宣戦布告!
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エースの腕が完全に治ったらしい。
ということをルフィから聞いた。
で、今までのお礼に私を食事に呼んでくれるのだそう。
「エースが腕をつるんだ」
「・・・・・腕によりをかける?」
「それだ」
「そっかそっか、良かった」
あの日の外食以来もう大丈夫ということで行かなくなって数日。
メールや電話はしてた(主に一方的に私からしつこく)けど、
完治したっていう証も込めてのエースの手作り料理なんだろうから。
・・・これで安心。
の反面寂しいけど。
会いに行く口実がなくなっちゃって。
エースの好きな子のことだって何1つわかってないのに。
私が行かない間に進展があったりなんかしたら・・・!!
・・・・・・・・したら、どうしようもないんだよ私は。
諦めるしかない。
さすがにエースと好きな子がくっついちゃったら。
・・・・・邪魔は出来ないけど、さ。
それまではまだいいよね?
アピールしても、いいよね?
「・・・・・・・・・・エース結婚して」
「・・・・頭おかしくなったか?」
いやもう何と言われてもいい。
駄目だと言われてもいい。
・・・・・エースの手料理って何でこんなに美味しいの。
「いくらでも食べれちゃうよこの唐揚げ・・・確実に太るじゃないか」
「これ以上太ったら手遅れだな」
「やめて言わないで。あーっルフィそれ私の!!」
エースとまったり会話してたらルフィの手が私の唐揚げに伸びて来る。
いくら可愛い弟分のルフィにでもあげたくない程の美味しさ。
衣サクサク、中はじゅわあ。
溢れる肉汁。
あーたまらなく美味しいんですけど。
「ポテトサラダも最高に美味しいんですけど。おかわりある?」
「・・・・よく食うな」
「駄目?」
「駄目じゃねェけどよ・・・待ってろ」
「エースーっ俺も唐揚げおかわり!」
ルフィのおかわりコールにエースは、
「唐揚げはもうねェ」
の回答。
私は瞬時に悟った。
これはヤバい。
同時に伸びた腕を何とか阻止した。
「・・・これは私の唐揚げよルフィ」
「1個くらいいいじゃねェかアコはケチだな!」
「1個でもあげませんっ」
「・・・・大人げねェと思わねぇのかよアコ」
そんな争いにエースがポテトサラダのおかわりを持って来てくれながら突っ込む。
「だって美味しいんだもん」
「また鶏肉が安い時に作ってやるよ。我慢しろルフィ」
「ちぇー」
ルフィに優しく諭すお兄ちゃんエース。
「・・・・私には?」
「あ?」
「・・・・私にもまた作ってくれる?」
「あー・・・・まあ、機会がありゃな」
・・・私にも、優しい。
こうなったら思い切ってここで差をつける!!
「ねえエース、今度の金曜夜ご飯奢るから一緒に食べない?」
「金曜?無理だ」
「じゃあ土曜!」
「無理」
「・・・・日曜も?」
「無理だな」
覚悟を決めたお誘いをことごとくバッサリ。
・・・・・・やっぱり脈ないの私。
「これからずっとバイト入ってるからな」
「バイト・・・・そっか、居酒屋だっけ」
エースは結構前から居酒屋でバイトをしてる。
「ああ、腕のせいでずっと休んでたからな。これから頑張らねェと」
「・・・・・・・・・そっかぁ」
そうだよね、生活費とか学費とか色々あるし。
「ね、エースの好きな子って行ったことある?」
「うちの店にか?ねェな」
よし!!
私もまだ行ってないし負けてない。
「駅から5分くらいだったよね」
「来るなよ」
・・・・先手を打たれた。
「何で!?」
「俺が居るの夜だぞ?」
「まあ居酒屋だしね」
「お前一応女だろ?1人で夜にふらつくなよ」
一応は余計だよ。
でも心配してくれてるエースの気持ちを無碍にするのは出来ないし。
「・・・・もしエースの好きな子が行きたいって言ったらどうするの?」
「同じ理由で断る」
・・・・好きな子と同じ扱いなのはちょっと嬉しい。
「じゃっじゃあ私とその子が一緒に行くって言ったら?」
「無理」
これにも即答。
・・・・無理なのか。
「・・・・・もしエースの好きな子がさ、好きな人と両想いになったらどうする?」
「どうもしねェよ」
「・・・・・・・エースは大人だね」
「好きな奴の幸せくらいは願ってやれるぜ」
「・・・・・・・そういうエース、好きだよ」
「・・・・・うるせェ」
・・・・少し耳が赤いエースは。
今誰を思ってるんだろう。
+今のあなたを 終+