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あれから、エースさんの様子が変だ。
何処か・・・・私を避けている、ような。
そんな気がする。
今までは一緒にご飯を食べていたのに、
あれから私はずっとシンシアさんと食べてる。
「エースさん、お昼ごはん一緒に食べませんか?」
「あ・・・・悪ィ、今日やんなきゃいけねェことあるから」
「そう、なんですか。・・・頑張って下さいね」
「ああ、サンキュ」
たまに会った時、そう誘っても一言二言交わしただけですぐに行ってしまう。
頑張って掴んだ情報が駄目になって、
落ち込んでるのかな。
・・・・・・・・・・・それとも、
ただ私のことを嫌いになった、のか。
「エース隊長に嫌われたぁ?そんなことある訳ないでしょ。私に一緒にご飯食べてくれって言ったのエース隊長なんだから」
「え、そうなんですか?」
「そうよ。アコに他の男が近づかないように見張っててくれって。失礼しちゃうわよねー」
「う。・・・・ごめんなさい」
「アコが悪いんじゃないってば。アコとご飯食べるのは楽しいし」
そしてシンシアさんは、ただねえ、と続けた。
「仕事してる訳でもないのにエース隊長ったら何してるんだか」
・・・・・・・・仕事、じゃないんだ。
エースさん何してるんだろ。
「アコ、寂しい?」
「え?」
「構ってもらえなくて寂しい、って顔してる。ま、深くは追求しないけど」
寂しくないって言ったら嘘になる。
「・・・・・・・・私、エースさんに会って来ます」
「行くのはいいけどアコ、何て言うつもり?」
「・・・・それ、は」
私、何かしましたか?とか、
何してるんですか、とか。
そんなこと聞いたところで、
「普通に聞いたところで素直に答えてくれるとは思わないけど?」
「・・・・・・・・・一緒にご飯食べたいですって言ってきます」
そうして私は立ち上がって、逃げるようにその場を立ち去った。
・・・・シンシアさんの言いたいことは何となくわかる。
エースさんへの気持ちもはっきりしないまま会いに行くな、ってこと。
会いに行って寂しいなんて言ったところでエースさんを期待させてしまうだけ。
だって。
・・・・・・・・・・・・・・だってこれが、この気持ちが恋なら、
今までの『好き』は何だったの?
今まで、
クラスメイトや先輩に対して感じてた、
『好き』
そんなものが簡単に消えてしまいそうなくらいの強い気持ち。
どうしよう、
私。
エースさんの、こと。
コンコン、と軽いノック音の後、
ゆっくりとドアを開けて入ってきたのはアコだった。
「・・・・・・・・・・アコ?どうした?」
なるべくアコが怖がらないように、なるべくアコを傷つけないように声をかける。
「エースさん、あの」
「ん?」
「明日は・・・・一緒にご飯、食べれますか?」
俺の顔色を窺うように、小さい声で聞いてくる姿は可愛くて。
「・・・・・・・・・どう、だったかな」
でも俺は、
もうアコの顔を見たくない。
「・・・・・・・お仕事、お忙しい、ですか?」
「ああ、まァ」
見たくねェのに、
つい見ちまった。
・・・・・・・・・見なきゃ良かった。
何つー顔してんだよ。
そんな顔、されたら。
「・・・・・悪いアコ、今忙しいんだ」
そう言えばアコは部屋から出て行くと思った。
しかしアコが出て行く様子はなく。
「アコ?」
「私!」
「!?」
それどころかいきなり、大きい声をあげた。
「私っエースさんのこと好きです!大好きです!・・・でも、わかんないんです」
「わかんない・・・って」
「エースさんの側に居たいんです。でも自分の世界に帰りたいのも、ほんとの気持ちなんです」
「アコ、」
「私最低です、自己中だってわかってます、でも・・・・っ寂しい、です」
アコの目から零れた大きな涙。
最低なのは、俺だ。
好きな女が泣いてるっていうのに、
・・・・・・・・俺は今嬉しい。
俺のことを好きだと言ってくれた。
側に居たいんだと、言ってくれた。
「・・・・・・・・・アコ」
泣いてるアコを宥めるようにそっと抱きしめる。
「ごめんなさいエースさんっ私っ」
「いいんだ、アコ。俺の方こそ悪かった。・・・・今まで、お前のこと避けてた」
俺の都合で、避けてた。
あれから、俺は。
「私のこと、嫌いになったから、ですか?」
「んなことねェよ。・・・・好きだから、顔合わせられなかった」
「好きだから?」
「・・・・あの時、アコが帰っちまうかもしれねェって思った時、すげェ焦った」
そして、後悔した。
自分の人生において悔いは残さないと決めていたのに。
「だからもう、帰したくねェ。俺はもう、アコを帰してやるなんて言えねェんだ」
腕の中のアコがどんな顔をしてるのかわからないまま、俺は続けた。
「ごめんなアコ。約束守ってやれねェ」
「・・・・・・・・ご飯」
俺の背中に腕を回して、ぽつりと呟いた声。
「・・・・・・・・・ん?」
「ご飯、明日から一緒に食べてくれますか?」
「ああ、食べる」
「側に・・・・居てくれますか?」
「ずっと、居る」
ごめんなさいエースさん。
