空と海、そして君
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目を閉じて、じっとしている。
少しでも動こうものなら、
「ああほら、じっとしててアコ」
「・・・ごめん」
少しだけ困ったようなミリアの声に謝罪する。
「姐さんそりゃあちと派手じゃねえか」
「あら、アコにはこれくらいが丁度いいとお思いになりません?」
「目元がそうなら服ももっと色をつけた方がいいと思うがね、俺は」
「それもそうですわね。そしたらこっちの服を着せてみますわ」
2人の会話を黙って聞いている。
「目開けていいわよアコ」
その言葉にぱちっと目を開く。
「アコ、こっちの服を着てみな」
目を開けると、奥できゃいきゃい騒いでるナースさん達数人、
目の前に嬉しそうに化粧道具を持ったミリア。
そしてそのミリアの隣に2種類のワンピースを持ったイゾウさん。
今朝早くに島に着いた。
そして昼前にエースと出かける約束をしていて、それを知ったミリアが『お手伝いしてあげるわ』
と言って朝食の後部屋でお化粧やら着ていく服やらを決めてくれている訳ですが。
「・・・・はーい」
何で違和感なくイゾウさんがここに居るのかは不明。
服はミリアの花柄のミニワンピースに決定した。
化粧もミリアとイゾウさんが2人がかりでしてくれて。
「可愛いわ、アコ」
「・・・有難うミリア。あの、イゾウさんも有難う御座いました。・・・でも何故ここに?」
満足そうなイゾウさんにお礼を言いつつ疑問をぶつけると、イゾウさんは紅をひいた唇をにぃ、っと引き上げた。
「エースとのデートなんだろ?こんな楽しそうなこと見逃せねえからなあ」
「・・・はあ」
「楽しんできてね、アコ」
「・・・ん、ありがと」
待ち合わせの時間、エースの部屋のドアをノックする。
「エース、私、だけど」
「ああ、もうそんな時間か。悪ィ」
言いながらドアを開けてくれたエース。
いつものテンガロンハットに上半身は裸。
ハーフパンツにブーツ、でいつものエースだ。
・・・・気合い入れすぎたかも、私。
考えてみれば、エースにとってはただの買い物だし。
「んじゃ、行くか」
「うん」
「ん」
「・・・・うん」
それでも差し出された手、それだけで嬉しくなる。
「ああ、そういやオヤジから金預かってるからな」
「・・・金、って」
「今日買い物する時に必要だろって。・・・俺何も言ってねェんだけどなァ」
そう言って不思議そうに首を傾げるエースにドキっとした。
『俺の娘になるか?』
・・・あの時エースと出かけるって話をしたもんね。
「そりゃ白ひげさんだからだよ!きっと!」
でもそれは何となく言えなくて、誤魔化した。
・・・誤魔化せるわけないか、こんなので。
「そっか。それもそうだな!オヤジだもんな!」
・・・・って誤魔化せてるし!
「・・・あとで白ひげさんにお礼言っておかないとだ、私」
「美味いもんいっぱい食おうな!」
「・・・エース、今日の買い物の意味わかってないでしょ?」
食べる為じゃないんですけど。
「わかってるって。服とかも買うんだろ?」
「わかってるならいいけど」
本当は服とかも、っていうより服を買いに行くんだけど。
「つーか今日のアコ、何か・・・雰囲気違ェ」
「へ、」
「スカートが短ェのはミリアのだからだろ?・・・あと、化粧してんのか?」
「あ、うん。ミリアと・・・あとイゾウさんも手伝ってくれて」
まさか今それを言われるとは思わなくて、少しだけ驚いた。
「イゾウが?へぇ」
・・・へぇ、ってそれだけかい!
