宣戦布告!
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俺も行く、とごねるルフィを留守番させて買い物に来たはいいが。
・・・・夕飯何にするかな。
肉は絶対だ、とはいえ。
野菜もねェと栄養バランス的にな。
・・・・かつ量もないと無理だ。
給料日前のこの状況で、
俺とルフィの腹を満足させるメニューを安く。
・・・・・・・・・ふと目に止まった特売の文字。
カレールー。
・・・・・カレーか。
これならまあ、ルー1箱で・・・・足りるか?
何とかなるだろ。
給料日前だし肉は少な目でいいよな、
あとは人参じゃがいも玉ねぎと。
米は家に辛うじてある。
考えながら通過したお菓子売り場。
・・・・・新発売、POPが出てるチョコレート菓子。
・・・・・これ、アコがCM見て食べたいとか言ってたんだよな。
・・・・・金、足りるか?
何とか会計を済ませて家に帰れば鍵がかかってる。
・・・ルフィ、居ないのか?
家に居ろって言ったのにあいつ。
それとも何かあったか。
とりあえず、と携帯に電話をかけてみる。
『エース!!』
・・・・元気良く出た声にとりあえずは安堵しながら、
「お前今何処に居るんだよ」
『アコん家』
「・・・・・は?」
まさかの答えに動揺を隠せねェ。
ルフィがアコん家?
「・・・・今そこで何してんだ」
『菓子食ってる!』
「そこに居るのルフィとアコだけか?」
『ん!!』
「そこで待ってろ」
『わかった!』
・・・・この間も思ったけど。
仲、いいよな2人。
ルフィは素直だし。
・・・・アコもまあ、ある意味素直だし。
・・・・・あいつら、俺の知らないとこで今までも会ってたりしてな。
・・・って考えても仕方ねェ、
とにかく行くか。
荷物を持ったままアコの家に向かった。
「いらっしゃいエース!!」
・・・・アコの満面の笑顔の出迎え。
嬉しくない訳じゃない。
でも今は正直フクザツだ。
「・・・・ルフィは?」
「奥でお菓子食べてる」
「何でルフィがアコん家に居んだよ」
お前らそういう関係なのか?
と聞けない自分が憎い。
・・・聞いたところで答えが怖いのもある。
「ルフィに助けてもらったの」
「助けて?・・・これルフィのだよな?」
妙な答えに、ふと目についたのは。
アコの家には不釣り合いな置かれた虫取り網とカゴ。
これはルフィのだ、間違いねェ。
「・・・・ご・・・・が出てね」
言いにくそうなアコに頭をよぎった。
「・・・おいまさか」
「ちゃんと処分してもらいました」
・・・・んだよそういうことか。
「邪魔するぜ」
それでルフィの出番か、と納得してようやく家に上がった。
「どーぞ!!」
奥に菓子を幸せそうに頬張ってるルフィを見つけた。
・・・・ったく。
「帰るぞルフィ」
「え、エースも寛いでいけばいいのに」
「まだ菓子あるんだぞエース」
「この間と言い・・・アコはルフィに甘ェ」
「だ・・・・だって怖かったんだもん」
「なら・・・・」
「・・・・なら?」
なら俺を頼れよ、ルフィじゃなくて。
そう言いかけてやめた。
「・・・・・・・何でもねェ」
そんなこと言える訳ねェし。
「・・・・・・エース、何買ったの?」
「あ?今日の夕飯」
「夕飯何?」
「カレー」
「一緒に作ろっか」
「はァ!?」
唐突なアコの提案に目を丸くすれば、
「ご飯今から炊くし。・・・・・・ね?」
上目遣い。
・・・・んな顔見せられたら。
「私エースのカレー食べたい」
・・・・こんなこと言われちまったら。
「俺も俺もっエースっ!!飯は大勢で食った方が美味いんだぞ!」
惚れた女と可愛い弟に言われたら、
仕方ねェ。
「・・・・台所、借りるぜ」
+給料日前だし 終+