宣戦布告!
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いや朝だるいなあとは思ってたけど。
・・・・・単位の為に授業出て。
夕方帰宅して、
ベッドでぐったり。
駄目だこれは。
・・・・・・・・風邪かな。
いやいや駄目じゃない!駄目じゃないぞ!!
こんなことじゃエースを落とすなんて夢のまた夢!!
・・・・大丈夫、ひと眠りすればきっと元気になる。
だって私風邪になるようなこと何1つしてないし!!
あんまり風邪ひかないのが私だし!!
「・・・・・・はぁ」
・・・・辛い。
・・・・・・寂しいし。
枕元に置いた携帯を手に取って、
電話をかけた。
困ったときの、
「・・・・あ、お姉ちゃん?」
『あんたね、貴重な休憩時間に何の用よ?』
「風邪ひいたっぽい。寂しい」
『・・・あんたが風邪?』
「たすけておねーちゃん・・・・」
『・・・・私は行かない方が良さそうだからやめとくわ』
「え、何で」
『私の予想が当たったら私に感謝するわよきっと。ま、夜にまた電話してあげるわ』
プツッ。
ツーツーツー。
無慈悲な冷たい無機物音。
・・・・・頭痛くなってきた。
最悪だ。
訳わかんないし具合悪いし1人だし。
しかも今日エースに会えなかったし。
・・・・・あーあ。
泣きそうな私の耳に飛び込んできたガチャ、の音。
これってもしかしてドアの開く音!?
ウソでしょ!?
あ、私具合悪かったから鍵かけるの忘れてたんだ。
泥棒?強盗?
うちには金も金目のものもないんですけど!!
・・・・最悪の状況しか予測出来なくて、
更に身体が重くなって。
起きる気力もない。
とんとんとん。
足音は躊躇なくこちらに近づいて来る。
こうなったらもう逃げも隠れもしないわ。
逃げも隠れも出来る気力もないんだけど!!
とん、とん。
・・・・私の部屋の前で止まった。
死ぬ前にエースにもう1回会いたかったなぁ。
ガチャ。
ドアが開いた。
・・・・・必殺寝たフリ。
気配は私の隣まで来た。
怖いけど、目は開けない。
「ったく」
すぐにそんな声がして、
私の髪を優しく撫でた。
え。・・・これって。
この声、って。
この手、って。
・・・・・・そっと目を開けた。
「・・・・・・・起きたかよ」
そこには驚いたような不機嫌なようなエースの顔。
「・・・・・どうしよう」
「何が」
「会いたさすぎてついに幻覚まで見えるようになった」
「はァ?」
「あ、声も聞こえるから幻聴もだわ」
そう口にした瞬間、
むにぃ。
頬に指がささった。
「ははっ、柔らけェ」
「・・・・・・・本物?」
「幻覚ってことにしとけ」
「っでも!」
がばっと起き上がったらエースにすぐに倒された。
「寝とけって。・・・具合悪いんだろ?」
「・・・・ううん、大丈夫」
「嘘つけ。熱は?」
「わかんない」
「・・・・・お前な」
エースの眉間に皺が。
「だって熱計って高い数値出たら具合悪くなっちゃうし」
認めざるを得ないし。
って言った瞬間、
「いたっ!!!」
額に鈍い痛み。
・・・・デコピンされた。
「馬鹿」
言いながらエースの冷たい手が額にかざされる。
「わ・・・冷たくて気持ちいい・・・・」
「・・・高いな」
「私のエースへの愛の数値が?」
「7度は超えてると思うぜ、ほら」
エースは薬箱から体温計を取り出して私に寄越した。
・・・私の愛の台詞は無視。
「・・・・ありがと」
お礼を言って受け取ったらエースはさっさと部屋を出て行ってしまって。
「・・・・・・・・夢幻?」
・・・あっさりしてたな。
夢ならもう少し優しくしてくれてもいいのに。
ああ、でも私の髪を撫でてくれた手はすごく優しかった。
不思議な気持ちで目を閉じて数分。
・・・・あれ、何だかいい匂いがしてきた。
ピピっ、と体温計が終了を知らせた。
37度5分。
・・・・エースすごいな。
「超えてただろ」
「え」
・・・・エースは帰ってなかった。
それどころか、
「何それ美味しそう・・・・」
美味しそうなお粥がお盆に乗ってる。
「これ食って薬飲め」
「食べて・・・いいの?」
「・・・・残したらシバく」
「おかわりを所望します!」
「食い切ってから言えって。で、熱は?」
「7度5分」
「やっぱりな。ぽかり買って来たからこれも飲め」
「・・・・買ってきてくれたの?」
私の為に?
