僕ときみと
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マルコ隊長とエマが、帰ってきた。
今は船長のところに報告に行ってる。
まずは2人が無事だったことにほっとした。
顔を見ただけだから何ともだけど、
とりあえずエマも泣いてはいなかったし、
大丈夫そうだった。
今は部屋でエマ待ち。
資料をまとめていたら、
コンコン、とノック音。
・・・おかしいな?
エマならノックしたりしない。
「・・・はーい」
誰だろうと思いながらドアを開けた。
「あ・・・」
そこに立ってたのは・・・・誰だっけ。
名前、何だっけ。
確か1番隊の人だったと思うんだけど。
「アコちゃんさ、今いい?」
「え・・・どういったご用件でしょうか」
「俺のこと知ってる?」
隊員さんは部屋の中にずかずかと入って来て。
「え、と・・・・1番隊の」
「そう。俺1番隊のエイベル」
「エイベルさん、私に何か・・・・?」
「この間俺が誘ったこと覚えてる?」
話しながら私に詰め寄って来る。
「・・・・この間、エマからの電話を待ってた日、ですか?」
あの日確かにこの人に夜部屋に来ないか、と言われた。
それは覚えてる。
「へー覚えてんだ。じゃああの日君は何処で何をしてた?」
「・・・・何、って」
じりじりと迫られて、
後ずさりするも。
「エースの部屋に行っただろ」
とん、と背中が壁に着いた。
「・・・・行きました」
答えたところですぐさま壁に手を突かれて、
逃げられないようにされてしまった。
「俺の誘い断っておいてそりゃないんじゃないの?」
「エマから電話があって、その時エース隊長に用事が出来たからエース隊長のお部屋にお伺いしたまでです」
「あんま逆らうなよ、新米ナースのくせに」
ムカ。
あまりにも上からなその言い方に、
「そう思われるならどうぞマルコ隊長でも船長でも報告なさったらいかがですか」
「・・・言ってくれるじゃん、でもその前にちょっとヤらせろよ」
「嫌です」
「身持ち堅いってもっぱらの噂なんだよねーアコちゃん。俺が1番にヤれたらイバれるじゃん?」
「何と言われようとその気はありません」
「ま、いいや。無理やりすればいいんだし」
ぐっと顔が近づいたので。
彼の顎目指して、手を思い切り伸ばした。
「・・・っぐぁ!!」
「脳が揺れてるので動かない方がいいですよ、エイベルさん」
そこにタイミング良く、
「アコ?何かあったの?」
エマが帰って来た。
「エマ!これ持ってここに居てこの人見張ってて!なんかあったら大声で叫んでね!」
「ええ!?」
エマに護身用のナイフを渡して、
部屋を出た。
予想通り、
すぐそこに居た。
「マルコ隊長!エイベルさんが・・・」
マルコ隊長発見。
「あ?・・・またあいつかよい。何処にいる」
「私たちの部屋です!」
「今行く」
何も言ってないけどマルコ隊長はすぐに部屋に来てくれて、
「アコ!?・・・マルコ、隊長?あの私は何も・・・っ」
驚くエマと、いまだに頭を抱えてるエイベルさんを見てマルコ隊長が、
「・・・何だいこりゃあ」
驚いた。
「あ、私がやりましたエマは悪くありません」
「・・・お前が?」
「顎パンチしました。治療が必要なら致しますが」
「どうせコイツの自業自得だろい?もらってくよい、迷惑かけたな」
「有難う御座いますー」
マルコ隊長がエイベルさんを引きずって出て行ったところで。
「エマ!おかえり!無事で良かった!」
改めてエマと感動の再会。
「アコ?・・・どういうことなの?」
「あとで話すね。それより今はエマの話し聞かせて?」
まだ困惑するエマを座らせて、
エマの話し。
「ずっと監視されてるみたいだったわ。怖かったけど・・・」
「何もされなかった?」
「ええ、一応ね。今日は早く寝かせてもらうわね」
「うん、そうして。お疲れ様」
「アコはエース隊長と仲直り出来たのね?」
「エマのおかげでね。本当に有難う」
「良かった。本当は私が居ない方が口説きやすかったんじゃなあい?」
「むしろ逆。エマが居なかったら私まだエース隊長とぎくしゃくしてたもん」
エマが居てくれて本当に良かった。
「嬉しいわ。・・・応援してるから、アコ」
「ありがと、エマ」
同室がエマで良かった。
心からそう思った時、
「おーいアコ」
「っエース隊長の声・・・・!」
「あら大変」
ドアの外からエース隊長の声。
「は・・・はいっ」
慌ててドアを開けた。
「お、エマも帰ってきてたんだな。おかえり」
「はい、おかげさまで無事に帰って参りました。それではエース隊長、私はこれで」
「え、エマ何処行くの?」
「サッチ隊長に食材の報告に行くのを忘れてたの。行ってくるわ」
言いながら私だけに向けられた、エマのウィンク。
有難うエマ・・・・本当に!
