僕ときみと
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エース隊長が任務で居なくなって4日目には、
エース隊長から連絡があった。
変わりはないか、とか。
今日は何を食べた、とか。どんなものを見たとか。
そんな他愛ない話しばかりだったけど幸せだった。
6日目にはもう1回私から連絡した。
話すことはやっぱり変わらずで。
・・・・それでも声が聞けるだけで。
幸せ。
でもエース隊長は私のことどう思ってるんだろう。
・・・返事をしない私を。
エース隊長が帰ってきたら絶対真っ先にお返事しよう。
私は自分に自信がないけど、
そんな私を好きと言ってくれたエース隊長に。
まっすぐに。
・・・・今日、帰って来る。
ドキドキする。
何て返事をしよう、いつ言おう。
帰って来たばかりの時はお疲れでしょ、
でも夜は宴でしょ。
そしてそのうちお休みになるから。
・・・・・あれ。
「アコ、ちょっといい?」
「あ、はい」
部屋に顔を出したエイミーさん。
「これ」
「・・・・へ?」
渡されたのは紙。
「再試験よ」
「再試験!?」
「貴方もここに来て結構過ぎたでしょ?それで再試験」
「ひぇぇ・・・・!!」
「こうしたいとか何処でやりたいとか希望があったら端っこにでも書いておくといいわ」
「は・・・・はいっ」
「期限は今日の夜までよ。頑張ってね」
「頑張りますっ!」
まさかの再試験。
でもエマから少し聞いてはいた。
希望かぁ・・・とにかくここに居られればそれでいいんだけどな。
・・・・成績次第では船降ろされちゃうかもしれないんだし、頑張ろう!
「アコ、朝ご飯の時間よ?」
「エマ!今行く!」
エマが迎えに来てくれたので急いで支度して、
部屋を出た。
「・・・・さっきエイミーさんとすれ違ったのだけど、もしかして」
「再試験」
「あら・・・今日エース隊長がお戻りになられるのに」
「頑張って終わらせるっ!」
「エース隊長、何時ごろお戻りになられるの?」
「・・・・わかんない」
夜までには、って昨日言ってたけど。
「試験、さっさと終わらせてしまわないとねアコ」
「頑張るよ!」
エマとのおしゃべりも、朝ごはんもそこそこに終わらせて部屋に戻って。
試頑張らないと!!
もうすぐアコに会える。
1週間長かった。
声を聞けただけでも、と思うもののやっぱり顔が見てェ。
目の前に見えたモビーについテンションが上がる。
「よ・・・っと」
モビーに上がってみてもアコの姿は見えねェ、か。
ま、そうだろうな。
先にオヤジんとこに報告行くか。
「あらエース隊長帰ってきたのね」
「あァ」
「エース隊長おかえりなさーい、おみやげはないのぉ?」
「悪ィな、ねェんだ」
・・・・・アコの姿がない。
医務室を覗いてみるか。
「・・・・・邪魔するぜ」
・・・・居ない、か。
「やだ珍しいお怪我ですのエース隊長」
「いや」
「ああ、あの子なら部屋ですわきっと」
顔見知りのナースが俺に向かってそう言って意味ありげに笑った。
「・・・サンキュ」
・・・全部バレてんのか?
まぁともかく部屋か。
足早にアコの部屋へ向かう。
・・・・・まぁ、何時に帰るとかは言ってなかったしな。
コンコン、と軽くドアを叩く。
数秒待つも返事はない。
「・・・・アコ?居ねェのか?」
声をかけながらドアノブに手をかけたら、動いたのでそのままゆっくり開けた。
・・・・居た。
机に顔を伏せて・・・・まさか泣いてるのか?
そっと顔を覗けば、
規則正しい寝息が聞こえてほっとした。
その手元には紙。
・・・・ああ、再試験か。
もうそんな時期か。
頑張ってんだな。
・・・・・起こさねェようにそっと退こうとした時、
紙の端に小さく書かれた文字に目が行った。
・・・・・・・・あー。
今日中の返事は無理かもしれねえが、
返事の内容が楽しみだこりゃ。
緩む口元を押さえ、
アコの髪を撫でて静かに部屋を出た。
「は!」
寝てた!