そりゃエースだし甘い言葉を期待してた訳じゃなかったけどさ。
・・・ちょっとだけがっかりな自分が居るのは仕方ないと思う。
と思ってたら、
「何かドキドキすんな!」
・・・って思いっきり笑顔で言われて、
ドキドキしたのはこっちなんですけど。
+準備は時間が必要で 終+
少しでも動こうものなら、
「ああほら、じっとしててアコ」
「・・・ごめん」
少しだけ困ったようなミリアの声に謝罪する。
「姐さんそりゃあちと派手じゃねえか」
「あら、アコにはこれくらいが丁度いいとお思いになりません?」
「目元がそうなら服ももっと色をつけた方がいいと思うがね、俺は」
「それもそうですわね。そしたらこっちの服を着せてみますわ」
2人の会話を黙って聞いている。
「目開けていいわよアコ」
その言葉にぱちっと目を開く。
「アコ、こっちの服を着てみな」
目を開けると、奥できゃいきゃい騒いでるナースさん達数人、
目の前に嬉しそうに化粧道具を持ったミリア。
そしてそのミリアの隣に2種類のワンピースを持ったイゾウさん。
今朝早くに島に着いた。
そして昼前にエースと出かける約束をしていて、それを知ったミリアが『お手伝いしてあげるわ』
と言って朝食の後部屋でお化粧やら着ていく服やらを決めてくれている訳ですが。
「・・・・はーい」
何で違和感なくイゾウさんがここに居るのかは不明。
服はミリアの花柄のミニワンピースに決定した。
化粧もミリアとイゾウさんが2人がかりでしてくれて。
「可愛いわ、アコ」
「・・・有難うミリア。あの、イゾウさんも有難う御座いました。・・・でも何故ここに?」
満足そうなイゾウさんにお礼を言いつつ疑問をぶつけると、イゾウさんは紅をひいた唇をにぃ、っと引き上げた。
「エースとのデートなんだろ?こんな楽しそうなこと見逃せねえからなあ」
「・・・はあ」
「楽しんできてね、アコ」
「・・・ん、ありがと」
待ち合わせの時間、エースの部屋のドアをノックする。
「エース、私、だけど」
「ああ、もうそんな時間か。悪ィ」
言いながらドアを開けてくれたエース。
いつものテンガロンハットに上半身は裸。
ハーフパンツにブーツ、でいつものエースだ。
・・・・気合い入れすぎたかも、私。
考えてみれば、エースにとってはただの買い物だし。
「んじゃ、行くか」
「うん」
「ん」
「・・・・うん」
それでも差し出された手、それだけで嬉しくなる。
「ああ、そういやオヤジから金預かってるからな」
「・・・金、って」
「今日買い物する時に必要だろって。・・・俺何も言ってねェんだけどなァ」
そう言って不思議そうに首を傾げるエースにドキっとした。
『俺の娘になるか?』
・・・あの時エースと出かけるって話をしたもんね。
「そりゃ白ひげさんだからだよ!きっと!」
でもそれは何となく言えなくて、誤魔化した。
・・・誤魔化せるわけないか、こんなので。
「そっか。それもそうだな!オヤジだもんな!」
・・・・って誤魔化せてるし!
「・・・あとで白ひげさんにお礼言っておかないとだ、私」
「美味いもんいっぱい食おうな!」
「・・・エース、今日の買い物の意味わかってないでしょ?」
食べる為じゃないんですけど。
「わかってるって。服とかも買うんだろ?」
「わかってるならいいけど」
本当は服とかも、っていうより服を買いに行くんだけど。
「つーか今日のアコ、何か・・・雰囲気違ェ」
「へ、」
「スカートが短ェのはミリアのだからだろ?・・・あと、化粧してんのか?」
「あ、うん。ミリアと・・・あとイゾウさんも手伝ってくれて」
まさか今それを言われるとは思わなくて、少しだけ驚いた。
「イゾウが?へぇ」
・・・へぇ、ってそれだけかい!
そりゃエースだし甘い言葉を期待してた訳じゃなかったけどさ。
・・・ちょっとだけがっかりな自分が居るのは仕方ないと思う。
と思ってたら、
「何かドキドキすんな!」
・・・って思いっきり笑顔で言われて、
ドキドキしたのはこっちなんですけど。
+準備は時間が必要で 終+