Thank you for...
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ただいまですー」
海軍がうろついていることもあり、
モビーに戻ることになった。
「え、帰ってきたの?」
すると何故か出迎えてくれたサッチさんが酷く驚いた顔。
「帰ってきちゃ駄目でした?」
「いや駄目じゃないけど。・・・・エースちょっと」
ちょうちょい、と手招きでエースさんを呼んだサッチさん。
「何だよ」
「どういうことだよお前、俺ぁてっきり泊まって来るんだとばっかり」
「こっちにも事情があってよ。いいだろ?」
「・・・・ま、いいけど。じゃあお前ら宴参加しろよ」
「宴?何で?」
ぼそぼそと何かを話していたサッチさんが、
突然にたり、と。
それはもう嬉しそうに、
それはもうだらしない程に鼻の下を伸ばして笑った。
「俺とシンシアの両思い記念日!」
「・・・・・・・・・・マジで?」
「えええ!?シンシアさんとサッチさんが!?」
はっきりと言い切ったサッチさんの衝撃の発言に今度は私が目を丸くする番だった。
「うえへへーそうなんだよーだから今日は張り切って料理すっから!」
「へェ。良かったな」
「うわーおめでとう御座いますサッチさん!」
「サッチとシンシアに乾杯!」
幸せそうに笑うシンシアの隣で、でれでれと情けない顔のサッチは、俺を見て全然悪くなさそうに、
「いやー悪いなエース」
そう言った。
「何が」
「先に幸せになっちまってよ」
「別に気にしてねェよ。良かったな、ずっと好きだったんだろ?」
「・・・・・・アコちゃんから聞いてたり?」
「ナースん中に好きな奴が居るんじゃねえかって言ってた」
「アコちゃん鋭いよなー。で、どうだったんだよ今日は」
「海軍に見つかった」
「・・・・・・・・・で?」
「逃げてきた。・・・・だから泊まれなかったんだよ」
「なるほどな」
サッチが納得して頷いたところで、
「エースさーんっ」
ご機嫌なアコの声と共に、腕に柔らかい感触。
「・・・・・・・・・・アコ?」
「エースさんーもっと私に構って下さい!」
「っ!?」
俺の腕に自分の腕を絡めて、へにゃりと笑うアコ。
む・・・・胸が当たる。
やべェ。
つーか顔が妙に赤い。
これは、もしかして。
「・・・・・・・・・・・・・っ誰だアコに酒飲ませたの!」
「エースの奴照れてら!」
「いけエース!抱きしめろ!」
「アコちゃーん俺が抱きしめてあげよっか?」
こいつら好き放題言いやがって!
「お前ら勝手なこと言ってんじゃねェ!サッチ!浮気すんな!」
「冗談だって。アコちゃんはエースに抱きしめてもらいたいもんなー?」
「サッチてめっ」
いい加減どうしてくれようかと思った瞬間、
「はいっ」
元気なアコの返事が耳に届いて動きを止めた。
「抱きしめてもらうならエースさんがいいですっ」
「アコ!お前もう酒飲むな!」
恥ずかしさといたたまれなさで思わず叫んだ俺に、アコは一瞬目を瞬かせて、しゅんと俯いた。
「・・・・・・・・ごめん、なさい」
だあああああ!可愛い!!
「おいエース泣かすなよ」
「泣かしてねェ!・・・・たぶん」
そしてがばっと顔をあげたアコは、
「もう飲みません!エースさんの前以外では!」
「・・・・・・・・・・・そうしてくれ」
一層騒がしくなった周りと、アコの可愛さに頭を抱えた。
すると、
「・・・・・・・・・・・・アコ?」
こてん、と頭を俺の肩に預けて。
聞こえてきたのはこれまた可愛らしい寝息。
はああ、と深いため息を吐いて持っていた酒を飲み干した。
脈…あると思うんだけどなァ。
思いながらアコを起こさないように抱きかかえて、アコの部屋に向かう為立ち上がった。
「あ・・・・れ」
ふ、と目を覚ますと、そこは柔らかいベッドの上で。
あれ、私いつの間に寝たんだっけ、と考えた。
待って。
確かモビーに帰ってきて、サッチさんがシンシアさんと両思いになって。
・・・・・・宴で。
隣に居たシンシアさんにお酒飲まされたんだ。
私の世界ではまだ未成年だし、いつもは飲まないんだけど。
それで・・・・・・私。
完全に思い出してさーっと顔が青ざめていく。
自分のしたこと。
エースさんに抱きついて、話した後そのまま寝ちゃった、んだ。
恥ずかしいいいい!!
