宣戦布告!
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眠れなかった。
エースにおやすみ、と言ってベッドに入った後も。
・・・・ずっと。
エースのあの言葉が、
声が。
ずっと脳裏から離れない。
エースはお姉ちゃんのことが好きだったの?
お姉ちゃんはそれを知ってたの?
・・・・・多少の人なら負けない!って思ってたけど。
お姉ちゃんに、勝てる?私。
お姉ちゃんは私のこと何でも御見通しで。
頭も良くて優しくて。
・・・・・何より誰より大好きで。
そんなお姉ちゃんに。
うーでもエースに好きな人お姉ちゃん?って聞いたら違うって言ってたし。
でもじゃあ電話で好きだって言ってたのは何だったの!?
食べ物の話しとか!?
でもエースのあの時のあの顔は。
・・・・そんなんじゃなかった。
エースのこと好きだからわかる。
食べ物の話ししてる時と、そうじゃない時くらい。
・・・・・・・・・・はああああ。
モヤモヤを抱えたまま朝になってしまった。
「クマ、出来てんぞ」
「・・・・・すっごい眠い」
「寝れなかったのか?」
「全然寝れなかった」
「ははっ、すげェ顔」
エースの笑顔も嬉しくない。
わかってる、ホントは聞けばいいんだけど。
エースに。
あの時の電話の内容を。
でも昨日電話のあとに軽く聞いたけど、
別に。
の一言で終わらせられてしまったから。
これ以上聞くに聞けない。
「うー・・・・・」
「ほら、出るぞ」
「え、出るの?」
「チェックアウトして飯食いに行く」
「あ・・・・・うん」
「それから・・・・」
エースが少し言いにくそうに、
「・・・何?」
「・・・・送ってく」
「え」
ななな何それ!!
珍しい!!
奇跡!?
「昨日電話でお前の姉ちゃんと約束したんだよ」
「お・・・・ねえ、ちゃん・・・・」
「大事な妹に何かあったらどうするんだ、絶対家まで送れってよ」
一瞬でも喜んだ自分が馬鹿みたいだ。
「・・・・・ありがと」
「・・・・元気ねェな、どした?」
「別に。・・・眠いだけ」
「・・・・あ、そ」
エースが家まで送ってくれる。
嬉しいことなのに。
・・・・めっちゃ辛い。
ホテルをチェックアウトして、
腹が減ったと言うエースの為にファーストフード店に入って朝ご飯。
「・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
駄目だ美味しくない。
「ポテト、もらうぞ」
「・・・・・・・駄目」
「・・・もう食った」
「やっぱ駄目。お姉ちゃんには渡せない」
「・・・・・は?」
「いくらお姉ちゃんでもエースは渡さないから」
「・・・何の話しだよ、おい」
エースはポテトを食べながら、
面食らった顔をした。
エースがはぐらかすつもりでも、私はちゃんと向き合う。
もう決めた。
「エース昨日電話でお姉ちゃんに・・・・好きだって言った」
「そ・・・・・・それは、だな」
「だからエースお姉ちゃんのこと好きなのかと思って。もしそうなら言うけど」
「・・・・一応聞いてやる」
「確かにお姉ちゃんは可愛いし頭もいいし料理も上手だけど!!エースは渡さない!って宣戦布告」
しておく。
うん、ちょっとスッキリ。
「はははっ、それで様子が変だったって訳か」
「絶対絶対駄目だから!」
「心配しなくてもそういうんじゃねェよ」
「でも好きって言った」
「アコも好きだろ?」
「そりゃあお姉ちゃんのことは好きだけど・・・・!!」
だけども!!
「焼肉」
「・・・・・・・・肉?」
「今度焼肉奢ってくれるってよ、お前の姉ちゃんが」
「・・・・・嘘」
「嘘じゃねェよ。今度飯奢ってやるから食べたいモン言えって言われてよ」
・・・・それが、今言うのかよって言ってたやつ?
「何言うか考えてたらじゃあ焼肉って勝手に決められた」
「・・・・そう、なの?」
「んで文句言おうとしたら肉好きだろって」
「・・・・それが好きだ、に繋がるの?」
「そういうこった」
・・・・・辻褄は合う。
でも、嘘な気がする。
でも今は嘘だとわかってても、縋りたい気もする。
「・・・・・私、安心していい?」
「おう、安心してろ」
エースがそう言って頭を撫でてくれたから。
今はそれだけで幸せで。
・・・幸せ、なんだけど。
「じゃあこの後・・・・手。繋ぎ、たい」
調子に乗るなって怒られるかなって思ったけど、
エースは一瞬難しそうな顔をしたあと、
「いいぜ」
にぃ、と笑った。
「・・・・いい、の?」
「手、繋いでねェとふらふらして事故りそうだし」
「そ・・・・っそんなことは・・・・」
「んじゃ繋がなくても大丈夫だな」
「大丈夫じゃない!!」
「寝不足なんだろ?繋いでやるから」
「・・・・・うん」
・・・・・優しいエースに、私はいつまで甘えられるんだろうか。
+優しい彼 終+
エースにおやすみ、と言ってベッドに入った後も。
・・・・ずっと。
エースのあの言葉が、
声が。
ずっと脳裏から離れない。
エースはお姉ちゃんのことが好きだったの?