私、帰りたいのに、
エースさんのことが、
好きです。
+これが恋なら 終+
何処か・・・・私を避けている、ような。
そんな気がする。
今までは一緒にご飯を食べていたのに、
あれから私はずっとシンシアさんと食べてる。
「エースさん、お昼ごはん一緒に食べませんか?」
「あ・・・・悪ィ、今日やんなきゃいけねェことあるから」
「そう、なんですか。・・・頑張って下さいね」
「ああ、サンキュ」
たまに会った時、そう誘っても一言二言交わしただけですぐに行ってしまう。
頑張って掴んだ情報が駄目になって、
落ち込んでるのかな。
・・・・・・・・・・・それとも、
ただ私のことを嫌いになった、のか。
「エース隊長に嫌われたぁ?そんなことある訳ないでしょ。私に一緒にご飯食べてくれって言ったのエース隊長なんだから」
「え、そうなんですか?」
「そうよ。アコに他の男が近づかないように見張っててくれって。失礼しちゃうわよねー」
「う。・・・・ごめんなさい」
「アコが悪いんじゃないってば。アコとご飯食べるのは楽しいし」
そしてシンシアさんは、ただねえ、と続けた。
「仕事してる訳でもないのにエース隊長ったら何してるんだか」
・・・・・・・・仕事、じゃないんだ。
エースさん何してるんだろ。
「アコ、寂しい?」
「え?」
「構ってもらえなくて寂しい、って顔してる。ま、深くは追求しないけど」
寂しくないって言ったら嘘になる。
「・・・・・・・・私、エースさんに会って来ます」
「行くのはいいけどアコ、何て言うつもり?」
「・・・・それ、は」
私、何かしましたか?とか、
何してるんですか、とか。
そんなこと聞いたところで、
「普通に聞いたところで素直に答えてくれるとは思わないけど?」
「・・・・・・・・・一緒にご飯食べたいですって言ってきます」
そうして私は立ち上がって、逃げるようにその場を立ち去った。
・・・・シンシアさんの言いたいことは何となくわかる。
エースさんへの気持ちもはっきりしないまま会いに行くな、ってこと。
会いに行って寂しいなんて言ったところでエースさんを期待させてしまうだけ。
だって。
・・・・・・・・・・・・・・だってこれが、この気持ちが恋なら、
今までの『好き』は何だったの?
今まで、
クラスメイトや先輩に対して感じてた、
『好き』
そんなものが簡単に消えてしまいそうなくらいの強い気持ち。
どうしよう、
私。
エースさんの、こと。
コンコン、と軽いノック音の後、
ゆっくりとドアを開けて入ってきたのはアコだった。
「・・・・・・・・・・アコ?どうした?」
なるべくアコが怖がらないように、なるべくアコを傷つけないように声をかける。
「エースさん、あの」
「ん?」
「明日は・・・・一緒にご飯、食べれますか?」
俺の顔色を窺うように、小さい声で聞いてくる姿は可愛くて。
「・・・・・・・・・どう、だったかな」
でも俺は、
もうアコの顔を見たくない。
「・・・・・・・お仕事、お忙しい、ですか?」
「ああ、まァ」
見たくねェのに、
つい見ちまった。
・・・・・・・・・見なきゃ良かった。
何つー顔してんだよ。
そんな顔、されたら。
「・・・・・悪いアコ、今忙しいんだ」
そう言えばアコは部屋から出て行くと思った。
しかしアコが出て行く様子はなく。
「アコ?」
「私!」
「!?」
それどころかいきなり、大きい声をあげた。
「私っエースさんのこと好きです!大好きです!・・・でも、わかんないんです」
「わかんない・・・って」
「エースさんの側に居たいんです。でも自分の世界に帰りたいのも、ほんとの気持ちなんです」
「アコ、」
「私最低です、自己中だってわかってます、でも・・・・っ寂しい、です」
アコの目から零れた大きな涙。
最低なのは、俺だ。
好きな女が泣いてるっていうのに、
・・・・・・・・俺は今嬉しい。
俺のことを好きだと言ってくれた。
側に居たいんだと、言ってくれた。
「・・・・・・・・・アコ」
泣いてるアコを宥めるようにそっと抱きしめる。
「ごめんなさいエースさんっ私っ」
「いいんだ、アコ。俺の方こそ悪かった。・・・・今まで、お前のこと避けてた」
俺の都合で、避けてた。
あれから、俺は。
「私のこと、嫌いになったから、ですか?」
「んなことねェよ。・・・・好きだから、顔合わせられなかった」
「好きだから?」
「・・・・あの時、アコが帰っちまうかもしれねェって思った時、すげェ焦った」
そして、後悔した。
自分の人生において悔いは残さないと決めていたのに。
「だからもう、帰したくねェ。俺はもう、アコを帰してやるなんて言えねェんだ」
腕の中のアコがどんな顔をしてるのかわからないまま、俺は続けた。
「ごめんなアコ。約束守ってやれねェ」
「・・・・・・・・ご飯」
俺の背中に腕を回して、ぽつりと呟いた声。
「・・・・・・・・・ん?」
「ご飯、明日から一緒に食べてくれますか?」
「ああ、食べる」
「側に・・・・居てくれますか?」
「ずっと、居る」
ごめんなさいエースさん。
私、帰りたいのに、
エースさんのことが、
好きです。
+これが恋なら 終+