試験試験!!
あとちょっと・・・!!
・・・・・余白に書いたこれはさすがに消しておこう。
『エース隊長の側に居られるならどこでもいいです』
ちょっと書いてみただけだから!うん!
書いてはみたけど改めて見ると恥ずかしい。
あとはこことここを書いて・・・・おっけ!
提出!!
あ・・・・そういえばエース隊長まだ帰って来てないのかなぁ。
もうすぐ夜になっちゃうのに。
ふぅ、と一息ついてテストは無事提出終了。
部屋に戻ろうとしたら何だか甲板のあたりが騒がしくて、
何となく見に行ってみたところ私は衝撃を受けた。
え・・・・・!
「エース隊長!?」
もう帰って来てた!?いつの間に・・・・っ!
しかも甲板で宴始まっちゃってる!!!
これじゃ今日は返事・・・・出来ない。
・・・・出来ない、ことは・・・・ない。
いやでも。
「エース隊長っ」
いつだろうと何処だろうと出来る・・・っていうかやるしかない!!
「アコ」
エース隊長の前までずんずん歩いて、
「今お時間頂いても大丈夫・・・でしょうか!?」
「ああ、いいぜ」
思い切ってみたら宴を抜け出してくれた。
そして私の肩に手をかけて、
耳元でぼそっと、
「俺の部屋でいいか?」
囁く。
「はひ・・・っ」
肩を抱かれたままエース隊長のお部屋へ歩く。
・・・・・・もう戻れない。
もう逃げない。
「入れよ」
「失礼します・・・っ」
エース隊長に促されて部屋に入室。
大丈夫、今なら言える。
ぱたん、とドアが閉まって。
心臓が止まりそう。
「あ・・・・あの・・・まず、その・・・おかえり、なさい・・・っ」
おかえりなさいを言うだけで頭が真っ白。
「ありがとな、アコ。ただいま」
ぎゅうっと抱きしめられた。
ドキドキするのに、何故か同時に落ち着いてる変な自分。
これが恋、なのかなぁ。
覚悟を決めて顔を上げてエース隊長を見つめた。
「それでその・・・・っずっと言えなかったお返事なんです、けど」
「あァ、聞かせてくれよ」
「私・・・本当はエース隊長に好きだと言ってもらえるような人間じゃないんです、卑下とかじゃ、なくて」
「・・・・で?」
「わかっててこんなこと言えないって今までずっと思ってたんですけど・・・ごめんなさい言わせて下さい。好き・・・・です」
私も、エース隊長が好きです。
しっかりと伝えられたことに少しだけ安堵した。
「ずっと俺の側に居てくれるんだよな?」
「は・・・はいっ!側に居たいです!!」
「試験の結果がどうあれ俺が離さねェから」
「・・・・・・・・へ」
エース隊長が嬉しそうな笑みを浮かべながら言う。
・・・・私試験のこと言った?
あれ、っていうか。
・・・・・・え?
「エース隊長もしかして・・・・っ」
「寝顔、可愛かったぜ」
寝てる時部屋に来た・・・・・!!!?
そしてアレを見た!?