「俺の買い物のついでにな」
「冷え冷え?」
「冷えすぎてんのは喉にも身体にも良くねェんだよ、これくらいでいいんだ」
「そうなんだ・・・・いただきます」
ぽかりを飲んで、
お粥に手をつけた。
「・・・はふ、あふ、・・・・熱、っ美味しい!!」
「卵入ってっからな、栄養もバッチリだ」
「さすがエース・・・・・」
幸せの美味しさ。
「これ薬な、1回2錠」
「・・・・・誰から聞いたの?」
でも、不思議で仕方がない。
「あ?この家のことはお前と同じくらいわかってるっての」
「じゃなくて・・・私が具合悪いって」
誰にも言わなかったし、
誰にも言われなかったのに。
「見りゃわかる」
エースはしれっと答えたけど、
「でも今日私エースに会ってなかった・・・・」
はずで。
「遠くからアコの阿呆面が見えたからな」
「え」
私のエースセンサーが反応しなかっただなんて・・・!!
・・・・風邪のせいだきっと。
悔しい。
「顔色は良くねェし歩き方もふらついてるし」
「・・・・・・・・・忘れて」
「はァ?」
「その時の私も今の私も忘れて」
「・・・何言ってんだ」
「だってエースには・・・・可愛い私だけ見せたいから」
好きな人には、可愛い私を見て欲しい。
阿呆面だったり、こんな情けない私なんか。
「・・・・・お前ってホント馬鹿だな」
「・・・・・知ってる」
馬鹿だよ。もう何回エースに言われてるかわからない。
でもそれでも好きなんだもん。
・・・・仕方ないじゃん。
そう思ったら目頭が熱くなってきて。
「泣くほどのことか?今更だろ、そんなの」
「わかってるけど・・・・っ」
「阿呆面だろーがなんだろーがアコはアコだろ」
そう言うエースの顔は少し赤く見えて。
私の風邪が移った?
それとも。
「・・・・・・すき」
どっちにしてもエースへの好きが溢れた。
「そういうのは風邪治してから言え」
「・・・・はぁい」
やっぱりエースが好き。
具合悪くなんかなってる場合じゃないわ、と薬を飲んだ。
+やっぱりね 終+
・・・・・単位の為に授業出て。
夕方帰宅して、
ベッドでぐったり。
駄目だこれは。
・・・・・・・・風邪かな。
いやいや駄目じゃない!駄目じゃないぞ!!
こんなことじゃエースを落とすなんて夢のまた夢!!
・・・・大丈夫、ひと眠りすればきっと元気になる。
だって私風邪になるようなこと何1つしてないし!!
あんまり風邪ひかないのが私だし!!
「・・・・・・はぁ」
・・・・辛い。
・・・・・・寂しいし。
枕元に置いた携帯を手に取って、
電話をかけた。
困ったときの、
「・・・・あ、お姉ちゃん?」
『あんたね、貴重な休憩時間に何の用よ?』
「風邪ひいたっぽい。寂しい」
『・・・あんたが風邪?』
「たすけておねーちゃん・・・・」
『・・・・私は行かない方が良さそうだからやめとくわ』
「え、何で」
『私の予想が当たったら私に感謝するわよきっと。ま、夜にまた電話してあげるわ』
プツッ。
ツーツーツー。
無慈悲な冷たい無機物音。
・・・・・頭痛くなってきた。
最悪だ。
訳わかんないし具合悪いし1人だし。
しかも今日エースに会えなかったし。
・・・・・あーあ。
泣きそうな私の耳に飛び込んできたガチャ、の音。
これってもしかしてドアの開く音!?
ウソでしょ!?
あ、私具合悪かったから鍵かけるの忘れてたんだ。
泥棒?強盗?
うちには金も金目のものもないんですけど!!
・・・・最悪の状況しか予測出来なくて、
更に身体が重くなって。
起きる気力もない。
とんとんとん。
足音は躊躇なくこちらに近づいて来る。
こうなったらもう逃げも隠れもしないわ。
逃げも隠れも出来る気力もないんだけど!!
