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さて、船を出てきたけどまずどうしよう。
お金は持ってるけどたぶん通貨違うよね。
東京での1人暮らしが決まったときはある程度貯金も出来てたし、家も決めてからだったから問題なかった。
・・・・・・・・・・・・・さすがにこれはどうしようもないな。
とりあえず今日寝泊り出来そうな出来れば屋根のあるとこを探して。
食事は1日2日なら我慢出来る。
問題は働き先。
保証人も誰も居ないこんな怪しい私を雇ってくれるとこが果たしてあるのか。
・・・・・・・・・・・・・・・・先行き不安過ぎる。
言葉が通じるのが唯一の希望だわ。
文字も読めるといいけど。
そしたら求人広告くらい見つけられるよね。
持って来た携帯は圏外で役に立たないし、何とかしなきゃ。
「とりあえず寝れそうなとこ・・・・・・」
きょろきょろとあたりを見回していると、
「お姉さん何探してるの?」
お、人の良さそうな青年。
爽やかな笑顔を浮かべた見た目同じ年齢くらいの男性はどうやら私に話しかけてくれたらしい。
「何か探してるの?手伝おうか?」
どうやらとても親切な人だけど、
この人が本当に信用出来るかまだわからない。
伊達に田舎から出てきてないわ!
東京は怖いところ、と散々洗脳されてきたんだから!
・・・・・・・・・・・あ、ここ東京じゃないんだった。
「いえ、お気遣いなく」
それでもこの人がどんな人なのかわからない今、うかつに信用しない方がいいに決まってる。
そう思って丁寧にお断りするも、
「お姉さん名前は?僕この辺詳しいんだ。何でも聞いてよ」
・・・・・・・・・・その前に人の話を聞いてよ。
お気遣いなくって言ってるじゃん。
「・・・・・・じゃあ日本への行き方を教えて下さい。出来れば東京がいいんですが」
半ば自棄になってそう聞けば、
「ああ、いいよ」
あっさりそう返って来た。
「え、いいの?」
「じゃあ着いておいで」
「えー・・・・・・・・」
これは絶対怪しいパターンだ。
マルコさんもサッチさんも、エースさんも知らなかった日本を知ってるなんてことある訳ない。
あれ?
・・・・・・・・・・・・待って。
私、何でエースさんのことは信用したんだろう。
お弁当あげて、素直について行って。
迷惑かけちゃ駄目だって。
何で、だろ。
上半身裸で、食い逃げで。
知らなかったとはいえ海賊だったのに。
比べてみれば今目の前に居る人の方がよっぽど普通だ。
服だって普通に着てるし。
「どうしたの?おいでよ」
「・・・・・・・・・・日本なんてとこ、本当は知らないんじゃないですか?」
問い詰めるようにそう聞けば、男の表情と声音が一気に変わった。
「・・・・・・・いいから来いよ」
そして私と男を取り囲むように現れた、数人のいかつい男達。
「まあまあの女だな」
「・・・・・・・・・・どちら様でしょうか」
「俺達か?海賊だ」
「ああ、うん」
それは納得。
こういう人達なら海賊のイメージにぴったりだな、なんて思いながら、
まあまあの女ってのはちょっと失礼じゃないかとも思う。
「まあそういう訳だ。諦めな」
ヤバイ。
どくん、どくん、と心臓がうるさいくらいに響く。
・・・・・・・・嫌な、感じ。
これは間違いなくピンチ。
殺される?
それとも売られる?
どっちにしろただの女子大生の私に何か出来るハズもない。
怖い。
こわいこわいこわいこわい!
「・・・・・・・・・・・・・っ」
誰か、
たすけて。
「おい、アコ!」
「へ?」
緊迫した空気の中、場違いな程の明るい声。
「アコ!お前な、勝手に出てくんじゃねェよ」
「エース、さん?」
エースさんはそう怒鳴りながら男達をかきわけて私の方へ。
「どんだけ探したと思ってんだ。船戻ろうぜ」
「え、でも」
ちら、と周りを見る。
「おい、背中のマーク、本物か?」
「そういや白ひげ海賊団が停泊してるって噂があったな」
「構わねえよ、むしろ1人ならこっちのもんだ。やっちまえ!」
ああ、やっぱり!