「はぁぁぁ・・・・・っっ!!今ものすごく逃げたい気分です!!」
「逃がすと思うか?」
「・・・・・・・お声かけて下されば良かったのに」
「起こせる訳ねェだろ、あんな可愛い寝顔見て」
エース隊長は困ったように笑って私の髪を撫でた。
何だか恋人みたい、って思って、ああもう恋人なんだって実感したら不思議な気分。
「・・・・・エース隊長」
「ん?」
「待ってて下さって有難う御座います。・・・大好き、です」
「ああ・・・・」
その言葉がずっと欲しかったんだ、とエース隊長が言って、
ちゅ、と額にキスをした。
「はぅっ!!」
「これからもよろしくな、アコ」
「はい・・・・っ!!」
貴方がいるだけで、
幸せ。
+幸せ 終+
エース隊長から連絡があった。
変わりはないか、とか。
今日は何を食べた、とか。どんなものを見たとか。
そんな他愛ない話しばかりだったけど幸せだった。
6日目にはもう1回私から連絡した。
話すことはやっぱり変わらずで。
・・・・それでも声が聞けるだけで。
幸せ。
でもエース隊長は私のことどう思ってるんだろう。
・・・返事をしない私を。
エース隊長が帰ってきたら絶対真っ先にお返事しよう。
私は自分に自信がないけど、
そんな私を好きと言ってくれたエース隊長に。
まっすぐに。
・・・・今日、帰って来る。
ドキドキする。
何て返事をしよう、いつ言おう。
帰って来たばかりの時はお疲れでしょ、
でも夜は宴でしょ。
そしてそのうちお休みになるから。
・・・・・あれ。
「アコ、ちょっといい?」
「あ、はい」
部屋に顔を出したエイミーさん。
「これ」
「・・・・へ?」
渡されたのは紙。
「再試験よ」
「再試験!?」
「貴方もここに来て結構過ぎたでしょ?それで再試験」
「ひぇぇ・・・・!!」
「こうしたいとか何処でやりたいとか希望があったら端っこにでも書いておくといいわ」
「は・・・・はいっ」
「期限は今日の夜までよ。頑張ってね」
「頑張りますっ!」
まさかの再試験。
でもエマから少し聞いてはいた。
希望かぁ・・・とにかくここに居られればそれでいいんだけどな。
・・・・成績次第では船降ろされちゃうかもしれないんだし、頑張ろう!
「アコ、朝ご飯の時間よ?」
「エマ!今行く!」
エマが迎えに来てくれたので急いで支度して、
部屋を出た。
「・・・・さっきエイミーさんとすれ違ったのだけど、もしかして」
「再試験」
「あら・・・今日エース隊長がお戻りになられるのに」
「頑張って終わらせるっ!」
「エース隊長、何時ごろお戻りになられるの?」
「・・・・わかんない」
夜までには、って昨日言ってたけど。
「試験、さっさと終わらせてしまわないとねアコ」
「頑張るよ!」
エマとのおしゃべりも、朝ごはんもそこそこに終わらせて部屋に戻って。
試頑張らないと!!
もうすぐアコに会える。
1週間長かった。
声を聞けただけでも、と思うもののやっぱり顔が見てェ。
目の前に見えたモビーについテンションが上がる。
「よ・・・っと」
モビーに上がってみてもアコの姿は見えねェ、か。
ま、そうだろうな。
先にオヤジんとこに報告行くか。
「あらエース隊長帰ってきたのね」
「あァ」
「エース隊長おかえりなさーい、おみやげはないのぉ?」
「悪ィな、ねェんだ」
・・・・・アコの姿がない。
医務室を覗いてみるか。
「・・・・・邪魔するぜ」
・・・・居ない、か。
「やだ珍しいお怪我ですのエース隊長」
「いや」
「ああ、あの子なら部屋ですわきっと」
顔見知りのナースが俺に向かってそう言って意味ありげに笑った。
「・・・サンキュ」
・・・全部バレてんのか?
まぁともかく部屋か。
足早にアコの部屋へ向かう。
・・・・・まぁ、何時に帰るとかは言ってなかったしな。
コンコン、と軽くドアを叩く。
数秒待つも返事はない。
「・・・・アコ?居ねェのか?」
声をかけながらドアノブに手をかけたら、動いたのでそのままゆっくり開けた。
・・・・居た。
机に顔を伏せて・・・・まさか泣いてるのか?
そっと顔を覗けば、
規則正しい寝息が聞こえてほっとした。
その手元には紙。
・・・・ああ、再試験か。
もうそんな時期か。
頑張ってんだな。
・・・・・起こさねェようにそっと退こうとした時、
紙の端に小さく書かれた文字に目が行った。
・・・・・・・・あー。
今日中の返事は無理かもしれねえが、
返事の内容が楽しみだこりゃ。
緩む口元を押さえ、
アコの髪を撫でて静かに部屋を出た。
「は!」
寝てた!
