空と海、そして君
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「・・・・んー」
目を覚ますともう朝だった。
そうだ、エース。
エースは。
上半身だけ起こして、部屋の中にいるエースを探す。
・・・・・居た。
私の寝ているベッドに寄りかかって、寝ていた。
夢じゃなかった。
エースにもう1度会えたことも、無事であることも。
良かった。
「アコ・・・?」
何気なくエースの寝顔を見つめていると、眠たげに目をこすりながらエースも目を覚ました。
「あ、エース起こしちゃった?おはよ、ベッドありがとね」
「ああ、はよ。よく寝れたか?」
「うん。おかげさまで」
「腹減ったな。飯行くか」
朝起きてすぐお腹減った、っていうところがエースだなあと思わず苦笑。
でも確かに私もお腹すいてるし、念願のサッチさんの料理が食べれる!
「サッチさんのご飯楽しみ!そしたら着替えちゃうから、エース悪いけど後ろ向いてて?」
「へいへい」
エースに後ろを向いてもらってる間にささっと着替えを済ます。
今日は自分の服。
うん、しっくりくる。
「・・・もういいよ」
「よし、行くか」
「うん・・・ん?」
行くか、と言って私に手を出すエース。
「ほら、行くぜ。俺腹減ってんだからよ」
「・・・・ん」
急かすエースに私は戸惑いながら差し出されたその手をとった。
するとエースは満面の笑みを浮かべて歩き出した。
・・・・・その笑顔はずるい。
「食堂広っ!しかも混んでる!」
モビーの食堂は広くて、人がたくさん居た。
「ちょうど飯時だしな。アコはここで待ってろ」
「え?」
嘘、エースどっか行っちゃうの?
私を席に座らせて、エースは何処かへ行こうとする。
「飯持ってくるだけだって。すぐ戻ってくるから」
「なら私も、」
「いいからアコは座ってろよ」
「・・・うん」
優しくそう言われては頷くしかなかった。
エースを見送りつつ、周りを見渡す。
うーん、広い。
あ、イゾウさん見っけ。
隣に居るのはハルタ君だよね。
・・・・ほんとに、ここはモビーなんだなあ。
「何ぼーっとしてんだよ。ほら、サッチ特製サンドウィッチ」
「わ、おかえり」
いつの間にかエースが両手いっぱいにお皿を抱えて帰ってきていた。
そのうちの1つ、サンドウィッチのお皿を私にくれた。
「アコってきゅうりは大丈夫だよな?」
「あ、うん平気。わ、タマゴサンドウィッチ。美味しそう!」
「飲み物は珈琲で良かったか?」
「・・・何から何まで有難う」
「うし、頂きます!」
「あ、い、頂きます!」
やばい、エースが優しすぎてどうしよう。
ドキドキする。
それでも今は目の前のサンドウィッチにありつくことにした。
一口、口に入れる。
「・・・・美味しい!」
「そりゃ良かった。いっぱい食っとけよ」
「珈琲も絶品。サッチさんすごいなあ」
あとでお礼言っておかなきゃ。
と、突然隣でものすごい勢いで食べているエースから、ごつん!と音がした。
・・・・お皿に顔突っ込んで寝てる。
うん、いつものエースだ。
「その顔見ると慣れてるみたいだねい」
不意に横から聞こえた声に顔を向けると、予想通りそこに居たのはマルコさん。
語尾でわかるもんね。
「あ、マルコさんおはよう御座います。昨日は有難うございました」
「別に俺ぁ何もしちゃいねえよい」
私の隣に座って、朝食を食べ始めたマルコさん。
ボリュームたっぷりのお肉入りサンドウィッチ3つに珈琲。
「・・・・・マルコさんはそれだけなんですか?」
「エースが特別食うだけだ。お前ェよりは多いだろい」
「確かに!」
エースのと見比べちゃうと少ない気がするんだよね。
「エースと手繋いでたそうだねい」
「・・・何故それを!」
「入り口んとこで若ェのが話してたよい」
にやにや、と意味深に笑うマルコさんに思わずサンドウィッチを落としそうになった。
「・・・・何考えてるんでしょーね」
「俺に聞くなよい」
ですよねー。
呆れたように言うマルコさんに返す言葉もない。
「・・・・何で顔赤いんだよアコ」
と、急にエースの声。
「あ、エース起きたの?」
「ん、起きた。で、マルコと何話してたんだ?」
「え、えーと」
何て話そうか迷っていると、隣のマルコさんがニヤ、と笑ったのが見えた。
嫌な予感しかしない。
「お前ら2人が手ェ繋いでたって話をしてたんだよい」
言ったー!やっぱり言いやがりました!
