ホームセンターストーリー
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去年、家から自転車で15分程のところにホームセンターが出来た。
駅からの立地も良く、繁盛しているらしい。
【アルバイト募集!ホームセンターのレジをやってみませんか?誰でも出来る簡単操作】
この文字に惹かれて、初めてのバイトに応募してみた。
電話をして、面接日を決めて。
「よろしくお願いします」
簡単な質疑応答があって、
「高校の時にアルバイトをしなかったのは何故ですか?」
「高校の規則でアルバイトが禁止されていた為です」
「なるほど。それでは、この計算をといてみて下さい」
す、っと渡された計算用紙。
何・・・・これ。
小学校の算数のテストみたいなんですけど!
計算が苦手な私にとっては冷や汗だらだらで解いていく。
やばい・・・自信ない。
終わったな、コレ。
用紙を渡して、面接終了。
「・・・有難う御座いました」
ホームセンターでバイトって面白そうだったし、やってみたかったんだけどなあ。
今のじゃ駄目かも。
そう思っていた、一週間後。
ホームセンターから電話があった。
結果は、採用。
「そしたら今週の金曜日に、店に来てくださいね」
「有難う御座います、よろしくお願いします」
行く時間と持っていく物などをメモして電話を切って、小さくガッツポーズをした。
そして、金曜日。
事務所でレジリーダーと言う人から今日の説明を受ける。
「今日はまずビデオを見て基本を学んでもらって、それからサッカー・・・袋詰めを実際にやってもらいます」
袋詰めのことをサッカーというらしい。
「とりあえず制服渡すから着替えてきてくれる?」
「はいっ」
渡された制服を手に、更衣室へ。
着替えてから、置いてある鏡に映す。
・・・・・初めての、バイト。
うう、緊張する。
頑張ろう。
気合いを入れて事務所へ戻ると、
知らない男の人が1人増えていた。
「あら、似合ってるじゃない」
「有難う御座いますっ」
「それじゃあこれからポートガス君と一緒にビデオを見てもらうから、わからない所があったら彼に聞いてね」
ポートガス君、と呼ばれた男の人は私をじぃっと見ている。
「初めましてアコと申します!よ、よろしくお願いしますっ」
「じゃあ私は仕事に戻るから。ポートガス君、よろしく」
そう言って出て行ってしまったリーダー。
ど・・・どうしよう。
「あ、あの・・・・?」
さっきから無言で私を見つめ続けるポートガスさん。
・・・・・・あれ、何か聞き覚えのある名前のような。
私が困っていると、
「アコ?」
「は、い?」
いきなり呼び捨て!?
「やっぱアコだよな?覚えてねェか?昔はよくルフィと一緒に3人で遊んだだろ?」
ルフィ、ルフィ・・・・、ってことは。
・・・居た。
小さい頃良く遊んだ、幼馴染の、
「エース、君?」
「おう!」
「ええええ!?エース君!?本当に?」
「アコもここでバイトすんのか。よろしくな!」
にし、と笑った顔が、昔の笑顔と重なった。
+面接、合格、そして 終+