空と海、そして君
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怯えたアコの顔を見た時に気がついた。
何故忘れていたんだろう。
どんなにアコが強くても、
優しくても。
戦いを怖がらない訳ねェのに。
アコの居るべき場所はここじゃない。
今頃泣いてたりしねェかな。
・・・・俺が側に居てやりたかった。
さっき視界の端にマルコの側で俺を見ているアコが映って、胸が痛んだ。
戦う俺を見てアコはどう思う?
どんな顔を、するだろう。
ごめんな、としか言えない俺と。
側に居て守るマルコと。
・・・・・・・どっちを好きに、なるだろうな。
「大丈夫よアコ。すぐ終わるわ」
慣れた様子のミリア達に笑顔で頷いた。
白ひげ海賊団の強さは知っているつもりだ。
エースの強さも。
そしてミリアの言葉通り、すぐに砲弾の音がやんだ。
船の揺れも。
「終わったみたいね」
「アコはここに居ない方がいいかもしれないわ」
「え、何で?」
「大丈夫だと思うけど、もし怪我人が居たらここで手当てするのよ。・・・アコには辛いでしょう?」
「あ、」
その怪我が軽傷であるとは限らない。
・・・・それが、戦うということだ。
「エース隊長に限って怪我なんてことはないと思うから、迎えに行ってあげたら?」
「・・・・うん、有難う。役に立てなくて、ごめんね」
「何言ってるの。アコの準備のおかげでいつでも怪我人を迎えられるのよ」
にこ、と優しく笑ってくれるミリアに私も笑って、部屋を出た。
外では船の破損をチェックしてる人、戦利品のチェックをしてる人、様々だった。
エースを探して、歩く。
「・・・・アコ」
不意に後ろから声をかけられた。
「エース」
辛そうな顔のエース。
ぱっと見、怪我はしてなさそう。
「アコ・・・怖かった、よな。怪我とかしてねェか?」
「え・・・・逆でしょ?」
「は?」
「だって戦ったのエースなのに。それはこっちの台詞だってば」
今私がエースに怪我は、って聞こうと思ってたのに。
そう言ったらエースはきょとん、とした。
「怖かっただろ?無理しなくていいんだぜ、アコ」
「そりゃ怖かったけど。半分は」
「半分?」
私の言葉に怪訝な顔をして首を捻るエース。
「もう半分は嬉しかったんだ。だって私こういう世界だって知ってて、覚悟してきたし。それでも怖かったけどさ」
海賊の世界だ、私なんて行ったところで1秒で殺されるとお母さんにも言われた。
でも、それでも。
「でもこれが皆の感じてる世界なんだなあって知れたのと、あとエースが戦ってるとこ見れた。火拳!って、カッコ良かった!」
「アコ、」
「向こうでは能力使えなかったし。やっぱエースは火拳のエースだもんね」
言い終えた瞬間、
目の前が暗くなった。
「え、」
けれど安心するエースの匂い。
ああ、抱きしめられてるんだとわかった。
「エース?」
「悪ィアコ。・・・今は離したくねェ」
「・・・・・・・・・・・・・うん」
私もエースの背中に腕を伸ばして、力をこめた。
+おつかれさま 終+
何故忘れていたんだろう。
どんなにアコが強くても、
優しくても。
戦いを怖がらない訳ねェのに。
アコの居るべき場所はここじゃない。
今頃泣いてたりしねェかな。
・・・・俺が側に居てやりたかった。
さっき視界の端にマルコの側で俺を見ているアコが映って、胸が痛んだ。
戦う俺を見てアコはどう思う?
どんな顔を、するだろう。
ごめんな、としか言えない俺と。
側に居て守るマルコと。
・・・・・・・どっちを好きに、なるだろうな。
「大丈夫よアコ。すぐ終わるわ」
慣れた様子のミリア達に笑顔で頷いた。
白ひげ海賊団の強さは知っているつもりだ。
エースの強さも。
そしてミリアの言葉通り、すぐに砲弾の音がやんだ。
船の揺れも。
「終わったみたいね」
「アコはここに居ない方がいいかもしれないわ」
「え、何で?」
「大丈夫だと思うけど、もし怪我人が居たらここで手当てするのよ。・・・アコには辛いでしょう?」
「あ、」
その怪我が軽傷であるとは限らない。
・・・・それが、戦うということだ。
「エース隊長に限って怪我なんてことはないと思うから、迎えに行ってあげたら?」
「・・・・うん、有難う。役に立てなくて、ごめんね」
「何言ってるの。アコの準備のおかげでいつでも怪我人を迎えられるのよ」
にこ、と優しく笑ってくれるミリアに私も笑って、部屋を出た。
外では船の破損をチェックしてる人、戦利品のチェックをしてる人、様々だった。
エースを探して、歩く。
「・・・・アコ」
不意に後ろから声をかけられた。
「エース」
辛そうな顔のエース。
ぱっと見、怪我はしてなさそう。
「アコ・・・怖かった、よな。怪我とかしてねェか?」
「え・・・・逆でしょ?」
「は?」
「だって戦ったのエースなのに。それはこっちの台詞だってば」
今私がエースに怪我は、って聞こうと思ってたのに。
そう言ったらエースはきょとん、とした。
「怖かっただろ?無理しなくていいんだぜ、アコ」
「そりゃ怖かったけど。半分は」
「半分?」
私の言葉に怪訝な顔をして首を捻るエース。
「もう半分は嬉しかったんだ。だって私こういう世界だって知ってて、覚悟してきたし。それでも怖かったけどさ」
海賊の世界だ、私なんて行ったところで1秒で殺されるとお母さんにも言われた。
でも、それでも。
「でもこれが皆の感じてる世界なんだなあって知れたのと、あとエースが戦ってるとこ見れた。火拳!って、カッコ良かった!」
「アコ、」
「向こうでは能力使えなかったし。やっぱエースは火拳のエースだもんね」
言い終えた瞬間、
目の前が暗くなった。
「え、」
けれど安心するエースの匂い。
ああ、抱きしめられてるんだとわかった。
「エース?」
「悪ィアコ。・・・今は離したくねェ」
「・・・・・・・・・・・・・うん」
私もエースの背中に腕を伸ばして、力をこめた。
+おつかれさま 終+