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1歩外に出ると、ものすごい雨だった。
最初はたいしたことなさそうだったし、エース君が送る、と言ってくれたけど大丈夫だと思ったんだけど。
『飯のお礼もあるし、風邪ひいたらやべェだろ?・・・明日からレジだしな!』
そこまで言ってくれるなら断るのも逆に申し訳ないし、エース君の優しさに甘えることにした。
・・・・・実はすごーく嬉しかったし。
「・・・・明日も雨かなあ」
「朝にはやむって予報だったけどな」
言いながらエース君が傘を広げた。
・・・・あれ、エース君傘1本しか持ってないけど。
とか思ってたら、
「明日はアコの初レジ研修だし、晴れるといいな」
普通にそんな話をしながらす、っと私の隣に立つエース君。
こ・・・・!
これはもしかしてもしかしなくても・・・!
「アコ?」
相合傘とかいうやつですか!?
「どうした?アコ」
「ふあ!?いや、あの、明日からレジだなって思ったら何か緊張しちゃって」
本当は今のこの状況に緊張してるんだけど。
それは悟られないように気をつけながら私達は歩き出した。
「やってみりゃ簡単だぜ?教えんの俺だし、1人にはしねェから心配すんな」
「そう・・・だね、やるしかないもんね!明日はよろしく!」
「おう!」
歩くたびにくっつく肩が熱い。
家に着くまでそうやって話をして、
「じゃあまた明日な、アコ」
「うん、また、明日」
普通に別れた。
・・・・今気づいたけど普通に傘借りて帰れば良かっただけなんじゃ。
なのに送らせちゃうなんて、私駄目子じゃん!
はあ、と深くため息を吐いて私は明日に備えた。
「じゃあアコさんはここで、ポートガス君とレジ研修ね。しっかり教えてよポートガス君」
「任された!」
「頑張りますっ!」
リーダーさんに言われてやってきた端っこのレジ。
「そういえばアコさん入ってから随分楽になったのよ」
「え?」
「土日入れるし、袋綺麗に入れてくれるし。前はすっかすかだったしぐちゃぐちゃだったんだから」
「俺の教え方がいいからだろ?」
「あんたは袋ぐちゃぐちゃにする方でしょーが。じゃ、頼んだわよ。頑張ってねアコさん」
「あ・・・有難う御座います!」
リーダーさんに褒められた!
そしてエース君と目が合って、
「良かったなアコ!」
にしし、と笑うエース君に私も笑った。
「有難う、エース君のおかげだよ・・・レジもよろしく!」
「お、やる気だな?じゃあまず一連の流れからいくか」
「はいっ」
お客様が来たらいらっしゃいませでお出迎え、機械を使ってバーコードで値段を読み込んで。
モニターに出た値段を声に出して読んで、最後に合計金額をお客様にお伝えする。
「札はここに入れると入ってく、小銭はここに入れる。で、入った金額が画面に出るから」
預かり合計、のボタンを押すとお釣りが出てくる、という訳だ。
「釣銭とレシート一緒に渡して」
商品を袋詰めして、有難う御座いましたでお見送り。
「な、簡単だろ?」
「簡単・・・・ではないけど」
「現金以外ではクレジットだな。あとギフトも教えとくな」
「はいっ」
「あと必要なのは釣銭補充と、汚損金、それから」
それからレジを打つ際に必要な事項をいくつか教えられて。
メモしながら教わったけど、すっごく不安。
「そんじゃ、実際にやってみようぜ」
「・・・マジですか」
ちょっと待ってまだ頭ぱんぱんなんだけど。
それでもやってみようと思えた。
俺が居るだろ?と言ってくれたエース君を信じて。
「ここ開いてるの?」
「っはい、いらっしゃいませ!」
お客さん来た!
持ってきた商品はペットボトルのお茶2本。
ハンディと呼ばれる機械を持って、ピッ、という音と一緒に読み込まれた値段。
「きゅ・・・98円、2点」
それからどうするんだっけ!?