「え、エースさん気をつけて下さいっ」
「ああ、たいしたことねェよ。アコは下がってろ」
エースさんはそう言って、
私を下がらせた後。
「火拳!」
・・・・・・・・・・・・私は今、
夢を見てるのでしょうか。
今、
目の前で、
エースさんの腕から、火が出てきて。
・・・・・・・・・・・何、これ。
私情けないことに腰を抜かして、
ぺたりと地面に座り込んでしまった。
+先行き不安 終+
お金は持ってるけどたぶん通貨違うよね。
東京での1人暮らしが決まったときはある程度貯金も出来てたし、家も決めてからだったから問題なかった。
・・・・・・・・・・・・・さすがにこれはどうしようもないな。
とりあえず今日寝泊り出来そうな出来れば屋根のあるとこを探して。
食事は1日2日なら我慢出来る。
問題は働き先。
保証人も誰も居ないこんな怪しい私を雇ってくれるとこが果たしてあるのか。
・・・・・・・・・・・・・・・・先行き不安過ぎる。
言葉が通じるのが唯一の希望だわ。
文字も読めるといいけど。
そしたら求人広告くらい見つけられるよね。
持って来た携帯は圏外で役に立たないし、何とかしなきゃ。
「とりあえず寝れそうなとこ・・・・・・」
きょろきょろとあたりを見回していると、
「お姉さん何探してるの?」
お、人の良さそうな青年。
爽やかな笑顔を浮かべた見た目同じ年齢くらいの男性はどうやら私に話しかけてくれたらしい。
「何か探してるの?手伝おうか?」
どうやらとても親切な人だけど、
この人が本当に信用出来るかまだわからない。
伊達に田舎から出てきてないわ!
東京は怖いところ、と散々洗脳されてきたんだから!
・・・・・・・・・・・あ、ここ東京じゃないんだった。
「いえ、お気遣いなく」
それでもこの人がどんな人なのかわからない今、うかつに信用しない方がいいに決まってる。
そう思って丁寧にお断りするも、
「お姉さん名前は?僕この辺詳しいんだ。何でも聞いてよ」
・・・・・・・・・・その前に人の話を聞いてよ。
お気遣いなくって言ってるじゃん。
「・・・・・・じゃあ日本への行き方を教えて下さい。出来れば東京がいいんですが」
半ば自棄になってそう聞けば、
「ああ、いいよ」
あっさりそう返って来た。
「え、いいの?」
「じゃあ着いておいで」
「えー・・・・・・・・」
これは絶対怪しいパターンだ。
マルコさんもサッチさんも、エースさんも知らなかった日本を知ってるなんてことある訳ない。
あれ?
・・・・・・・・・・・・待って。
私、何でエースさんのことは信用したんだろう。
お弁当あげて、素直について行って。
迷惑かけちゃ駄目だって。
何で、だろ。
上半身裸で、食い逃げで。
知らなかったとはいえ海賊だったのに。
比べてみれば今目の前に居る人の方がよっぽど普通だ。
服だって普通に着てるし。
「どうしたの?おいでよ」
「・・・・・・・・・・日本なんてとこ、本当は知らないんじゃないですか?」
問い詰めるようにそう聞けば、男の表情と声音が一気に変わった。
「・・・・・・・いいから来いよ」
そして私と男を取り囲むように現れた、数人のいかつい男達。
「まあまあの女だな」
「・・・・・・・・・・どちら様でしょうか」
「俺達か?海賊だ」
「ああ、うん」
それは納得。
こういう人達なら海賊のイメージにぴったりだな、なんて思いながら、
まあまあの女ってのはちょっと失礼じゃないかとも思う。
「まあそういう訳だ。諦めな」
ヤバイ。
どくん、どくん、と心臓がうるさいくらいに響く。
・・・・・・・・嫌な、感じ。
これは間違いなくピンチ。
殺される?
それとも売られる?
どっちにしろただの女子大生の私に何か出来るハズもない。
怖い。
こわいこわいこわいこわい!
「・・・・・・・・・・・・・っ」
誰か、
たすけて。
「おい、アコ!」
「へ?」
緊迫した空気の中、場違いな程の明るい声。
「アコ!お前な、勝手に出てくんじゃねェよ」
「エース、さん?」
エースさんはそう怒鳴りながら男達をかきわけて私の方へ。
「どんだけ探したと思ってんだ。船戻ろうぜ」
「え、でも」
ちら、と周りを見る。
「おい、背中のマーク、本物か?」
「そういや白ひげ海賊団が停泊してるって噂があったな」
「構わねえよ、むしろ1人ならこっちのもんだ。やっちまえ!」
ああ、やっぱり!
「え、エースさん気をつけて下さいっ」
「ああ、たいしたことねェよ。アコは下がってろ」
エースさんはそう言って、
私を下がらせた後。
「火拳!」
・・・・・・・・・・・・私は今、
夢を見てるのでしょうか。
今、
目の前で、
エースさんの腕から、火が出てきて。
・・・・・・・・・・・何、これ。
私情けないことに腰を抜かして、
ぺたりと地面に座り込んでしまった。
+先行き不安 終+