宣戦布告!
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思春期、っつーもんがある。
まあ誰にもである。
俺にもあった。
ちょうどその頃、
クラスの奴に、言われた。
『エースってアコのこと好きなんだろ?』
咄嗟に、
『別に好きじゃねェよ』
ただの幼馴染だ、と言い張った。
気恥ずかしさもあったし、
アコにその気がないのがわかっていたからだ。
好きだと認めちまったら面倒なことになる。
・・・・・そんな思いから、アコを避けるようになった。
ルフィが会いたいと言えばたまに3人で遊ぶことはあったものの。
アコも思春期ということを理解していたようで、何も言わなかった。
最近までは。
最近になって文句言うようになって、
この間。
『私エースのこと好き』
『思春期だか何だか知らないけどその壁、絶対壊すから』
・・・・・予想外の告白。
そん時はルフィが居たから返事出来なかったものの、
好きだ、と。
・・・・何度か伝えようとした。
・・・・・が、タイミングなのか運が悪いのかいまだに伝えられてねェ。
そのうちアコには俺じゃなくてゾロの方がいいんじゃねェか、とか余計なことを考えるようになって。
・・・・・・・今に至る。
「エースー!!行って来る!」
「おー行って来い」
ルフィが出かけて、
俺は今日休みでのんびりだ。
久しぶりに掃除でもするか。
・・・・・の、前に腹ごしらえだな。
何があったか、と台所に行こうと立ち上がったら、
「どうもお邪魔してます」
「・・・・・・・不法侵入かよ」
・・・・目の前にアコが居た。
やべェ、気づかなかった。
いつの間に来たんだ!?
「今そこでルフィとすれちがって、ルフィが入っていいぞ!って」
にこにこと話すアコの姿に、
自然と目が行くのは足。
・・・・・スカート短ェ。
「・・・・・・で、何の用だよ」
「おやき」
「は?」
目の前に突き出された袋。
「お母さんがお友達と長野に行ってて、お土産のおやき、御裾分け」
「あ・・・・ああ、サンキュ」
「定番の野沢菜とーあとネギみそだって」
「おふくろさんにヨロシク。じゃあな」
冷たく接してもアコは、
「レンジ借りていい?」
「はァ!?」
「電気代なら払うよ!」
「そういう問題じゃねェ!」
自信満々の笑みで台所に。
「エースどうせお昼まだでしょ?」
「・・・・これから食う」
つーかお前が喰われんぞアコ。
「だと思った。だから、おやきはオヤツにして」
「・・・・・もしかして、それ」
「じゃじゃん、私の手作り焼きおにぎりです!」
・・・・アコの、手作り。
醤油の香ばしい匂いが腹まで届いて、
ぐー・・・・・ぎゅるる。
・・・・腹が鳴った。
「レンジで温めて、仕上げはトースターでカリッ!」
くっそ、美味そうだ。
「自分でやる」
これ以上アコが居たら襲っちまいそうだ、と焼きおにぎりを奪い取ろうとしたが、
「駄目。・・・・帰らないよ私」
・・・・・ンだよその台詞。
その、目。
「・・・・あのな、今ここには俺とお前しかいないんだぜ、わかってねェだろ」
「わかってる。だってさっきルフィ出て行ったし」
「だからそういうこと言ってるんじゃねェ」
「帰らない。・・・・帰れないよ、私」
思い詰めたようなアコの表情に思わず心配になって、
「・・・・アコ?」
名前を呼べば、
「エースの胃袋掴むまで帰らないから」
・・・・・何だそりゃ。
「俺の胃袋掴んでどうすんだよ」
「プロポーズっ」
びしっと言い切りやがった。
「・・・・コレは有難く頂く。んで、俺が自分でやる。だからもう帰れ」
「やだ」
「アコ、いい加減にしろよ」
「・・・・・・・・・私」
俯いたアコに胸が少し痛んだが、仕方ねェ。
これで帰ってくれんなら、
それでいい。
そう思っていたのに。
「帰りたくない」
「んな・・・・っ」
帰りたくない、と言いながら、ぼす、と俺の身体にしがみついた。
「帰らない、私」
「・・・・んなこと言ってっとホントに帰さねェぞ」
「いいよ」
即答かよ。
「心配すんだろ、おふくろさんもオヤジさんも」
「エースは私より私の両親の方が大事なの!?」
「馬鹿。・・・俺の評価が下がるだろ」
「外面!?」
・・・・まァ、評価が下がらないことに越したことはねェからな。
「わかったら帰れよ。・・・・つーか離れろ」
でないと俺の理性も持たない。
「エースが食べるとこ見ていいよって言ったら離れる」
「・・・・お前な」
「・・・・・聞きたいんだよ、エースの、美味しいが」
「わかった、許す。許すから・・・・離れろ」
んな切実な顔見ちまったら・・・・許すしかねェ。
ああ、でもちょうどいい。
「ホント!?エース大好きっ」
「・・・・・あのな、アコ。俺だってな」
お前のことが好きなんだ、と言おうとした瞬間。
「エース!弁当忘れた!べんとーっ!!」
けたたましい足音と、
騒がしい声。
・・・・・・・・俺、日頃の行い悪いか?