お姉ちゃんはそれを知ってたの?
・・・・・多少の人なら負けない!って思ってたけど。
お姉ちゃんに、勝てる?私。
お姉ちゃんは私のこと何でも御見通しで。
頭も良くて優しくて。
・・・・・何より誰より大好きで。
そんなお姉ちゃんに。
うーでもエースに好きな人お姉ちゃん?って聞いたら違うって言ってたし。
でもじゃあ電話で好きだって言ってたのは何だったの!?
食べ物の話しとか!?
でもエースのあの時のあの顔は。
・・・・そんなんじゃなかった。
エースのこと好きだからわかる。
食べ物の話ししてる時と、そうじゃない時くらい。
・・・・・・・・・・はああああ。
モヤモヤを抱えたまま朝になってしまった。
「クマ、出来てんぞ」
「・・・・・すっごい眠い」
「寝れなかったのか?」
「全然寝れなかった」
「ははっ、すげェ顔」
エースの笑顔も嬉しくない。
わかってる、ホントは聞けばいいんだけど。
エースに。
あの時の電話の内容を。
でも昨日電話のあとに軽く聞いたけど、
別に。
の一言で終わらせられてしまったから。
これ以上聞くに聞けない。
「うー・・・・・」
「ほら、出るぞ」
「え、出るの?」
「チェックアウトして飯食いに行く」
「あ・・・・・うん」
「それから・・・・」
エースが少し言いにくそうに、
「・・・何?」
「・・・・送ってく」
「え」
ななな何それ!!
珍しい!!
奇跡!?
「昨日電話でお前の姉ちゃんと約束したんだよ」
「お・・・・ねえ、ちゃん・・・・」
「大事な妹に何かあったらどうするんだ、絶対家まで送れってよ」
一瞬でも喜んだ自分が馬鹿みたいだ。
「・・・・・ありがと」
「・・・・元気ねェな、どした?」
「別に。・・・眠いだけ」
「・・・・あ、そ」
エースが家まで送ってくれる。
嬉しいことなのに。
・・・・めっちゃ辛い。
ホテルをチェックアウトして、
腹が減ったと言うエースの為にファーストフード店に入って朝ご飯。
「・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
駄目だ美味しくない。
「ポテト、もらうぞ」
「・・・・・・・駄目」
「・・・もう食った」
「やっぱ駄目。お姉ちゃんには渡せない」
「・・・・・は?」
「いくらお姉ちゃんでもエースは渡さないから」
「・・・何の話しだよ、おい」
エースはポテトを食べながら、
面食らった顔をした。
エースがはぐらかすつもりでも、私はちゃんと向き合う。
もう決めた。
「エース昨日電話でお姉ちゃんに・・・・好きだって言った」
「そ・・・・・・それは、だな」
「だからエースお姉ちゃんのこと好きなのかと思って。もしそうなら言うけど」
「・・・・一応聞いてやる」
「確かにお姉ちゃんは可愛いし頭もいいし料理も上手だけど!!エースは渡さない!って宣戦布告」
しておく。
うん、ちょっとスッキリ。
「はははっ、それで様子が変だったって訳か」
「絶対絶対駄目だから!」
「心配しなくてもそういうんじゃねェよ」
「でも好きって言った」
「アコも好きだろ?」
「そりゃあお姉ちゃんのことは好きだけど・・・・!!」
だけども!!
「焼肉」
「・・・・・・・・肉?」
「今度焼肉奢ってくれるってよ、お前の姉ちゃんが」
「・・・・・嘘」
「嘘じゃねェよ。今度飯奢ってやるから食べたいモン言えって言われてよ」
・・・・それが、今言うのかよって言ってたやつ?
「何言うか考えてたらじゃあ焼肉って勝手に決められた」
「・・・・そう、なの?」
「んで文句言おうとしたら肉好きだろって」
「・・・・それが好きだ、に繋がるの?」
「そういうこった」
・・・・・辻褄は合う。
でも、嘘な気がする。
でも今は嘘だとわかってても、縋りたい気もする。
「・・・・・私、安心していい?」
「おう、安心してろ」
エースがそう言って頭を撫でてくれたから。
今はそれだけで幸せで。
・・・幸せ、なんだけど。
「じゃあこの後・・・・手。繋ぎ、たい」
調子に乗るなって怒られるかなって思ったけど、
エースは一瞬難しそうな顔をしたあと、
「いいぜ」
にぃ、と笑った。
「・・・・いい、の?」
「手、繋いでねェとふらふらして事故りそうだし」
「そ・・・・っそんなことは・・・・」
「んじゃ繋がなくても大丈夫だな」
「大丈夫じゃない!!」
「寝不足なんだろ?繋いでやるから」
「・・・・・うん」
・・・・・優しいエースに、私はいつまで甘えられるんだろうか。
+優しい彼 終+