空と海、そして君
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ミリアのところに行くと言った時、エースも居てくれるものだと勝手に思ってた。
でもエースはサッチさんのとこに行くと言って行っちゃって。
それが少し寂しくもあった。
でもエースに甘えてばっかりじゃ駄目だ。
私の勝手でこっちに来たんだもん。
迷惑かけないようにしなきゃだ。
「それでね、これからしばらくこの船でお世話になることになりまして。迷惑かけると思うけど」
「船長に会ったのね?どうだった?」
「あ、うん。予想以上に大きくて素敵な人だった」
「ねえ、何て言われたの?」
「エース隊長も一緒だったの?」
「そりゃそうよ!ね、アコ?」
「でも船長に認められるなんてすごいわ」
・・・・・美人のナースさん達の質問攻めに、私は苦笑い。
「えっと、私がこちらの世界の人間じゃないことと、こっちに来た理由。
後帰り方がわからないからしばらく置いてくれませんかって頼んだんだけど」
「けど?」
「白ひげさんは快くオッケーしてくれて。あ、頭下げられた時はびっくりした」
「船長が!?」
ナースさん達も驚いてる。
そりゃそうだよね、天下の白ひげさんがこんな小娘に頭下げるなんて信じられない。
「息子が世話になったって。私なんかに頭下げることないのに」
「・・・・さすが船長だわ。エース隊長が羨ましい」
ふふ、と微笑むミリアに白ひげさんがいかに皆に慕われてるかがわかる。
「そういえばアコがこっちの世界に来た理由ってなあに?」
「んー説明すると長くなるんだけど、向こうでエースがピンチになるの知っていてもたってもいられなくなったっていうか」
「エース隊長を助けに来たのね?」
「助けに、なんて訳じゃないけどね」
私にそれほどの力があれば良かったんだけど。
「アコはエース隊長のことが好きなの?」
ドキ、とした。
女子の中でこういう会話が出たとき、迂闊に返事をしてはいけないことを知っているから。
イエスと言った時、ナースさんの中にエースのことを好きな人でも居れば敵視される。
・・・ここに、居づらくなる。
自分の気持ちを偽りたくはないけど、でも女子の怖さを知っているから。
そんな私の気持ちを知ってか、ミリアは大丈夫と言った。
「ここに居るのは皆船長の意に従う者達ばかりよ。特に私達は船長を心からお慕いしているの」
「それは、うん」
「仮にエース隊長を好きな人がいたとして、アコに何かすればエース隊長にすぐわかる。そしたらここには居れないわ」
「・・・意地悪されるのは嫌だけど、そのせいで居なくなっちゃうってのも寂しいね」
「大丈夫。そんな人いないから。で、好きなの?」
「・・・うん。好き」
言った瞬間周りから黄色い悲鳴があがった。
「やっぱり!好きって言ったの?いつから好きなの?」
「あっちの世界に居た時から、かな。好きとは言ってない」
クラスメイトの男子に抱きしめられたときはあんなに嫌だったのに。
エースに抱きしめられたときは安心した。
嬉しかった。すごく。
「言っちゃえばいいのに。きっと両思いよ?」
「・・・・でも違うかもしれないし。今はまだ、困らせたくないから」
「優しいのね。・・・じゃあ協力するわ。ふふ、楽しみね」
目をきらきら輝かせて、ミリアは悪戯っぽく笑った。
女の子っていくつになっても恋バナ好きだよね。
「あ、あとね、持ってきたリュックの中に服入ってたんだ。下着も」
「あら、良かったわ」
「でもマルコさんがミリアの服私に似合ってるって褒めてくれたんだよ」
「・・・・・え、マルコ隊長が?」
何故か突然怪訝な顔になったミリア。
何で?
「マルコさんが、だけど」
え、何かおかしいこと言ったかな。
その時、コンコン、とドアのノック音が響いた。
「入るぜ」
返事も待たずに入ってきたのはエース。
「おかえりエース。サッチさんと話ししてきたの?」
「ああ。あとで紹介しろってよ。今日は宴だからな!」
「宴?何で?」
「アコの歓迎会に決まってんだろ?」
「えええ!そんな大袈裟な!」
「いいんだよ、騒ぎたいだけだから。それよりミリア、ちょっといいか?」
「はい、何でしょう?」
隣に居るミリアに声をかけて、ミリアも微笑みながら返事をする。
その様子が、まるでカップルみたいで。
ずき、と胸が疼いた。
「アコのことは聞いたろ?これからここで生活させてやってくんねェか?」
「アコを?構いませんけど・・・エース隊長のお部屋の方がよろしいのでは?」
ちょ!ミリア何てことを!
