宣戦布告!
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「お米いつも何合炊いてる?」
「何キロある?」
「3キロ」
「じゃあ全部炊いてくれ」
・・・・・・・わかっちゃいたけどすごいよね。
「了解」
「俺野菜切っておく」
「うんお願い」
「アコ!エース!!俺は俺は?」
「ルフィはテーブル拭いてグラス出しておいて」
「あと冷蔵庫から福神漬けも出しておけ」
「わかった!!」
素直に頷いて動いてくれる、ルフィ。
「・・・・いい子だねルフィ」
思わずぽつりと呟けば、
「俺の弟だからな」
とドヤ顔のエース。
「・・・・いいなぁ弟」
妹でもいいけど。
でもやっぱりルフィ見てると弟が欲しいと思ってしまった。
「アコには姉ちゃんがいるだろ?」
「下が可愛いじゃん」
「そうかァ?」
「そうだよ、羨ましい」
「・・・・でも仲いいよな、アコ」
「お姉ちゃんと?」
「おう」
「うん・・・・可愛がってもらってる」
自信はある。
1人暮らししてる今でも結構電話したり、
来てもらったり。
「じゃあいいだろ」
「わかってないなあエースは。・・・・あ、もしかしてエースお姉ちゃん欲しかった?」
「・・・別に」
「私がエースのお姉ちゃんになって・・・・・あげないけど」
「いらねェって」
不機嫌そうに呟くエースの横顔が愛おしい。
「私がなりたいのはエースのお姉ちゃんでも妹でもなくて奥さんだからね」
そう宣言した途端エースの手がぴたりと止まった。
「・・・・恥ずかしくねェのかよお前」
「何か恥ずかしいことある?私の夢であり目標を口にしただけ」
「あ、そ」
表面上何もは変わらないけど。
・・・・こっちを絶対に見ないようにしてるエースの耳は少し赤くて。
少しは私のこと意識してくれるようになったのかな。
と、ちょっとだけ期待。
「あ、私も何か切るよ」
「不器用の代表にやらせねェよ」
「・・・失礼な。確かに不器用だけど料理は得意だってば」
前に作りに行ったことだってあるのに!
「馬鹿。任せとけって言ってんだ」
・・・・・はう、カッコイイ。
「・・・・お任せします」
「美味しそう・・・・っ」
「いっただきます!!」
「いただきまーす!!」
「んめー!!」
ルフィが美味しそうに食べるのを見て私も。
「ん・・・・!!」
んまーい!!!!
「・・・どうだよ」
「・・・・・・・最高に美味しい。やっぱり負けた・・・・!!」
「はァ?」
「エースの方が料理上手・・・・・」
むぅ。
愚痴を言って怒られるかな、と思ったけど。
「はははっ」
・・・・エースは笑った。
「え、笑うとこ?」
「アコってほんっと負けず嫌いだよな!」
面白ェ、とエースは楽しそう。
「ええええ・・・・そうかな?負けず嫌いではないと思うけど」
「そんで無自覚な」
「・・・・お姉ちゃんが、いたからかな」
激美味のカレーを口に運びながら考える。
「ルフィも負けず嫌いだしな」
「エースがお兄ちゃんなら負けず嫌いにもなるよ」
もとの性格もあると思うけど。
「でもアコの姉ちゃんなら張り合う必要ねェだろ?」
「そんなことないよ・・・優しいけど」
「・・・・つーか」
「・・・・何?」
まさかエースお姉ちゃんのことを・・・・!?
「良く許したよな、アコの1人暮らし」
あーそっちか。
良かった。
「結構アッサリだったよ、お父さんお母さんも」
したいならすれば?
大変さがわかっていいでしょ、って。
「エースだけが反対してたよね」
「絶対のたれ死ぬってな」
「大丈夫だったでしょ?」
「一応な」
・・・でも、この間具合悪くなった時思ったけど。
・・・・・エースが、一緒に住んでくれたら。
・・・・なんてね。
言わないけど。
「アコアコ!おかわり!!」
「私もおかわり行って来るーっ」
「俺も」
「はいはーい」
ご飯大盛りでおかわりをよそって、
「はいエースとルフィ。・・・・なんかこうしてると夫婦みたいじゃない?エース」
「誰と誰が」
「私とエース」
「・・・・ばーか」
そっけない言葉だけど、
本気じゃないのわかってるから。
・・・・・・でもエースの好きな子もまだわかってないし。
その子とエースとの恋の進展もまだわからないわけで。
・・・・私の恋もまだまだ前途多難だなあ。
「はあああ、今度は絶対エースより美味しいカレー作ってみせるからね!」
「やってみろよ、受けて立つぜ」
「・・・今度は私がエースん家で作るからね」
「あァ、来いよ」
不敵な笑みのエースは、
それはそれはもうカッコ良くて。
・・・・・・やっぱ負けでいいかも、と一瞬思ってしまった。
+負けず嫌い 終+