で、エースの反応は。
「ああ、繋いだけど」
・・・・平然、とそれがどうしたと言わんばかりだ。
私はマルコさんと顔を見合わせて、
小さくため息を吐いた。
+見ても聞いてもわからない 終+
目を覚ますともう朝だった。
そうだ、エース。
エースは。
上半身だけ起こして、部屋の中にいるエースを探す。
・・・・・居た。
私の寝ているベッドに寄りかかって、寝ていた。
夢じゃなかった。
エースにもう1度会えたことも、無事であることも。
良かった。
「アコ・・・?」
何気なくエースの寝顔を見つめていると、眠たげに目をこすりながらエースも目を覚ました。
「あ、エース起こしちゃった?おはよ、ベッドありがとね」
「ああ、はよ。よく寝れたか?」
「うん。おかげさまで」
「腹減ったな。飯行くか」
朝起きてすぐお腹減った、っていうところがエースだなあと思わず苦笑。
でも確かに私もお腹すいてるし、念願のサッチさんの料理が食べれる!
「サッチさんのご飯楽しみ!そしたら着替えちゃうから、エース悪いけど後ろ向いてて?」
「へいへい」
エースに後ろを向いてもらってる間にささっと着替えを済ます。
今日は自分の服。
うん、しっくりくる。
「・・・もういいよ」
「よし、行くか」
「うん・・・ん?」
行くか、と言って私に手を出すエース。
「ほら、行くぜ。俺腹減ってんだからよ」
「・・・・ん」
急かすエースに私は戸惑いながら差し出されたその手をとった。
するとエースは満面の笑みを浮かべて歩き出した。
・・・・・その笑顔はずるい。
「食堂広っ!しかも混んでる!」
モビーの食堂は広くて、人がたくさん居た。
「ちょうど飯時だしな。アコはここで待ってろ」
「え?」
嘘、エースどっか行っちゃうの?
私を席に座らせて、エースは何処かへ行こうとする。
「飯持ってくるだけだって。すぐ戻ってくるから」
「なら私も、」
「いいからアコは座ってろよ」
「・・・うん」
優しくそう言われては頷くしかなかった。
エースを見送りつつ、周りを見渡す。
うーん、広い。
あ、イゾウさん見っけ。
隣に居るのはハルタ君だよね。
・・・・ほんとに、ここはモビーなんだなあ。
「何ぼーっとしてんだよ。ほら、サッチ特製サンドウィッチ」
「わ、おかえり」
いつの間にかエースが両手いっぱいにお皿を抱えて帰ってきていた。
そのうちの1つ、サンドウィッチのお皿を私にくれた。
「アコってきゅうりは大丈夫だよな?」
「あ、うん平気。わ、タマゴサンドウィッチ。美味しそう!」
「飲み物は珈琲で良かったか?」
「・・・何から何まで有難う」
「うし、頂きます!」
「あ、い、頂きます!」
やばい、エースが優しすぎてどうしよう。
ドキドキする。
それでも今は目の前のサンドウィッチにありつくことにした。
一口、口に入れる。
「・・・・美味しい!」
「そりゃ良かった。いっぱい食っとけよ」
「珈琲も絶品。サッチさんすごいなあ」
あとでお礼言っておかなきゃ。
と、突然隣でものすごい勢いで食べているエースから、ごつん!と音がした。
・・・・お皿に顔突っ込んで寝てる。
うん、いつものエースだ。
「その顔見ると慣れてるみたいだねい」
不意に横から聞こえた声に顔を向けると、予想通りそこに居たのはマルコさん。
語尾でわかるもんね。
「あ、マルコさんおはよう御座います。昨日は有難うございました」
「別に俺ぁ何もしちゃいねえよい」
私の隣に座って、朝食を食べ始めたマルコさん。
ボリュームたっぷりのお肉入りサンドウィッチ3つに珈琲。
「・・・・・マルコさんはそれだけなんですか?」
「エースが特別食うだけだ。お前ェよりは多いだろい」
「確かに!」
エースのと見比べちゃうと少ない気がするんだよね。
「エースと手繋いでたそうだねい」
「・・・何故それを!」
「入り口んとこで若ェのが話してたよい」
にやにや、と意味深に笑うマルコさんに思わずサンドウィッチを落としそうになった。
「・・・・何考えてるんでしょーね」
「俺に聞くなよい」
ですよねー。
呆れたように言うマルコさんに返す言葉もない。
「・・・・何で顔赤いんだよアコ」
と、急にエースの声。
「あ、エース起きたの?」
「ん、起きた。で、マルコと何話してたんだ?」
「え、えーと」
何て話そうか迷っていると、隣のマルコさんがニヤ、と笑ったのが見えた。
嫌な予感しかしない。
「お前ら2人が手ェ繋いでたって話をしてたんだよい」
言ったー!やっぱり言いやがりました!
で、エースの反応は。
「ああ、繋いだけど」
・・・・平然、とそれがどうしたと言わんばかりだ。
私はマルコさんと顔を見合わせて、
小さくため息を吐いた。
+見ても聞いてもわからない 終+