「行ってらっしゃい・・・!」
「大変だなァ、エマも」
「でも泣いて帰って来なくてほっとしました」
「大丈夫だっただろ?」
「はい。・・・ところで何のご用事でしたでしょうか」
エース隊長の来訪は大歓迎なんだけど、
ドキドキでもある。
エース隊長に椅子を出して座ってもらって、
私も座るけど落ち着かない。
「ああ、マルコから聞いたぜ?」
「え・・・・な・・・何かしちゃいました!?」
「1番隊の隊員をボコボコにしたって」
「してませんよ!?・・・ちょっと、顎に拳を」
「はははっ、強ェ!アイツ新人ナースと見りゃすぐ口説いてたんだってな」
「え・・・そうなんですか?」
「エマにも聞いてみ?」
ああ、だからマルコ隊長も慣れてる感じだったんだ。
「エマは大丈夫だったんでしょうか・・・・」
「何かあった時治療致しません、って脅したんだと」
「・・・・さっすがエマ」
カッコいいわ。
「今までは妥協してされるがままになってたナースも多いみてェだぜ?」
「そうなんですか・・・」
「ノックアウトさせたのはアコが初めてだってよ」
「恐れ入ります・・・・!」
恥ずかしい!エース隊長めっちゃ楽しそうに笑ってるし・・・・!
「まあ、でも・・・・・・・次は俺を呼べよな」
「あ・・・有難う御座います・・・」
そのエース隊長の顔が優しくて。
本当にドキドキした。
「・・・・そんでさ」
「はい」
途端エース隊長の顔が真剣なものに変わったので、
私も気を引き締めた。
な・・・何だろう。
「さっきマルコが言ってたんだけど・・・アコが前に言ってたやつ」
「・・・前に?」
「竜の石、とか言ってただろ?」
「あ、ドラゴンブレスですか?竜の吐息」
「おう、それだ」
竜と聞いてもしかして、と思ったら当たりだった。
「・・・・で、それが明日着く島にあるらしいんだ」
「え、ほんとですか?」
すっごい希少な石なのに!
「・・・だから、一緒に行かねェか?俺も見てみてェし」
「っはい是非!!」
「んじゃ明日、な」
ほっとしたように笑ったエース隊長に私も安堵した。
「はい・・・!」
・・・・というか。
嬉しくて口元の緩みが抑えきれない。
エース隊長が部屋を出て行ったのを見届けて。
・・・・ぼーっとしてしまう。
嬉し過ぎる!
エース隊長と一緒に島を見て回れるなんて。
「嬉しそうね、アコ」
くすくすと可愛らしい笑い声と一緒にエマが戻って来た。
「エマ!明日エース隊長とデート出来るっ!」
「本当?良かったじゃない」
「本当はエマと行きたかったんだけど・・・」
「いいのよ、気にしないで。私休みたいし」
「あ、そっか・・・・」
「楽しんで来てねアコ」
そう言って笑うエマが何だか元気ない気がした。
「エマ、大丈夫?」
「・・・・ええ、平気」
「でも元気ないみたい」
「疲れてるみたい。・・・・ごめんなさいね」
「ううん、気にしないで休んで」
まあマルコ隊長とずーっと一緒だったんだもん、
きっと大変だったんだ。
その時の私は、
それくらいにしか思ってなかった。
ただ、エース隊長と一緒に居られることが楽しみで。
+おかえり 終+
今は船長のところに報告に行ってる。
まずは2人が無事だったことにほっとした。
顔を見ただけだから何ともだけど、
とりあえずエマも泣いてはいなかったし、
大丈夫そうだった。
今は部屋でエマ待ち。
資料をまとめていたら、
コンコン、とノック音。
・・・おかしいな?
