空と海、そして君
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「私を、白ひげさんの娘としてずっとここに・・・・エースの側に居させてもらえませんか?」
ぴん、と背筋を伸ばして。
ぐ、っと白ひげさんの目を見つめた。
絶対逸らさない。
そう決めた。
「・・・・グラララ、2人して何事かと思えばそういうことか」
「・・・・はい」
「覚悟は出来てるんだろうな?」
「はい」
「エース。お前もだ」
じろ、とエースを睨みつける白ひげさん。
エースはそんな白ひげさんに笑って、
「勿論だ」
そんなエースが嬉しくて、心強くて。
「グラララ・・・!こんなめでてェ日はねえぜエース!しっかり守れよ、俺の大事な娘だ!」
そんな白ひげさんの言葉に、エースと2人で喜びの声をあげた。
「あの、それでこの手紙を・・・白ひげさんに。私の母から、です。読んで頂けませんか」
そこで持ってきた手紙を白ひげさんに渡す。
「・・・あ?」
白ひげさんは黙ってそれを受け取って、静かに開けた。
「・・・・・・・・・・・アコ」
「・・・はい」
少しの間手紙を読んでから、白ひげさんは私の名前を呼んだ。
何て書いてあったんだろう。
「この手紙をお前は読んだのか?」
「いえ」
「・・・・そうか。アコ、お前両親をどう思う」
まるで試験みたいだと思った。
でも正解なんてわかる訳ないし、思ったままを言うことにする。
隣で心配そうに見つめるエースに大丈夫だよ、と微笑んで。
「大好きです」
「・・・俺の娘になるってことはその両親を裏切る覚悟も出来てるってことだな?」
「・・・いえ、違います」
「違う、だと?」
「2人の娘として恥じない生き方をする為に私は白ひげさんの娘としてここに残るんです」
すると白ひげさんは弾けたように笑い出した。
「グラララ・・・!そうか!こりゃ本当にめでてェ!今日は宴だ!」
「オヤジ!・・・有難う!」
「有難う御座います!白ひげさん!」
「違ェだろうが、アコ。今日からお前は、俺の娘だ」
「・・・・っはい、父さん」
まさか天下の白ひげさんを父さんと呼べる日が来るなんて思わなかった。
「決めたのね?嬉しいわ、アコ。ってことはもしかして、エース隊長と」
父さんの娘としてここに残ることをまずミリアに報告。
「・・・うん、両思い、だった」
「やっぱりー!ちょっと、あとで詳しい話聞かせてね?」
「ありがと、ミリア。これからもよろしくね」
「こちらこそよ、アコ」
そして、
「・・・へェ、そうかい」
「マジで!?大歓迎だってんだよ、アコちゃん」
マルコさんとサッチさん。
口では素っ気無い言い方だけど、何処か優しい顔のマルコさん。
笑顔で喜んでくれるサッチさん。
「サッチお兄ちゃんって呼んでくれてもいいんだぜ、アコちゃん」
「・・・・・・よろしくお願いしますね、マルコお兄ちゃん、サッチお兄ちゃん」
少し戸惑いながら言ってみると、
ぴし、と固まるマルコさんに、
うおおおおお、と叫びだすサッチさん。
「アコ、あんま近寄んな」
と、そこにエース。
「あ、エース。他の人にはもう?」
「ああ、言ってきた。すげェ喜んでたぜ、あいつら」
「そっか。良かった」
「こんなことになるなら俺の部屋と一緒でよかったなァ」
「・・・・何言ってんの、馬鹿」
エースと何かあったらナース達の部屋に家出してやる。
なんて思っていると、
「はいそこーいちゃつき禁止ー」
「・・・他所でやれよい」
そんな2人の苦虫を噛み潰したような顔が面白くて、エースと2人で笑った。
+もう1人の、父さん 終+