とん、とん。
・・・・私の部屋の前で止まった。
死ぬ前にエースにもう1回会いたかったなぁ。
ガチャ。
ドアが開いた。
・・・・・必殺寝たフリ。
気配は私の隣まで来た。
怖いけど、目は開けない。
「ったく」
すぐにそんな声がして、
私の髪を優しく撫でた。
え。・・・これって。
この声、って。
この手、って。
・・・・・・そっと目を開けた。
「・・・・・・・起きたかよ」
そこには驚いたような不機嫌なようなエースの顔。
「・・・・・どうしよう」
「何が」
「会いたさすぎてついに幻覚まで見えるようになった」
「はァ?」
「あ、声も聞こえるから幻聴もだわ」
そう口にした瞬間、
むにぃ。
頬に指がささった。
「ははっ、柔らけェ」
「・・・・・・・本物?」
「幻覚ってことにしとけ」
「っでも!」
がばっと起き上がったらエースにすぐに倒された。
「寝とけって。・・・具合悪いんだろ?」
「・・・・ううん、大丈夫」
「嘘つけ。熱は?」
「わかんない」
「・・・・・お前な」
エースの眉間に皺が。
「だって熱計って高い数値出たら具合悪くなっちゃうし」
認めざるを得ないし。
って言った瞬間、
「いたっ!!!」
額に鈍い痛み。
・・・・デコピンされた。
「馬鹿」
言いながらエースの冷たい手が額にかざされる。
「わ・・・冷たくて気持ちいい・・・・」
「・・・高いな」
「私のエースへの愛の数値が?」
「7度は超えてると思うぜ、ほら」
エースは薬箱から体温計を取り出して私に寄越した。
・・・私の愛の台詞は無視。
「・・・・ありがと」
お礼を言って受け取ったらエースはさっさと部屋を出て行ってしまって。
「・・・・・・・・夢幻?」
・・・あっさりしてたな。
夢ならもう少し優しくしてくれてもいいのに。
ああ、でも私の髪を撫でてくれた手はすごく優しかった。
不思議な気持ちで目を閉じて数分。
・・・・あれ、何だかいい匂いがしてきた。
ピピっ、と体温計が終了を知らせた。
37度5分。
・・・・エースすごいな。
「超えてただろ」
「え」
・・・・エースは帰ってなかった。
それどころか、
「何それ美味しそう・・・・」
美味しそうなお粥がお盆に乗ってる。
「これ食って薬飲め」
「食べて・・・いいの?」
「・・・・残したらシバく」
「おかわりを所望します!」
「食い切ってから言えって。で、熱は?」
「7度5分」
「やっぱりな。ぽかり買って来たからこれも飲め」
「・・・・買ってきてくれたの?」
私の為に?
「俺の買い物のついでにな」
「冷え冷え?」
「冷えすぎてんのは喉にも身体にも良くねェんだよ、これくらいでいいんだ」
「そうなんだ・・・・いただきます」
ぽかりを飲んで、
お粥に手をつけた。
「・・・はふ、あふ、・・・・熱、っ美味しい!!」
「卵入ってっからな、栄養もバッチリだ」
「さすがエース・・・・・」
幸せの美味しさ。
「これ薬な、1回2錠」
「・・・・・誰から聞いたの?」
でも、不思議で仕方がない。
「あ?この家のことはお前と同じくらいわかってるっての」
「じゃなくて・・・私が具合悪いって」
誰にも言わなかったし、
誰にも言われなかったのに。
「見りゃわかる」
エースはしれっと答えたけど、
「でも今日私エースに会ってなかった・・・・」
はずで。
「遠くからアコの阿呆面が見えたからな」
「え」
私のエースセンサーが反応しなかっただなんて・・・!!
・・・・風邪のせいだきっと。
悔しい。
「顔色は良くねェし歩き方もふらついてるし」
「・・・・・・・・・忘れて」
「はァ?」
「その時の私も今の私も忘れて」
「・・・何言ってんだ」
「だってエースには・・・・可愛い私だけ見せたいから」
好きな人には、可愛い私を見て欲しい。
阿呆面だったり、こんな情けない私なんか。
「・・・・・お前ってホント馬鹿だな」
「・・・・・知ってる」
馬鹿だよ。もう何回エースに言われてるかわからない。
でもそれでも好きなんだもん。
・・・・仕方ないじゃん。
そう思ったら目頭が熱くなってきて。
「泣くほどのことか?今更だろ、そんなの」
「わかってるけど・・・・っ」
「阿呆面だろーがなんだろーがアコはアコだろ」
そう言うエースの顔は少し赤く見えて。
私の風邪が移った?
それとも。
「・・・・・・すき」
どっちにしてもエースへの好きが溢れた。
「そういうのは風邪治してから言え」
「・・・・はぁい」
やっぱりエースが好き。
具合悪くなんかなってる場合じゃないわ、と薬を飲んだ。
+やっぱりね 終+