「合計は?」
固まった私にエース君がぽつりと教えてくれた。
「あ・・・196円のお買い上げで御座いますっ」
「じゃあ、これで」
コイントレーに出された200円。
「200円、お預かり致します!」
預かった100円玉2枚を入れて、
画面を確認して。ボタンを押す。
「4円のお返しです・・・有難う御座いました!」
出てきた4円をお返しして、お辞儀。
「出来たな、アコ!」
そう言って笑ってくれたエース君に、私も何とか笑い返した。
+レジ研修 終+
最初はたいしたことなさそうだったし、エース君が送る、と言ってくれたけど大丈夫だと思ったんだけど。
『飯のお礼もあるし、風邪ひいたらやべェだろ?・・・明日からレジだしな!』
そこまで言ってくれるなら断るのも逆に申し訳ないし、エース君の優しさに甘えることにした。
・・・・・実はすごーく嬉しかったし。
「・・・・明日も雨かなあ」
「朝にはやむって予報だったけどな」
言いながらエース君が傘を広げた。
・・・・あれ、エース君傘1本しか持ってないけど。
とか思ってたら、
「明日はアコの初レジ研修だし、晴れるといいな」
普通にそんな話をしながらす、っと私の隣に立つエース君。
こ・・・・!
これはもしかしてもしかしなくても・・・!
「アコ?」
相合傘とかいうやつですか!?
「どうした?アコ」
「ふあ!?いや、あの、明日からレジだなって思ったら何か緊張しちゃって」
本当は今のこの状況に緊張してるんだけど。
それは悟られないように気をつけながら私達は歩き出した。
「やってみりゃ簡単だぜ?教えんの俺だし、1人にはしねェから心配すんな」
「そう・・・だね、やるしかないもんね!明日はよろしく!」
「おう!」
歩くたびにくっつく肩が熱い。
家に着くまでそうやって話をして、
「じゃあまた明日な、アコ」
「うん、また、明日」
普通に別れた。
・・・・今気づいたけど普通に傘借りて帰れば良かっただけなんじゃ。
なのに送らせちゃうなんて、私駄目子じゃん!
はあ、と深くため息を吐いて私は明日に備えた。
「じゃあアコさんはここで、ポートガス君とレジ研修ね。しっかり教えてよポートガス君」
「任された!」
「頑張りますっ!」
リーダーさんに言われてやってきた端っこのレジ。
「そういえばアコさん入ってから随分楽になったのよ」
「え?」
「土日入れるし、袋綺麗に入れてくれるし。前はすっかすかだったしぐちゃぐちゃだったんだから」
「俺の教え方がいいからだろ?」
「あんたは袋ぐちゃぐちゃにする方でしょーが。じゃ、頼んだわよ。頑張ってねアコさん」
「あ・・・有難う御座います!」
リーダーさんに褒められた!
そしてエース君と目が合って、
「良かったなアコ!」
にしし、と笑うエース君に私も笑った。
「有難う、エース君のおかげだよ・・・レジもよろしく!」
「お、やる気だな?じゃあまず一連の流れからいくか」
「はいっ」
お客様が来たらいらっしゃいませでお出迎え、機械を使ってバーコードで値段を読み込んで。
モニターに出た値段を声に出して読んで、最後に合計金額をお客様にお伝えする。
「札はここに入れると入ってく、小銭はここに入れる。で、入った金額が画面に出るから」
預かり合計、のボタンを押すとお釣りが出てくる、という訳だ。
「釣銭とレシート一緒に渡して」
商品を袋詰めして、有難う御座いましたでお見送り。
「な、簡単だろ?」
「簡単・・・・ではないけど」
「現金以外ではクレジットだな。あとギフトも教えとくな」
「はいっ」
「あと必要なのは釣銭補充と、汚損金、それから」
それからレジを打つ際に必要な事項をいくつか教えられて。
メモしながら教わったけど、すっごく不安。
「そんじゃ、実際にやってみようぜ」
「・・・マジですか」
ちょっと待ってまだ頭ぱんぱんなんだけど。
それでもやってみようと思えた。
俺が居るだろ?と言ってくれたエース君を信じて。
「ここ開いてるの?」
「っはい、いらっしゃいませ!」
お客さん来た!
持ってきた商品はペットボトルのお茶2本。
ハンディと呼ばれる機械を持って、ピッ、という音と一緒に読み込まれた値段。
「きゅ・・・98円、2点」
それからどうするんだっけ!?
「合計は?」
固まった私にエース君がぽつりと教えてくれた。
「あ・・・196円のお買い上げで御座いますっ」
「じゃあ、これで」
コイントレーに出された200円。
「200円、お預かり致します!」
預かった100円玉2枚を入れて、
画面を確認して。ボタンを押す。
「4円のお返しです・・・有難う御座いました!」
出てきた4円をお返しして、お辞儀。
「出来たな、アコ!」
そう言って笑ってくれたエース君に、私も何とか笑い返した。
+レジ研修 終+