エマならノックしたりしない。
「・・・はーい」
誰だろうと思いながらドアを開けた。
「あ・・・」
そこに立ってたのは・・・・誰だっけ。
名前、何だっけ。
確か1番隊の人だったと思うんだけど。
「アコちゃんさ、今いい?」
「え・・・どういったご用件でしょうか」
「俺のこと知ってる?」
隊員さんは部屋の中にずかずかと入って来て。
「え、と・・・・1番隊の」
「そう。俺1番隊のエイベル」
「エイベルさん、私に何か・・・・?」
「この間俺が誘ったこと覚えてる?」
話しながら私に詰め寄って来る。
「・・・・この間、エマからの電話を待ってた日、ですか?」
あの日確かにこの人に夜部屋に来ないか、と言われた。
それは覚えてる。
「へー覚えてんだ。じゃああの日君は何処で何をしてた?」
「・・・・何、って」
じりじりと迫られて、
後ずさりするも。
「エースの部屋に行っただろ」
とん、と背中が壁に着いた。
「・・・・行きました」
答えたところですぐさま壁に手を突かれて、
逃げられないようにされてしまった。
「俺の誘い断っておいてそりゃないんじゃないの?」
「エマから電話があって、その時エース隊長に用事が出来たからエース隊長のお部屋にお伺いしたまでです」
「あんま逆らうなよ、新米ナースのくせに」
ムカ。
あまりにも上からなその言い方に、
「そう思われるならどうぞマルコ隊長でも船長でも報告なさったらいかがですか」
「・・・言ってくれるじゃん、でもその前にちょっとヤらせろよ」
「嫌です」
「身持ち堅いってもっぱらの噂なんだよねーアコちゃん。俺が1番にヤれたらイバれるじゃん?」
「何と言われようとその気はありません」
「ま、いいや。無理やりすればいいんだし」
ぐっと顔が近づいたので。
彼の顎目指して、手を思い切り伸ばした。
「・・・っぐぁ!!」
「脳が揺れてるので動かない方がいいですよ、エイベルさん」
そこにタイミング良く、
「アコ?何かあったの?」
エマが帰って来た。
「エマ!これ持ってここに居てこの人見張ってて!なんかあったら大声で叫んでね!」
「ええ!?」
エマに護身用のナイフを渡して、
部屋を出た。
予想通り、
すぐそこに居た。
「マルコ隊長!エイベルさんが・・・」
マルコ隊長発見。
「あ?・・・またあいつかよい。何処にいる」
「私たちの部屋です!」
「今行く」
何も言ってないけどマルコ隊長はすぐに部屋に来てくれて、
「アコ!?・・・マルコ、隊長?あの私は何も・・・っ」
驚くエマと、いまだに頭を抱えてるエイベルさんを見てマルコ隊長が、
「・・・何だいこりゃあ」
驚いた。
「あ、私がやりましたエマは悪くありません」
「・・・お前が?」
「顎パンチしました。治療が必要なら致しますが」
「どうせコイツの自業自得だろい?もらってくよい、迷惑かけたな」
「有難う御座いますー」
マルコ隊長がエイベルさんを引きずって出て行ったところで。
「エマ!おかえり!無事で良かった!」
改めてエマと感動の再会。
「アコ?・・・どういうことなの?」
「あとで話すね。それより今はエマの話し聞かせて?」
まだ困惑するエマを座らせて、
エマの話し。
「ずっと監視されてるみたいだったわ。怖かったけど・・・」
「何もされなかった?」
「ええ、一応ね。今日は早く寝かせてもらうわね」
「うん、そうして。お疲れ様」
「アコはエース隊長と仲直り出来たのね?」
「エマのおかげでね。本当に有難う」
「良かった。本当は私が居ない方が口説きやすかったんじゃなあい?」
「むしろ逆。エマが居なかったら私まだエース隊長とぎくしゃくしてたもん」
エマが居てくれて本当に良かった。
「嬉しいわ。・・・応援してるから、アコ」
「ありがと、エマ」
同室がエマで良かった。
心からそう思った時、
「おーいアコ」
「っエース隊長の声・・・・!」
「あら大変」
ドアの外からエース隊長の声。
「は・・・はいっ」
慌ててドアを開けた。
「お、エマも帰ってきてたんだな。おかえり」
「はい、おかげさまで無事に帰って参りました。それではエース隊長、私はこれで」
「え、エマ何処行くの?」
「サッチ隊長に食材の報告に行くのを忘れてたの。行ってくるわ」
言いながら私だけに向けられた、エマのウィンク。
有難うエマ・・・・本当に!
