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駅前のファーストフード店。
私もエース君もコーラを注文した。
エース君はそれに加えてポテトも。
「何だかんだ遅くなっちまったな。時間大丈夫か?」
夜8時あがりとはいえ、閉店作業やらで結局8時半までになってしまった。
「うん、メールしとくから大丈夫」
メールさえしておけばうちの親はそんなうるさい方でもないし。
「じゃ、お疲れ」
紙コップで乾杯。
「お疲れ様!」
ごくごく、とコーラが喉を通っていく。
炭酸のしゅわしゅわが気持ちいい。
「んー!仕事終わった後のコーラって最高だねっ」
「ぷはー!美味ェ!」
「そういえばエース君こそ大丈夫なの?ルフィ君」
「ああ、飯は用意してあるから。・・・冷蔵庫の中食い尽くしてさえいなきゃ問題ねェ」
「・・・・・何か今すごいこと聞いた気がする」
冷蔵庫の中食い尽くす・・・ってルフィ君だと本気であり得そうで怖いんだけど。
「来月はもっとシフト増やさねェとな」
「大変だね・・・・」
「アコも今日は災難だったなー。ま、ムカツク客は実際多いけどよ」
エース君の言葉に、今日の出来事を思い出す。
確かに嫌な感じだったけど、よくあることなんだと思う。
「エース君もあんな経験してきたの?」
「あれどこの話じゃねェな。名指しでクレーム電話来たし本部にもいった」
「え」
平然と話すエース君、でも内容はすごく衝撃的だった。
「怒鳴られることなんてしょっちゅうだったしなー最初の頃は」
「・・・・でも今は信頼されてるよね?リーダさんとかから」
「オープンから居るしな。ナミもそうだぜ?」
なるほど、だから色々詳しいのか。
「ちなみにレジになったらもっと変なの来るからな」
「う・・・!がっ頑張るよ!?」
「ははっ大丈夫だ。俺が居るだろ?」
「え、あ、よろしくお願いします・・・!」
何の意味もないってわかってるんだけど、エース君の言葉にドキっとした。
「とりあえず明後日からだな。自動釣銭機だから簡単だって」
「いやー・・・・自動って逆に怖いんだけど。私機械オンチだから」
「でも携帯はいじれんだろ?」
「携帯は大丈夫・・・だけど」
「なら問題ねェよ。すぐに覚えられる」
余裕の笑みを浮かべてるエース君に私が苦笑いしか返せない。
だって不安で仕方ない。
「慣れるまでは俺が側に居てやるから」
「・・・・あり、がと」
まただ。
またドキッとした。
・・・・最初の人には皆にこうなのかな、エース君て。
昔からそうだったっけ?
こんなにカッコ良かったっけ。
こんなに優しかったっけ。
・・・・・・・こんなに、
好きだなんて思ったっけ。
「そーいや、アコ」
不意に呼ばれた名前にはっとした。
「あ、うん、何?」
「携帯で思い出したんだけど、よ。・・・・その、さ」
「・・・うん?」
エース君にしては珍しく歯切れが悪い気がする。
何だろう。
「あー・・・っと、だから、その、アドレス、交換しねェ?」
「そっか、そうだね!交換しよ」
「しといた方が何かと便利だろ?これから色々相談にも乗ってやれるし。な?」
「ほんとありがとー!あ、赤外線ついてる?」
何事かと思ったけど、ホントにエース君は優しい。
「おう、俺のはこの辺だ」
「私のはこの辺だから・・・あ、私送るね?」
「・・・ん、」
携帯と携帯を近づけた、その瞬間。
ほんの少しだけ触れた手と手。
「・・・・っど、どう?」
「ああ、大丈夫だ。じゃあ帰ったらメールする」
「うん、よろしく」
いつも通りに出したはずの声が震えていて自分で驚いた。
エース君にバレてないか不安になったけど何も思われていないようで、エース君はポテトを頬張って笑ってた。
