空と海、そして君
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エースが居なくなって1日目の夜は、
ミリアと一緒にお風呂に入った。
夜はナースの皆とガールズトーク。
「ね、そういえばエース隊長が大事にしてるあれってアコが関係してたりするの?」
「あれ?」
「ペンダントよ。あれ、船長を模った物でしょ?」
「あ、うん。エースの誕生日に私が作ってプレゼントしたやつ」
「作ったの?アコが?すごーい!私にも作って?」
「ずるいわよミリア!私も欲しい!」
「あ、私もー!」
その会話を聞いて、エースがあのペンダントを大事にしてくれてたんだなとしみじみ思う。
・・・何か嬉しいかも。
「ごめん、あれは材料がないと作れないんだぁ」
「あらそうなの。残念」
「そういえばアコがいつもしてるネックレス、エース隊長のと似てるわね」
・・・・そう、私がこっちの世界に来る原因かもしれないネックレス。
「向こうの世界に居た時に、エースが買ってくれたんだ」
その時のことを思い出しながら答えると、ミリアを筆頭にナースさん達の表情が豹変した。
「・・・・買って、くれたですって?」
「エース隊長がお金を出したの!?」
「や、お金って言ってもお母さんから貰ったものだったし」
それならおかしくないんじゃ、と思ったんだけど。
「エース隊長なら食べ物に使うわよね」
「そうね、間違いなくお肉よね」
「でもその前にお昼ごはんにステーキ食べてたし」
「関係ないわよ、エース隊長なら」
「・・・・・そうなんだ」
まあルフィのお兄ちゃんだしね。
24時間お腹すかせてそうかも。
朝はミリアと一緒に食堂へ行ったらマルコさんが居たので隣に座ったら、
「いいのかい?」
と言われた。
「何がですか?」
「俺に近づくなってエースに言われてるんじゃないのかい」
・・・・・言われてます。
「そうなの?アコ」
「マルコさんとサッチさんには近づくな、って言われたけど」
「・・・あら」
「エースとの約束破ることになるんじゃねえかい」
にやにや、とマルコさん嬉しそう。
む。
「迷惑かけませんから大丈夫ですっ」
「・・・はぁ?」
何言ってんだこいつ、みたいな顔のマルコさん。
「要は迷惑かけるから近づくなってことだから、一緒にご飯食べるくらい、いいじゃないですか」
「・・・・・本気で言ってんのかいお前ェ」
「・・・・・本気だと思いますわ、マルコ隊長」
2人して呆れた顔で同時にため息を吐く。
・・・・・何なの?
朝食の後はミリアのお手伝い。
って言っても私がするのはやっぱり書類の整理だったり、医学に関わらない簡単なことなんだけど。
「助かるわ、アコ」
「ううん、役に立ててるなら良かった」
「にしてももっと早く言ってくれたら良かったのに」
「?何を?」
「今朝のことよ。マルコ隊長とサッチ隊長には近づくな、って」
「・・・・絶対子供扱いだよね、エースってば」
「嫉妬とは考えないの?」
「・・・・想像出来ない」
「ふふ、想像して御覧なさい。そしたら答えは簡単なのに」
ミリアはたまにわからないことを言う。
その後もナースさん達と一緒にお昼を食べたり仕事したり、お茶したり。
お茶してる時にサッチさんが入ってこようとしたけど、ミリアが軽くあしらってた。
・・・・大人だなあ。
「明日の夜には帰ってくるみたいよ、エース隊長」
「っほんとに!?」
「ええ、さっき船長のところに連絡があったの」
「そっか・・・良かった」
「治安も良さそうな島らしいから、楽しみね」
「うん、一緒にお買い物しよ、ミリア」
当然頷いてくれると思っていた私は次のミリアの言葉に驚いた。
「勿論、と言いたいとこなんだけど、やめておくわ」
「え、何で?」
「アコにとっては初めての島でしょ?エース隊長と行くといいわ」
「ええええ!」
驚く私をくすくすと笑ってミリアは言う。
「アコが居ればさすがのエース隊長も食い逃げなんて真似はしないでしょうし、しっかりエスコートしてもらいなさいな」
「・・・・・が、頑張るッ」
愛らしくウィンクするミリアに、私はやっぱり頷くしかなかった訳で。
・・・・・デートのお誘いってどうすればいいんだろう。
+居ない1日 終+