「行ってらっしゃい・・・!」
「大変だなァ、エマも」
「でも泣いて帰って来なくてほっとしました」
「大丈夫だっただろ?」
「はい。・・・ところで何のご用事でしたでしょうか」
エース隊長の来訪は大歓迎なんだけど、
ドキドキでもある。
エース隊長に椅子を出して座ってもらって、
私も座るけど落ち着かない。
「ああ、マルコから聞いたぜ?」
「え・・・・な・・・何かしちゃいました!?」
「1番隊の隊員をボコボコにしたって」
「してませんよ!?・・・ちょっと、顎に拳を」
「はははっ、強ェ!アイツ新人ナースと見りゃすぐ口説いてたんだってな」
「え・・・そうなんですか?」
「エマにも聞いてみ?」
ああ、だからマルコ隊長も慣れてる感じだったんだ。
「エマは大丈夫だったんでしょうか・・・・」
「何かあった時治療致しません、って脅したんだと」
「・・・・さっすがエマ」
カッコいいわ。
「今までは妥協してされるがままになってたナースも多いみてェだぜ?」
「そうなんですか・・・」
「ノックアウトさせたのはアコが初めてだってよ」
「恐れ入ります・・・・!」
恥ずかしい!エース隊長めっちゃ楽しそうに笑ってるし・・・・!
「まあ、でも・・・・・・・次は俺を呼べよな」
「あ・・・有難う御座います・・・」
そのエース隊長の顔が優しくて。
本当にドキドキした。
「・・・・そんでさ」
「はい」
途端エース隊長の顔が真剣なものに変わったので、
私も気を引き締めた。
な・・・何だろう。
「さっきマルコが言ってたんだけど・・・アコが前に言ってたやつ」
「・・・前に?」
「竜の石、とか言ってただろ?」
「あ、ドラゴンブレスですか?竜の吐息」
「おう、それだ」
竜と聞いてもしかして、と思ったら当たりだった。
「・・・・で、それが明日着く島にあるらしいんだ」
「え、ほんとですか?」
すっごい希少な石なのに!
「・・・だから、一緒に行かねェか?俺も見てみてェし」
「っはい是非!!」
「んじゃ明日、な」
ほっとしたように笑ったエース隊長に私も安堵した。
「はい・・・!」
・・・・というか。
嬉しくて口元の緩みが抑えきれない。
エース隊長が部屋を出て行ったのを見届けて。
・・・・ぼーっとしてしまう。
嬉し過ぎる!
エース隊長と一緒に島を見て回れるなんて。
「嬉しそうね、アコ」
くすくすと可愛らしい笑い声と一緒にエマが戻って来た。
「エマ!明日エース隊長とデート出来るっ!」
「本当?良かったじゃない」
「本当はエマと行きたかったんだけど・・・」
「いいのよ、気にしないで。私休みたいし」
「あ、そっか・・・・」
「楽しんで来てねアコ」
そう言って笑うエマが何だか元気ない気がした。
「エマ、大丈夫?」
「・・・・ええ、平気」
「でも元気ないみたい」
「疲れてるみたい。・・・・ごめんなさいね」
「ううん、気にしないで休んで」
まあマルコ隊長とずーっと一緒だったんだもん、
きっと大変だったんだ。
その時の私は、
それくらいにしか思ってなかった。
ただ、エース隊長と一緒に居られることが楽しみで。
+おかえり 終+