+2人だけの宴 終+
私もエース君もコーラを注文した。
エース君はそれに加えてポテトも。
「何だかんだ遅くなっちまったな。時間大丈夫か?」
夜8時あがりとはいえ、閉店作業やらで結局8時半までになってしまった。
「うん、メールしとくから大丈夫」
メールさえしておけばうちの親はそんなうるさい方でもないし。
「じゃ、お疲れ」
紙コップで乾杯。
「お疲れ様!」
ごくごく、とコーラが喉を通っていく。
炭酸のしゅわしゅわが気持ちいい。
「んー!仕事終わった後のコーラって最高だねっ」
「ぷはー!美味ェ!」
「そういえばエース君こそ大丈夫なの?ルフィ君」
「ああ、飯は用意してあるから。・・・冷蔵庫の中食い尽くしてさえいなきゃ問題ねェ」
「・・・・・何か今すごいこと聞いた気がする」
冷蔵庫の中食い尽くす・・・ってルフィ君だと本気であり得そうで怖いんだけど。
「来月はもっとシフト増やさねェとな」
「大変だね・・・・」
「アコも今日は災難だったなー。ま、ムカツク客は実際多いけどよ」
エース君の言葉に、今日の出来事を思い出す。
確かに嫌な感じだったけど、よくあることなんだと思う。
「エース君もあんな経験してきたの?」
「あれどこの話じゃねェな。名指しでクレーム電話来たし本部にもいった」
「え」
平然と話すエース君、でも内容はすごく衝撃的だった。
「怒鳴られることなんてしょっちゅうだったしなー最初の頃は」
「・・・・でも今は信頼されてるよね?リーダさんとかから」
「オープンから居るしな。ナミもそうだぜ?」
なるほど、だから色々詳しいのか。
「ちなみにレジになったらもっと変なの来るからな」
「う・・・!がっ頑張るよ!?」
「ははっ大丈夫だ。俺が居るだろ?」
「え、あ、よろしくお願いします・・・!」
何の意味もないってわかってるんだけど、エース君の言葉にドキっとした。
「とりあえず明後日からだな。自動釣銭機だから簡単だって」
「いやー・・・・自動って逆に怖いんだけど。私機械オンチだから」
「でも携帯はいじれんだろ?」
「携帯は大丈夫・・・だけど」
「なら問題ねェよ。すぐに覚えられる」
余裕の笑みを浮かべてるエース君に私が苦笑いしか返せない。
だって不安で仕方ない。
「慣れるまでは俺が側に居てやるから」
「・・・・あり、がと」
まただ。
またドキッとした。
・・・・最初の人には皆にこうなのかな、エース君て。
昔からそうだったっけ?
こんなにカッコ良かったっけ。
こんなに優しかったっけ。
・・・・・・・こんなに、
好きだなんて思ったっけ。
「そーいや、アコ」
不意に呼ばれた名前にはっとした。
「あ、うん、何?」
「携帯で思い出したんだけど、よ。・・・・その、さ」
「・・・うん?」
エース君にしては珍しく歯切れが悪い気がする。
何だろう。
「あー・・・っと、だから、その、アドレス、交換しねェ?」
「そっか、そうだね!交換しよ」
「しといた方が何かと便利だろ?これから色々相談にも乗ってやれるし。な?」
「ほんとありがとー!あ、赤外線ついてる?」
何事かと思ったけど、ホントにエース君は優しい。
「おう、俺のはこの辺だ」
「私のはこの辺だから・・・あ、私送るね?」
「・・・ん、」
携帯と携帯を近づけた、その瞬間。
ほんの少しだけ触れた手と手。
「・・・・っど、どう?」
「ああ、大丈夫だ。じゃあ帰ったらメールする」
「うん、よろしく」
いつも通りに出したはずの声が震えていて自分で驚いた。
エース君にバレてないか不安になったけど何も思われていないようで、エース君はポテトを頬張って笑ってた。
+2人だけの宴 終+