・・・・でも、お酒を飲んで酔ったから、
思いが溢れて止まらなかった。
女の人に囲まれたエースさんを見たとき嫌だなって思ったし、
隣に居るのは私でありたいと思った。
そして海軍に追われて逃げたのが、
もしかして私の為なのかなって思ったら。
エースさんならきっと戦えた。
でもそれをしなかったのは、
前に私が腰を抜かしたことがあったから、
怖がらせないようにって考えてくれたのかなって思ったら。
・・・・・・・・・・・ずっと、
ずっと私が隣に居たいと、思った。
+思いの宴 終+
海軍がうろついていることもあり、
モビーに戻ることになった。
「え、帰ってきたの?」
すると何故か出迎えてくれたサッチさんが酷く驚いた顔。
「帰ってきちゃ駄目でした?」
「いや駄目じゃないけど。・・・・エースちょっと」
ちょうちょい、と手招きでエースさんを呼んだサッチさん。
「何だよ」
「どういうことだよお前、俺ぁてっきり泊まって来るんだとばっかり」
「こっちにも事情があってよ。いいだろ?」
「・・・・ま、いいけど。じゃあお前ら宴参加しろよ」
「宴?何で?」
ぼそぼそと何かを話していたサッチさんが、
突然にたり、と。
それはもう嬉しそうに、
それはもうだらしない程に鼻の下を伸ばして笑った。
「俺とシンシアの両思い記念日!」
「・・・・・・・・・・マジで?」
「えええ!?シンシアさんとサッチさんが!?」
はっきりと言い切ったサッチさんの衝撃の発言に今度は私が目を丸くする番だった。
「うえへへーそうなんだよーだから今日は張り切って料理すっから!」
「へェ。良かったな」
「うわーおめでとう御座いますサッチさん!」
「サッチとシンシアに乾杯!」
幸せそうに笑うシンシアの隣で、でれでれと情けない顔のサッチは、俺を見て全然悪くなさそうに、
「いやー悪いなエース」
そう言った。
「何が」
「先に幸せになっちまってよ」
「別に気にしてねェよ。良かったな、ずっと好きだったんだろ?」
「・・・・・・アコちゃんから聞いてたり?」
「ナースん中に好きな奴が居るんじゃねえかって言ってた」
「アコちゃん鋭いよなー。で、どうだったんだよ今日は」
「海軍に見つかった」
「・・・・・・・・・で?」
「逃げてきた。・・・・だから泊まれなかったんだよ」
「なるほどな」
サッチが納得して頷いたところで、
「エースさーんっ」
ご機嫌なアコの声と共に、腕に柔らかい感触。
「・・・・・・・・・・アコ?」
「エースさんーもっと私に構って下さい!」
「っ!?」
俺の腕に自分の腕を絡めて、へにゃりと笑うアコ。
む・・・・胸が当たる。
やべェ。
つーか顔が妙に赤い。
これは、もしかして。
「・・・・・・・・・・・・・っ誰だアコに酒飲ませたの!」
「エースの奴照れてら!」
「いけエース!抱きしめろ!」
「アコちゃーん俺が抱きしめてあげよっか?」
こいつら好き放題言いやがって!
「お前ら勝手なこと言ってんじゃねェ!サッチ!浮気すんな!」
「冗談だって。アコちゃんはエースに抱きしめてもらいたいもんなー?」
「サッチてめっ」
いい加減どうしてくれようかと思った瞬間、
「はいっ」
元気なアコの返事が耳に届いて動きを止めた。
「抱きしめてもらうならエースさんがいいですっ」
「アコ!お前もう酒飲むな!」
恥ずかしさといたたまれなさで思わず叫んだ俺に、アコは一瞬目を瞬かせて、しゅんと俯いた。
「・・・・・・・・ごめん、なさい」
だあああああ!可愛い!!
「おいエース泣かすなよ」
「泣かしてねェ!・・・・たぶん」
そしてがばっと顔をあげたアコは、
「もう飲みません!エースさんの前以外では!」
「・・・・・・・・・・・そうしてくれ」
一層騒がしくなった周りと、アコの可愛さに頭を抱えた。
すると、
「・・・・・・・・・・・・アコ?」
こてん、と頭を俺の肩に預けて。
聞こえてきたのはこれまた可愛らしい寝息。
はああ、と深いため息を吐いて持っていた酒を飲み干した。
脈…あると思うんだけどなァ。
思いながらアコを起こさないように抱きかかえて、アコの部屋に向かう為立ち上がった。
「あ・・・・れ」
ふ、と目を覚ますと、そこは柔らかいベッドの上で。
あれ、私いつの間に寝たんだっけ、と考えた。
待って。
確かモビーに帰ってきて、サッチさんがシンシアさんと両思いになって。
・・・・・・宴で。
隣に居たシンシアさんにお酒飲まされたんだ。
私の世界ではまだ未成年だし、いつもは飲まないんだけど。
それで・・・・・・私。
完全に思い出してさーっと顔が青ざめていく。
自分のしたこと。
エースさんに抱きついて、話した後そのまま寝ちゃった、んだ。
恥ずかしいいいい!!
・・・・でも、お酒を飲んで酔ったから、
思いが溢れて止まらなかった。
女の人に囲まれたエースさんを見たとき嫌だなって思ったし、
隣に居るのは私でありたいと思った。
そして海軍に追われて逃げたのが、
もしかして私の為なのかなって思ったら。
エースさんならきっと戦えた。
でもそれをしなかったのは、
前に私が腰を抜かしたことがあったから、
怖がらせないようにって考えてくれたのかなって思ったら。
・・・・・・・・・・・ずっと、
ずっと私が隣に居たいと、思った。
+思いの宴 終+