ホームセンターストーリー
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ルフィ君はエース君の弟で、2人とは家も近かったことと、
エース君と私が同じ年齢であることもあって小さい頃は3人でよく遊んだ。
小学校に入ってからしばらくは遊んでいたりもしたけど、
高学年になってからは遊ぶこともなくなった。
エース君にも私も・・・ルフィ君にもお互いの友達と出かけることが多くなったから。
中学に入って遊ぶことはなくなった。
道端で会えば挨拶くらいはしてたけど、
高校に入って会うこともほとんどなくなって。
そのまま私は大学に入学した。
・・・・最後に会ったのは中学の時、か。
「そんじゃあまずビデオ見るか。わかんないとこあったら俺に言うコト」
「は、はいっお願いします!」
言ってエース君はビデオをセットして、
「ははっそんな硬くなんなって。ほら、座れよ」
「あ、有難う・・・御座います、あの、メモとっておいた方がいいですか?」
「いや、今はただビデオ見とけ。後で簡単に教えるからそん時にメモとりゃいい」
「はいっ」
「売り場出たら梱包機とラップの使い方も教えるから。じゃ、よく見とけよ」
こんぽうき!?何それ!?ラップ!?
けれどそれを聞く間もなく、
ビデオスタート。
私はビデオの画面を食い入るように見つめた。
大事なことを、覚える為に。
「うし、こんなもんだな。わかんないこととかあったか?」
ビデオであったのは、細かいものや先が尖ってるもの、水物は紙袋に入れるということなど。
それと簡単な接客態度の基本。
「う・・・ん、やってみないと何とも、って感じなんですが」
「それもそっか。じゃあ行くか」
「えええ!え、っとその前に何か一言アドバイスもらえませんか!?」
確かに実践してみないとわからないと言ったのは私だけどさすがに早すぎる!
せめて練習とか、ねえ?
エース君は腕を組んでうーん、と考えてくれて。
「1番言うのは自分がお客の立場になって考える、っつーことだな」
「お客さんの、立場」
「例えば入るからってデカい袋に洗剤20個全部入れられたら重くて持てねェだろ?」
「・・・・確かに!」
「あとは潰れやすいのは上に乗せる、とかだな。
それとペットフードと洗剤は一緒に入れると嫌がる客が居るから注意な」
け・・・・・結構大変かもしれない。
「が、頑張ります・・・・!」
「まあわかんなくなったら聞けばいい」
「誰に聞けば・・・・?」
「お客さん」
「ええ!?」
「それが1番確実だろ?持って帰んのお客さんなんだから」
一瞬驚いたけど、確かにエース君の言う通りだ。
エース君は優しく、な?と言ってくれた。
「確かに、そう、ですね。やってみます!」
「アコなら大丈夫だから、心配すんな」
「・・・・心配です」
「こういうのは何だ、優しさっつーか気遣いが肝心だろ?##NAME2##は優しいから大丈夫だって」
・・・・・・優しいのは、エース君の方だ。
「あり、がとう・・・」
「よし、じゃあ行くか!」
「はい!」
気合いを入れて売り場へ行こうと歩き出したところで、
「あ、忘れてた」
エース君が止まった。
「はい!?」
大事なことかと思ってメモを取り出そうとして、
「今日5時までだろ?一緒に帰ろうぜ」
「へ、」
「裏の自販機のとこで待ってる」
「・・・・・うん」
初めてのサッカー、頑張れそうです。
+ご指導お願いします 終+