+タイミング 終+
まあ誰にもである。
俺にもあった。
ちょうどその頃、
クラスの奴に、言われた。
『エースってアコのこと好きなんだろ?』
咄嗟に、
『別に好きじゃねェよ』
ただの幼馴染だ、と言い張った。
気恥ずかしさもあったし、
アコにその気がないのがわかっていたからだ。
好きだと認めちまったら面倒なことになる。
・・・・・そんな思いから、アコを避けるようになった。
ルフィが会いたいと言えばたまに3人で遊ぶことはあったものの。
アコも思春期ということを理解していたようで、何も言わなかった。
最近までは。
最近になって文句言うようになって、
この間。
『私エースのこと好き』
『思春期だか何だか知らないけどその壁、絶対壊すから』
・・・・・予想外の告白。
そん時はルフィが居たから返事出来なかったものの、
好きだ、と。
・・・・何度か伝えようとした。
・・・・・が、タイミングなのか運が悪いのかいまだに伝えられてねェ。
そのうちアコには俺じゃなくてゾロの方がいいんじゃねェか、とか余計なことを考えるようになって。
・・・・・・・今に至る。
「エースー!!行って来る!」
「おー行って来い」
ルフィが出かけて、
俺は今日休みでのんびりだ。
久しぶりに掃除でもするか。
・・・・・の、前に腹ごしらえだな。
何があったか、と台所に行こうと立ち上がったら、
「どうもお邪魔してます」
「・・・・・・・不法侵入かよ」
・・・・目の前にアコが居た。
やべェ、気づかなかった。
いつの間に来たんだ!?
「今そこでルフィとすれちがって、ルフィが入っていいぞ!って」
にこにこと話すアコの姿に、
自然と目が行くのは足。
・・・・・スカート短ェ。
「・・・・・・で、何の用だよ」
「おやき」
「は?」
目の前に突き出された袋。
「お母さんがお友達と長野に行ってて、お土産のおやき、御裾分け」
「あ・・・・ああ、サンキュ」
「定番の野沢菜とーあとネギみそだって」
「おふくろさんにヨロシク。じゃあな」
冷たく接してもアコは、
「レンジ借りていい?」
「はァ!?」
「電気代なら払うよ!」
「そういう問題じゃねェ!」
自信満々の笑みで台所に。
「エースどうせお昼まだでしょ?」
「・・・・これから食う」
つーかお前が喰われんぞアコ。
「だと思った。だから、おやきはオヤツにして」
「・・・・・もしかして、それ」
「じゃじゃん、私の手作り焼きおにぎりです!」
・・・・アコの、手作り。
醤油の香ばしい匂いが腹まで届いて、
ぐー・・・・・ぎゅるる。
・・・・腹が鳴った。
「レンジで温めて、仕上げはトースターでカリッ!」
くっそ、美味そうだ。
「自分でやる」
これ以上アコが居たら襲っちまいそうだ、と焼きおにぎりを奪い取ろうとしたが、
「駄目。・・・・帰らないよ私」
・・・・・ンだよその台詞。
その、目。
「・・・・あのな、今ここには俺とお前しかいないんだぜ、わかってねェだろ」
「わかってる。だってさっきルフィ出て行ったし」
「だからそういうこと言ってるんじゃねェ」
「帰らない。・・・・帰れないよ、私」
思い詰めたようなアコの表情に思わず心配になって、
「・・・・アコ?」
名前を呼べば、
「エースの胃袋掴むまで帰らないから」
・・・・・何だそりゃ。
「俺の胃袋掴んでどうすんだよ」
「プロポーズっ」
びしっと言い切りやがった。
「・・・・コレは有難く頂く。んで、俺が自分でやる。だからもう帰れ」
「やだ」
「アコ、いい加減にしろよ」
「・・・・・・・・・私」
俯いたアコに胸が少し痛んだが、仕方ねェ。
これで帰ってくれんなら、
それでいい。
そう思っていたのに。
「帰りたくない」
「んな・・・・っ」
帰りたくない、と言いながら、ぼす、と俺の身体にしがみついた。
「帰らない、私」
「・・・・んなこと言ってっとホントに帰さねェぞ」
「いいよ」
即答かよ。
「心配すんだろ、おふくろさんもオヤジさんも」
「エースは私より私の両親の方が大事なの!?」
「馬鹿。・・・俺の評価が下がるだろ」
「外面!?」
・・・・まァ、評価が下がらないことに越したことはねェからな。
「わかったら帰れよ。・・・・つーか離れろ」
でないと俺の理性も持たない。
「エースが食べるとこ見ていいよって言ったら離れる」
「・・・・お前な」
「・・・・・聞きたいんだよ、エースの、美味しいが」
「わかった、許す。許すから・・・・離れろ」
んな切実な顔見ちまったら・・・・許すしかねェ。
ああ、でもちょうどいい。
「ホント!?エース大好きっ」
「・・・・・あのな、アコ。俺だってな」
お前のことが好きなんだ、と言おうとした瞬間。
「エース!弁当忘れた!べんとーっ!!」
けたたましい足音と、
騒がしい声。
・・・・・・・・俺、日頃の行い悪いか?
+タイミング 終+