試験試験!!
あとちょっと・・・!!
・・・・・余白に書いたこれはさすがに消しておこう。
『エース隊長の側に居られるならどこでもいいです』
ちょっと書いてみただけだから!うん!
書いてはみたけど改めて見ると恥ずかしい。
あとはこことここを書いて・・・・おっけ!
提出!!
あ・・・・そういえばエース隊長まだ帰って来てないのかなぁ。
もうすぐ夜になっちゃうのに。
ふぅ、と一息ついてテストは無事提出終了。
部屋に戻ろうとしたら何だか甲板のあたりが騒がしくて、
何となく見に行ってみたところ私は衝撃を受けた。
え・・・・・!
「エース隊長!?」
もう帰って来てた!?いつの間に・・・・っ!
しかも甲板で宴始まっちゃってる!!!
これじゃ今日は返事・・・・出来ない。
・・・・出来ない、ことは・・・・ない。
いやでも。
「エース隊長っ」
いつだろうと何処だろうと出来る・・・っていうかやるしかない!!
「アコ」
エース隊長の前までずんずん歩いて、
「今お時間頂いても大丈夫・・・でしょうか!?」
「ああ、いいぜ」
思い切ってみたら宴を抜け出してくれた。
そして私の肩に手をかけて、
耳元でぼそっと、
「俺の部屋でいいか?」
囁く。
「はひ・・・っ」
肩を抱かれたままエース隊長のお部屋へ歩く。
・・・・・・もう戻れない。
もう逃げない。
「入れよ」
「失礼します・・・っ」
エース隊長に促されて部屋に入室。
大丈夫、今なら言える。
ぱたん、とドアが閉まって。
心臓が止まりそう。
「あ・・・・あの・・・まず、その・・・おかえり、なさい・・・っ」
おかえりなさいを言うだけで頭が真っ白。
「ありがとな、アコ。ただいま」
ぎゅうっと抱きしめられた。
ドキドキするのに、何故か同時に落ち着いてる変な自分。
これが恋、なのかなぁ。
覚悟を決めて顔を上げてエース隊長を見つめた。
「それでその・・・・っずっと言えなかったお返事なんです、けど」
「あァ、聞かせてくれよ」
「私・・・本当はエース隊長に好きだと言ってもらえるような人間じゃないんです、卑下とかじゃ、なくて」
「・・・・で?」
「わかっててこんなこと言えないって今までずっと思ってたんですけど・・・ごめんなさい言わせて下さい。好き・・・・です」
私も、エース隊長が好きです。
しっかりと伝えられたことに少しだけ安堵した。
「ずっと俺の側に居てくれるんだよな?」
「は・・・はいっ!側に居たいです!!」
「試験の結果がどうあれ俺が離さねェから」
「・・・・・・・・へ」
エース隊長が嬉しそうな笑みを浮かべながら言う。
・・・・私試験のこと言った?
あれ、っていうか。
・・・・・・え?
「エース隊長もしかして・・・・っ」
「寝顔、可愛かったぜ」
寝てる時部屋に来た・・・・・!!!?
そしてアレを見た!?
「はぁぁぁ・・・・・っっ!!今ものすごく逃げたい気分です!!」
「逃がすと思うか?」
「・・・・・・・お声かけて下されば良かったのに」
「起こせる訳ねェだろ、あんな可愛い寝顔見て」
エース隊長は困ったように笑って私の髪を撫でた。
何だか恋人みたい、って思って、ああもう恋人なんだって実感したら不思議な気分。
「・・・・・エース隊長」
「ん?」
「待ってて下さって有難う御座います。・・・大好き、です」
「ああ・・・・」
その言葉がずっと欲しかったんだ、とエース隊長が言って、
ちゅ、と額にキスをした。
「はぅっ!!」
「これからもよろしくな、アコ」
「はい・・・・っ!!」
貴方がいるだけで、
幸せ。
+幸せ 終+