
泣いたら駄目。
そう思うのに出てくる涙は溢れてくる。
「・・・・・アコ、大丈夫だ」
不意に包まれたあたたかさに、
エース君の匂い。
ああ、昔から私はこの人に守られていたんだなあと、思い出した。
+あたたかさに守られる 終+
打って、お客さんがお金を出してる間に袋詰めして、お会計。
慣れてくると、感じ方も最初とは違ってくるもので。
「混んでる時に並んでるお客さんの視線とか気になるよ・・・」
「わかる!早くしろよみたいな目で見てくんのよねー」
仕事が終わった後、更衣室でのナミさんとの愚痴大会。
ナミさんとも仲良くなれた気がする。
ナミさんが私と同じ年齢だってこないだ知ったけど、今更呼び方変えるのもなんだし、
先輩だからナミさんでいいかなって。
ただ敬語はやめて、って言われたのでそれは了承した。
「暇な時はまだいいけど、混んでる時に何もしないお客さんとかだと困るし」
「少しは手伝って欲しいわよね、お客さんとはいえ」
「声が小さい人も困るな・・・領収書の時聞こえなくてそのままレシート渡したら怒られちゃって」
「無視する人も多いわよ、個数確認してんのにシカト。それでいて間違えてるとドヤ顔で突っ込んでくるんだから」
「電話しながらっていうのもやめて欲しい。こっちと会話できる人ならいいけど」
「そうそう、うちら生きてる人間なんだから電話しながらとか失礼よね」
「事情がある時は仕方ないと思うけどね・・・」
はあ、と2人同時にため息を吐いた。
そしてナミさんと顔を見合わせて、笑った。
「でも安心した」
「え?」
安心?
「アコでもそんな風に思うのね、って。それでこそポートガス君の彼女だわね」
「かの!?彼女じゃないよ!?」
ナミさんのいきなりの爆弾発言に顔が熱くなる。
「あら、失礼。でも幼馴染なんでしょ?あいつ少しは成長してんの?」
ナミさんは楽しそうに笑いながらそんなことを聞いてくる。
うう、心臓ドキドキだよ。
「・・・うん、カッコ良くなったよ。でも前はあんなタラシじゃなかったけど」
「タラシぃ?」
「・・・・違う?」
あれじゃモテるよね、なんて思ってたけど。
「まあ顔は悪くないかもしれないけど。口開けば弟のことばっかだし、金はないし」
「・・・・あはは」
「今日は居なくて寂しかったんじゃない?アコ」
「・・・・心強いよね、居てくれると」
恥ずかしいけど素直な気持ちを吐露してみれば、ナミさんはニヤニヤと、
「ごちそーさま。あ、私事務所寄ってくから、気をつけて帰るのよ!お疲れ様」
「ん、ありがと。お疲れ様です!」
着替え終わって、ナミさんともお別れして。
今日は雨が降ってたから歩いてきたんだよね。
雨上がりの夜道を歩きながら、明日も頑張れそうだなと思う。
「・・・・・・・・・・・・?」
ふと後ろからの足音に気づいた。
後ろに誰か居る。
けれどその足音は不思議なことに、
私が止まると、止まる。
・・・・嘘、だよね?
すたすたすた、ぴたっ。
すたすたすた、ぴたっ。
どどどど!どうしよう!
パニックになった私の目に飛び込んできた、家。
それは私の家じゃなくて。
でも私はインターホンを押した。
お願い、出て。
どたどた、という足音に安堵して、
出てきてくれたのはルフィ君だった。
「アコ?なんだ?飯持ってきてくれたのか!?」
「ルフィ君ごめん、ちょっと中に入れてもらってもいい?」
エース君とルフィ君の住むアパート。
中に入れてもらって、ドアを閉めた。
・・・怖くて覗き穴なんて見られない。
どくんどくんと心臓の音。
「え・・・エース君は?」
「まだ帰ってねェんだ。エースに用事か?」
きょとん、と尋ねるルフィ君に急に罪悪感が湧いてきた。
もし後ろに居た人が変な人だったら、
私は・・・・エース君とルフィ君を巻き込んだことになる。
私・・・何てことして、
「遅くなって悪いルフィ、飯は食った・・・アコ?」
ガチャリと開いたドアに心臓が反応したけど、入ってきたのはエース君、で。
「・・・ごめ、なさ」
「アコ?どうした!?」
「ごめん、私、ごめん・・・・!!」
泣いたら駄目。
そう思うのに出てくる涙は溢れてくる。
「・・・・・アコ、大丈夫だ」
不意に包まれたあたたかさに、
エース君の匂い。
ああ、昔から私はこの人に守られていたんだなあと、思い出した。
+あたたかさに守られる 終+