驚いてミリアを見ると、ちら、と横目で私を見てにこりと笑んだ。
「・・・・ここじゃ駄目なのか?」
「何かあった時私達では守りきれませんし、せめてお隣の部屋の方がよろしいかと」
「それにしても隣の部屋はうまってる。空きはねェ。隣の部屋が空くまででもいい、頼めねェか」
「でしたら、今日1日時間を下さい。こちらにも準備というものがあります」
凛とした口調で話をするミリア、カッコイイ。
「・・・わかった、それでいい」
眉間に皺が出来るほど眉を寄せて、エースは何だか怒っているように見えた。
「え、じゃあ今日私何処で寝れば?」
はらはらしている私の質問に上機嫌で答えたのはミリアで、
「勿論エース隊長の部屋よ。そこ以上に安全な場所はないでしょう?」
まあエースは強いし、間違ってはいないんだけど。
どう、しよう。
+恐怖の微笑み 終+
でもエースはサッチさんのとこに行くと言って行っちゃって。
それが少し寂しくもあった。
でもエースに甘えてばっかりじゃ駄目だ。
私の勝手でこっちに来たんだもん。
迷惑かけないようにしなきゃだ。
「それでね、これからしばらくこの船でお世話になることになりまして。迷惑かけると思うけど」
「船長に会ったのね?どうだった?」
「あ、うん。予想以上に大きくて素敵な人だった」
「ねえ、何て言われたの?」
「エース隊長も一緒だったの?」
「そりゃそうよ!ね、アコ?」
「でも船長に認められるなんてすごいわ」
・・・・・美人のナースさん達の質問攻めに、私は苦笑い。
「えっと、私がこちらの世界の人間じゃないことと、こっちに来た理由。
後帰り方がわからないからしばらく置いてくれませんかって頼んだんだけど」
「けど?」
「白ひげさんは快くオッケーしてくれて。あ、頭下げられた時はびっくりした」
「船長が!?」
ナースさん達も驚いてる。
そりゃそうだよね、天下の白ひげさんがこんな小娘に頭下げるなんて信じられない。
「息子が世話になったって。私なんかに頭下げることないのに」
「・・・・さすが船長だわ。エース隊長が羨ましい」
ふふ、と微笑むミリアに白ひげさんがいかに皆に慕われてるかがわかる。
「そういえばアコがこっちの世界に来た理由ってなあに?」
「んー説明すると長くなるんだけど、向こうでエースがピンチになるの知っていてもたってもいられなくなったっていうか」
「エース隊長を助けに来たのね?」
「助けに、なんて訳じゃないけどね」
私にそれほどの力があれば良かったんだけど。
「アコはエース隊長のことが好きなの?」
ドキ、とした。
女子の中でこういう会話が出たとき、迂闊に返事をしてはいけないことを知っているから。
イエスと言った時、ナースさんの中にエースのことを好きな人でも居れば敵視される。
・・・ここに、居づらくなる。
自分の気持ちを偽りたくはないけど、でも女子の怖さを知っているから。
そんな私の気持ちを知ってか、ミリアは大丈夫と言った。
「ここに居るのは皆船長の意に従う者達ばかりよ。特に私達は船長を心からお慕いしているの」
「それは、うん」
「仮にエース隊長を好きな人がいたとして、アコに何かすればエース隊長にすぐわかる。そしたらここには居れないわ」
「・・・意地悪されるのは嫌だけど、そのせいで居なくなっちゃうってのも寂しいね」
「大丈夫。そんな人いないから。で、好きなの?」
「・・・うん。好き」
言った瞬間周りから黄色い悲鳴があがった。
「やっぱり!好きって言ったの?いつから好きなの?」
「あっちの世界に居た時から、かな。好きとは言ってない」
クラスメイトの男子に抱きしめられたときはあんなに嫌だったのに。
エースに抱きしめられたときは安心した。
嬉しかった。すごく。
「言っちゃえばいいのに。きっと両思いよ?」
「・・・・でも違うかもしれないし。今はまだ、困らせたくないから」
「優しいのね。・・・じゃあ協力するわ。ふふ、楽しみね」
目をきらきら輝かせて、ミリアは悪戯っぽく笑った。
女の子っていくつになっても恋バナ好きだよね。
「あ、あとね、持ってきたリュックの中に服入ってたんだ。下着も」
「あら、良かったわ」
「でもマルコさんがミリアの服私に似合ってるって褒めてくれたんだよ」
「・・・・・え、マルコ隊長が?」
何故か突然怪訝な顔になったミリア。
何で?
「マルコさんが、だけど」
え、何かおかしいこと言ったかな。
その時、コンコン、とドアのノック音が響いた。
「入るぜ」
返事も待たずに入ってきたのはエース。
「おかえりエース。サッチさんと話ししてきたの?」
「ああ。あとで紹介しろってよ。今日は宴だからな!」
「宴?何で?」
「アコの歓迎会に決まってんだろ?」
「えええ!そんな大袈裟な!」
「いいんだよ、騒ぎたいだけだから。それよりミリア、ちょっといいか?」
「はい、何でしょう?」
隣に居るミリアに声をかけて、ミリアも微笑みながら返事をする。
その様子が、まるでカップルみたいで。
ずき、と胸が疼いた。
「アコのことは聞いたろ?これからここで生活させてやってくんねェか?」
「アコを?構いませんけど・・・エース隊長のお部屋の方がよろしいのでは?」
ちょ!ミリア何てことを!
驚いてミリアを見ると、ちら、と横目で私を見てにこりと笑んだ。
「・・・・ここじゃ駄目なのか?」
「何かあった時私達では守りきれませんし、せめてお隣の部屋の方がよろしいかと」
「それにしても隣の部屋はうまってる。空きはねェ。隣の部屋が空くまででもいい、頼めねェか」
「でしたら、今日1日時間を下さい。こちらにも準備というものがあります」
凛とした口調で話をするミリア、カッコイイ。
「・・・わかった、それでいい」
眉間に皺が出来るほど眉を寄せて、エースは何だか怒っているように見えた。
「え、じゃあ今日私何処で寝れば?」
はらはらしている私の質問に上機嫌で答えたのはミリアで、
「勿論エース隊長の部屋よ。そこ以上に安全な場所はないでしょう?」
まあエースは強いし、間違ってはいないんだけど。
どう、しよう。
+恐怖の微笑み 終+