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初めてのサッカーは順調に終わった。
最初はエース君のレジでサッカー、慣れてきたとこで違うレジに移りサッカー。
そして勤務終了時間の夕方5時になった。
「じゃあ次の勤務は日曜日。今日と同じ時間に来てね」
「はい!」
「お疲れ様」
「お疲れ様でした!」
初勤務を終えて、更衣室に入ると知らない人が数人着替えていた。
「お、今日からの人だ?」
「はいっアコですよろしくお願いします!」
「よろしくねー」
「初めての割りによく出来てたじゃん、サッカー」
「わ、有難う御座います!」
皆優しくてほっとした。
着替えを終えて、裏の自販機の前に行くと、エース君は既にもう来ていた。
「お、お疲れ」
「お疲れ様です、あの、ポートガス君今日は有難う御座いました」
エース君は缶コーヒーを飲んでいて、
「何飲む?」
「へ!?じじじ、自分で買います!」
「いいから」
「うぇ、えっと・・・レモンティー、で」
私の言葉を受けてエース君はお金を入れて、レモンティーのボタンを押す。
がこん、と缶が出てきたのを取って、
「ん」
優しく笑って差し出してくれた。
「・・・・あ、有難う、御座います」
「気にすんな!今日はチャリか?」
「あ、今日は雨降りそうな天気だったから、歩きで」
「そっか、俺もだ」
にし、と笑ってくれたエース君に私も笑って、もらったレモンティーに口をつけた。
今日はずっとしゃべりっぱなしで喉渇いてたからものすごーく嬉しい。
ごくごくごくごく、と一気に飲んで。
「ぷはー!」
「ははっいい飲みっぷり!お疲れさん」
それから本当に飲み干して、
「ご馳走様です!あ、私が飲み終わるの待っててくれたんですよね、ごめんなさい」
「いや、じゃあ、行くか」
「はいっ」
缶をゴミ箱に捨てて、歩き出したエース君を追った。
「・・・・なあアコ」
「はい?」
エース君は歩きながら何処か寂しそう。
「それ、やめねェ?」
「それ?」
「敬語、とか。あとポートガス君てのもやめろよ。前は名前で呼んでくれてたのに」
寂しそう、というか拗ねているような表情のエース君にドキっとした。
「あ、でも職場の先輩、だし」
「でも幼馴染だろ?それにもう仕事じゃねェし」
・・・・何だか申し訳ない気持ちになった。
「・・・・ん、エース、君」
「嫌か?」
「嫌じゃないよ?でも、久し振りだし、職場の先輩だからって、思っただけで」
私が嫌でない事を伝えるとエース君は本当に嬉しそうに笑った。
「そっか。確かに久し振りだもんなァ。それにアコは真面目だよな。昔から」
「そう?エース君達が不真面目なだけじゃ・・・そういえばルフィ君は元気?」
「おう、元気だぜ。俺がバイトしてんのも半分ルフィの食費の為だしな・・・・」
遠い目をして言うエース君の言葉に何か涙出そうになった。
そういえばおじいさんのところを出て今は兄弟で2人暮らししていると聞いたことがある。
・・・・ルフィ君の食欲半端ないもんね。
エース君もかなり食べるけど。
そりゃあ食費もかかるよ。
「た・・・大変だね」
「まぁな。でもいいんだ」
ふわりと笑うエース君のその顔が、優しいお兄ちゃん、で。
「・・・いいなあ」
思わず呟いた言葉に、エース君が目を丸くして。
それから不意にひかれた手。
そして、
ぎゅっ、と。
「な、こうすっと昔思い出さねェ?」
「・・・・・・・うん」
言葉が出なくて頷いたけど、ほんとは嘘で。
あの頃より大きくなった手。
背も、私よりうんと大きくなってることも。
優しい声も。
全然違うなんて、言えなかった。
+一緒に帰ろ 終+
最初はエース君のレジでサッカー、慣れてきたとこで違うレジに移りサッカー。
そして勤務終了時間の夕方5時になった。
「じゃあ次の勤務は日曜日。今日と同じ時間に来てね」
「はい!」
「お疲れ様」
「お疲れ様でした!」
初勤務を終えて、更衣室に入ると知らない人が数人着替えていた。
「お、今日からの人だ?」
「はいっアコですよろしくお願いします!」
「よろしくねー」
「初めての割りによく出来てたじゃん、サッカー」
「わ、有難う御座います!」
皆優しくてほっとした。
着替えを終えて、裏の自販機の前に行くと、エース君は既にもう来ていた。
「お、お疲れ」
「お疲れ様です、あの、ポートガス君今日は有難う御座いました」
エース君は缶コーヒーを飲んでいて、
「何飲む?」
「へ!?じじじ、自分で買います!」
「いいから」
「うぇ、えっと・・・レモンティー、で」
私の言葉を受けてエース君はお金を入れて、レモンティーのボタンを押す。
がこん、と缶が出てきたのを取って、
「ん」
優しく笑って差し出してくれた。
「・・・・あ、有難う、御座います」
「気にすんな!今日はチャリか?」
「あ、今日は雨降りそうな天気だったから、歩きで」
「そっか、俺もだ」
にし、と笑ってくれたエース君に私も笑って、もらったレモンティーに口をつけた。
今日はずっとしゃべりっぱなしで喉渇いてたからものすごーく嬉しい。
ごくごくごくごく、と一気に飲んで。
「ぷはー!」
「ははっいい飲みっぷり!お疲れさん」
それから本当に飲み干して、
「ご馳走様です!あ、私が飲み終わるの待っててくれたんですよね、ごめんなさい」
「いや、じゃあ、行くか」
「はいっ」
缶をゴミ箱に捨てて、歩き出したエース君を追った。
「・・・・なあアコ」
「はい?」
エース君は歩きながら何処か寂しそう。
「それ、やめねェ?」
「それ?」
「敬語、とか。あとポートガス君てのもやめろよ。前は名前で呼んでくれてたのに」
寂しそう、というか拗ねているような表情のエース君にドキっとした。
「あ、でも職場の先輩、だし」
「でも幼馴染だろ?それにもう仕事じゃねェし」
・・・・何だか申し訳ない気持ちになった。
「・・・・ん、エース、君」
「嫌か?」
「嫌じゃないよ?でも、久し振りだし、職場の先輩だからって、思っただけで」
私が嫌でない事を伝えるとエース君は本当に嬉しそうに笑った。
「そっか。確かに久し振りだもんなァ。それにアコは真面目だよな。昔から」
「そう?エース君達が不真面目なだけじゃ・・・そういえばルフィ君は元気?」
「おう、元気だぜ。俺がバイトしてんのも半分ルフィの食費の為だしな・・・・」
遠い目をして言うエース君の言葉に何か涙出そうになった。
そういえばおじいさんのところを出て今は兄弟で2人暮らししていると聞いたことがある。
・・・・ルフィ君の食欲半端ないもんね。
エース君もかなり食べるけど。
そりゃあ食費もかかるよ。
「た・・・大変だね」
「まぁな。でもいいんだ」
ふわりと笑うエース君のその顔が、優しいお兄ちゃん、で。
「・・・いいなあ」
思わず呟いた言葉に、エース君が目を丸くして。
それから不意にひかれた手。
そして、
ぎゅっ、と。
「な、こうすっと昔思い出さねェ?」
「・・・・・・・うん」
言葉が出なくて頷いたけど、ほんとは嘘で。
あの頃より大きくなった手。
背も、私よりうんと大きくなってることも。
優しい声も。
全然違うなんて、言えなかった。
+一緒に帰ろ 終+