空と海、そして君
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泣くだけ泣いた。
スッキリした。
そしたら答えは自然と出てきて。
することは、1つ。
「エース、入るよ」
隣のエースの部屋をノック。
そして、
ドアを開ける。
エースはベッドに横になっていて、私を確認するとゆっくりと起き上がった。
「・・・・アコ」
「エースがさ、私の家で最初に読んだ漫画に、恋をすると女の子は強くなるのよ、って書いてあったの」
「・・・・・?」
私が何を言いたいのかわからない、という風にエースは眉を顰めた。
「でも私は恋をして弱くなった。・・・前はこんなに泣いたりしなかったのに」
「アコ?」
「全部エースに会ってから、だよ」
おかしいな、さっき泣くだけ泣いてスッキリしたはずなのにまた涙が落ちて来そう。
「強くてカッコよくて優しくて、ちょっとエッチで時々意地悪で」
そこまで言って、深呼吸をした。
そして気持ちが精一杯に伝わるよう、
笑って。
「私もエースが好きだよ。ずっと側に居たい。こっちの世界で、生きて行きたい」
ぼろ、と目に溜まった涙がこぼれた。
俺がアコの世界に行った時、
アコは一生懸命に俺の帰れる方法を探してくれた。
なのに、俺は。
アコを帰す方法なんて考えてねェ。
考えるつもりもねェ。
あちらの世界にはおふくろさんも親父さんも居るのに。
ここは海賊船で、平和とは決して言えなくて。
俺の隣に居ることで幸せにするなんて、言えないのに。
それでも側に居て欲しいと口に出した俺は、最低だ。
・・・でもアコは、そんな俺を、
「私もエースが好きだよ。ずっと側に居たい。こっちの世界で、生きて行きたい」
そう、言ってくれた。
アコの目からこぼれ落ちた大粒の涙。
触れたいのに、
抱きしめたいのに躊躇う自分の手。
「アコ・・・・?いいのか?後悔、」
「しない」
後悔しないのか、と言おうとした俺の言葉を遮って答えるアコの目に迷いはなかった。
「おふくろさんのこととか、本当にいいのか?」
「うん。もうわかってくれてる。・・・さっき手紙見つけて、読んだんだ」
「手紙?」
「リュックの底にあったの。お母さんからの手紙。・・・前から用意してくれてたみたい、で」
「そ、っか」
「私は、お母さんとお父さんの娘に恥じない生き方がしたい。・・・エースの側で」
そう言って泣くアコの頬に、片手で触れた。
「・・・エース?」
「ありがとな、アコ」
ちゅ、っとアコの唇に口付ける。
いきなりのことで驚いたのか、目を見開いたままのアコが可愛くて。
「目、閉じろよアコ」
「へ!?や、あの、え、っと、ええ!?」
「ま、いっか」
驚いたまま動けずに居るアコに、もう1回キスをした。
「ま、いっか」
って・・・・よくない!
さっきよりも深く口付けられて、
結局目を開けていられなくなった。
角度を変えて何度も交わされるキス。
「・・・ん、エースっ」
「そうだ、オヤジんとこ行かなきゃな!」
唇が離れたと思ったら、いきなりこんなことを言い出す。
・・・・マイペースっていうか、のんきっていうか。
「あ、うん、そしたらこの手紙も白ひげさんに渡さなきゃ」
「手紙?オヤジに?」
「お母さんから。娘になれって言われたなら渡しなさいって」
「へェ・・・すげェもんだな、母親って」
「・・・うん。大好き」
「うし、行くか」
「うん」
白ひげさん宛ての手紙を持って、私とエースは白ひげさんの部屋へ向かった。
+決めた答え 終+
スッキリした。
そしたら答えは自然と出てきて。
することは、1つ。
「エース、入るよ」
隣のエースの部屋をノック。
そして、
ドアを開ける。
エースはベッドに横になっていて、私を確認するとゆっくりと起き上がった。
「・・・・アコ」
「エースがさ、私の家で最初に読んだ漫画に、恋をすると女の子は強くなるのよ、って書いてあったの」
「・・・・・?」
私が何を言いたいのかわからない、という風にエースは眉を顰めた。
「でも私は恋をして弱くなった。・・・前はこんなに泣いたりしなかったのに」
「アコ?」
「全部エースに会ってから、だよ」
おかしいな、さっき泣くだけ泣いてスッキリしたはずなのにまた涙が落ちて来そう。
「強くてカッコよくて優しくて、ちょっとエッチで時々意地悪で」
そこまで言って、深呼吸をした。
そして気持ちが精一杯に伝わるよう、
笑って。
「私もエースが好きだよ。ずっと側に居たい。こっちの世界で、生きて行きたい」
ぼろ、と目に溜まった涙がこぼれた。
俺がアコの世界に行った時、
アコは一生懸命に俺の帰れる方法を探してくれた。
なのに、俺は。
アコを帰す方法なんて考えてねェ。
考えるつもりもねェ。
あちらの世界にはおふくろさんも親父さんも居るのに。
ここは海賊船で、平和とは決して言えなくて。
俺の隣に居ることで幸せにするなんて、言えないのに。
それでも側に居て欲しいと口に出した俺は、最低だ。
・・・でもアコは、そんな俺を、
「私もエースが好きだよ。ずっと側に居たい。こっちの世界で、生きて行きたい」
そう、言ってくれた。
アコの目からこぼれ落ちた大粒の涙。
触れたいのに、
抱きしめたいのに躊躇う自分の手。
「アコ・・・・?いいのか?後悔、」
「しない」
後悔しないのか、と言おうとした俺の言葉を遮って答えるアコの目に迷いはなかった。
「おふくろさんのこととか、本当にいいのか?」
「うん。もうわかってくれてる。・・・さっき手紙見つけて、読んだんだ」
「手紙?」
「リュックの底にあったの。お母さんからの手紙。・・・前から用意してくれてたみたい、で」
「そ、っか」
「私は、お母さんとお父さんの娘に恥じない生き方がしたい。・・・エースの側で」
そう言って泣くアコの頬に、片手で触れた。
「・・・エース?」
「ありがとな、アコ」
ちゅ、っとアコの唇に口付ける。
いきなりのことで驚いたのか、目を見開いたままのアコが可愛くて。
「目、閉じろよアコ」
「へ!?や、あの、え、っと、ええ!?」
「ま、いっか」
驚いたまま動けずに居るアコに、もう1回キスをした。
「ま、いっか」
って・・・・よくない!
さっきよりも深く口付けられて、
結局目を開けていられなくなった。
角度を変えて何度も交わされるキス。
「・・・ん、エースっ」
「そうだ、オヤジんとこ行かなきゃな!」
唇が離れたと思ったら、いきなりこんなことを言い出す。
・・・・マイペースっていうか、のんきっていうか。
「あ、うん、そしたらこの手紙も白ひげさんに渡さなきゃ」
「手紙?オヤジに?」
「お母さんから。娘になれって言われたなら渡しなさいって」
「へェ・・・すげェもんだな、母親って」
「・・・うん。大好き」
「うし、行くか」
「うん」
白ひげさん宛ての手紙を持って、私とエースは白ひげさんの部屋へ向かった。
+決めた答え 終+