宣戦布告!
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「エース君好きです・・・・・っ」
・・・・・・・・・・・おう。
まさかまさかの、
告白現場を目撃。
しかも相手はエース。
・・・・・・・どどどどうしよう!!
っていうか相手のコめっちゃ可愛くない!?
あんなコいたっけ!?
っていうかエースの返事は!?
「悪ィけど俺好きな奴居るから」
・・・・・可愛い子なのに、冷たい。
呆気なく、というか。
「誰!?」
おお、よくぞ聞いてくれました!
私も知りたいのそれ!誰!?
「・・・・・・・ほっとけなくて可愛い奴」
いや誰よそれ。
ぼそっと呟いたエースの顔が赤い。
・・・・誰よ、エースにそんな顔させられる子。
「私じゃ駄目なの?絶対?」
なおも食い下がる女の子にエースは爽やかに笑って、
「ごめんな」
と言って去って行った。
・・・・・私にはあんな優しく笑いかけてくれないのに。
好きでもない子にですら笑いかけるのに。
・・・・・・・・私は、
私はエースの何なのよ。
と思ってたらさ。
「アコちゃん好きだ・・・・・っ」
・・・・・私も告白されちゃったよ。
「ご・・・・・ごめんなさい」
「好きな奴居るのか!?」
「・・・うん」
「ゾロだな!?」
「ちがっ!何でゾロ!?」
「仲いいし2人有名だからさ・・・俺なんかじゃやっぱ駄目なのか・・・・」
「いやゾロじゃないよ!?」
「じゃあ誰なんだ!?」
「・・・・・強くてカッコ良くて」
「ゾロじゃん」
「ゾロじゃないって!・・・・優しいんだよ、すごく」
口は悪いけど。
「ゾロも優しいだろ。ゾロじゃん」
・・・・何でゾロそんな強く推すのさ。
「ゾロはいい子だよね。うんうん」
「・・・・あのゾロを子供扱いって」
「そんな訳なんでゾロは違う。・・・名前は言えないけど、ごめん貴方は無理」
「・・・・わかったよ」
項垂れて去って行く背中を見つめてほっと一息。
とそこに、
「物好きが居るんだな」
1番居て欲しくなかった人。
「えっ・・・・・・エース何してんの?」
「たまたま通りかかった」
「・・・・・見たんだ?」
「見た」
にや、とエースが笑った。
「・・・・私も見たけどね」
負けじと私も言い返せば、
「・・・・へェ」
素っ気ない反応が返って来た。
「居るんだ?好きなコ」
居ないって言って欲しかった。
あれは断る為の嘘だって。
・・・・・心の何処かで信じていたかった。
希望は、
「ああ、居るぜ」
あっさり打ち砕かれた。
・・・・・・・・・エースの馬鹿。
「・・・・っそれならさっさとフってくれれば良かったのに!」
「・・・・あのな、俺は」
「まあでも諦めないけどね!」
「って、おい」
諦めないよ、諦められる訳ない。
1回フられたってしつこく好きって言ってやる。
ずっとずっと側に居てやる。
エースに彼女が出来て結婚して子供が出来て、
エースとその奥さんがおじいちゃんとおばあちゃんになっても。
・・・・・ずっと、
「ずっと好きだから・・・・・っ」
「って言い逃げしてきた」
・・・・・ってゾロに報告。
「何で逃げたんだよ」
「逃げるでしょ!?恥ずかしいもの!」
「そこで逃げなきゃ何か変わってたかもしれないのにか?」
「・・・・・・・・う」
「つーかだな、そろそろ俺に相談するのやめにしとけ」
「・・・・何で」
ゾロは私を哀れむような顔。
「今日知らない奴に言われた、アコと付き合ってるんだろ、ってよ」
・・・・・・・・あいつか。
「迷惑かけてるのは謝るけど・・・・」
「もう告白はしたんだろ?ならあとは待て」
「・・・・・・・・・・・うん」
・・・・・・ってなわけで。
「来たの」
「・・・・・何で俺んとこ来るんだよ」
「もうゾロに迷惑かけられないから」
だからエースのとこに来たの。
「意味わかんねェ」
エースとルフィの家。
生憎とルフィは留守のようだけど。
「・・・・あー、とりあえず上がるか?茶くらいなら出してやるよ」
困ったようなエースの顔に、
泣きそうになるのをぐっと堪えた。
「・・・ここでいい」
そしたら、首にエースの腕が回った。
「なっなにっ」
「泣きてェんなら我慢すんな」
「・・・・・・だ、って」
エース泣き虫嫌いだし。
「ゾロならンなことでアコのこと嫌いになったりはしねェよ」
大丈夫だ、と言ったエースの顔は真剣で。
・・・・・嬉しかった。
「・・・エースも?」
「・・・何が」
「エースも私のこと簡単に嫌いになったりしない?」
「・・・・しねェよ。信じろ」
「良かっ・・・・・・・・たぁぁぁぁ!!」
「うるせェ!近所迷惑だ!」
「うわあああああ!うるさくしてやるぅぅ!!」
「・・・・・お前な」
やっぱり好き。
嫌いにはならないと言ってくれたエースが、好き。
・・・・・好きだよエース。
+好き 終+