空と海、そして君
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朝目が覚めたらベッドの上にエースが居なかった。
まさか昨日の床のまま寝てるんじゃ、と思ったけどそうでもなかった。
・・・・・エースが、居ない。
嘘。
やだ。
やだやだやだやだ。
「エース・・・っ!エース!?」
どう、しよう。
「やだ・・・エースっ」
じんわり熱くなる目頭をそのままにエースを探す。
すると、
「呼んだか?」
「・・・・えー、す」
「アコ?」
首にタオルをかけてきょとんとしたエース。
・・・・居た。
「良かっ・・・エース、居なくなっちゃったって思っ、て」
エースが居た、そのことに安心して。
涙が溢れてきた。
「え!?え、っと悪ィ、アコが寝てるうちに風呂入っちまおうかと思って・・・悪かった」
言いながら私に方に来て優しく抱きしめてくれたエース。
「ごめ・・・ちょっと、止まらないかも」
そのぬくもりにますます安心した私の涙はしばらく止められそうにない。
「俺はアコの前から居なくなったりしねェよ」
「・・・ん、ごめん」
顔を見せたくなくて、エースの胸に顔を埋めた。
でも、
「顔見せろよ、アコ」
エースにそう言われてすぐに首を横に振った。
「やだ。無理。だってまだ顔も洗ってないし」
「・・・見せろよ」
「むーりー!」
「言ったろ?俺にだけ見せとけって」
「無理だーってば!」
そんな押し問答の後、
「・・・鼻水つける気か?」
というエースの言葉に思わず私は顔を勢い良く上げた。
「ちがっ!ごめんエース!」
顔を上げた瞬間、酷く優しい顔のエースが目に映って。
「やっと顔、見れた」
優しい声でそんなこと言うもんだから。
心臓がきゅうって締め付けられて、
顔が熱くなって。
「・・・・でも、鼻水ついた、かも」
「気にすんな。ついてたらアコに責任とってもらうからよ」
「え、何すればいい?」
「そうだなー。モビーに帰ったらアコの作った飯が食いてェ」
少しずつ涙も止まってきて、落ち着いてきた。
「・・・それでいいの?」
「おう。久しく食ってねェもんな。楽しみにしてる」
「ん!頑張るッ!・・・エース何食べたい?」
今までの経験から予想はしていたけど、
「肉」
はい、予想通り。
・・・ああ、エースだなあって思ったら何だかおかしくなって。
「っあはは、言うと思った!エースってホントお肉しかないよね・・・あはははっ」
「何だよ肉美味いだろ?」
思わず声を出して笑って、そしたらエースが拗ねたような声を出す。
それが可愛くてまた笑った。
「じゃあ久し振りに肉野菜炒めでも作ろうかな。・・・こっちで料理うまく出来るかな」
「アコの作ったモンなら何でも食うからな!」
しし、と笑うエース。
ああ、どうしよう。
私ずっとここに・・・・・
エースの隣に居たい。
+そんな朝 終+