もう1つの家族
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今日の夕飯何が食べたい?
とエースに聞いたら、速攻で『肉!』と返ってきた。
いや貴方昨日たらふく食べてましたよね!
野菜も入れる約束をしたので、
肉野菜炒めにでもするか。
あとはネギ入り卵焼きと、魚でも焼けばいっか。
お味噌汁の具は無難に豆腐とワカメあたりで。
「じゃ、買い物行こ?」
「おう」
今日の夕飯は私担当ということで、
父と母は昼前から久し振りのデートに出掛けてしまった。
今だにラブラブで羨ましいことで。
で、エースだけお留守番という訳にもいかないので一緒にスーパーに買い物。
鍵をかけて、鞄の中に財布があるのをチェック。
よし。
いざスーパーへ、と歩き出そうとした瞬間。
「ん」
「え?」
エースが私に向かって手を出してきた。
私は意味がわからなくて首を傾げる。
どゆこと?
私が動けずにいるとエースは苦笑い。
そして私の手を強引に引く。
繋がれた、手と手。
「・・・・行こうぜ」
「・・・・うん」
私もたぶん顔赤いけど、
エースの顔も少し赤い気がした。
スーパーに着いても、繋がれた手はそのまま。
私はドキドキする心臓を気にしながら肉やら魚やらを物色中。
一通りカゴの中に入れたところで、
野菜売り場へ。
「・・・・うーん」
止まったのは人参の置いてあるワゴンの前。
野菜の中で嫌いなものは多いけど特にこれは嫌い。
でも彩りの為だの栄養だの、買わないと親に何言われるかわかったもんじゃない。
「これが嫌いなのか?」
「うん、出来れば使いたくないんだけど」
「買えよ。アコのぶんも俺が食ってやるから」
「え、ホントに?」
「ああ」
「有難うエースっ」
数時間後、私はエースのこの言葉を信用した自分を責めることになる。
と、それはさておき、
お会計を済ませて袋詰め。
袋2つ。
それを手に持とうとすると、エースに阻まれた。
「う?」
「バーカ。こういうのは俺に持たせておけばいいんだよ」
片手で2つの袋を持ってくれたエース。
そしてもう片方の手はやっぱり繋がれた。
「あ、ありがと。でも重くない?」
「こんなの重いうちに入らねェよ。つーかお前が持ってたら手繋げねェだろ」
「え、あ、う、うん・・・・?」
とりあえずよくわからないまま手を繋いで歩く。
ふと思うのは、私達ってどう見られてるんだろうってこと。
兄弟、とか?
いやこの年頃の兄弟では手を繋がないよね。
ってことは、恋人、とか。
うわー!うわー!いや!落ち着け自分!
エースはそんなことまったく思っていないかもしれない!
なんて1人テンパっていると、
「あっちではよくナースの買い物に付き合わされてるしな」
というエースの言葉を聞いて、私は落ち着いた。
あーだから何か慣れてる感じしたのか。
それと同時に痛む胸。
「ってことは、向こうでも色んなナースさんと手繋いでた訳だ?エースってばモッテモテー」
気落ちしたのを悟られないよう比較的明るめに、からかうように返した私に、
エースは怪訝な顔をする。
「何言ってんだ?」
「へ?」
「ナースと手なんか繋がねェよ」
「え、」
「アコだけだ」
それはすごく、真面目な、顔で。
「え、あ、さ、さいですか・・・」
「・・・嫌だったか?」
「え!?い、嫌じゃない!嬉しい、よ」
「そっか」
ならいいんだ、とエースは満足げに微笑んだ。
+もうどこからツッコめば 終+
とエースに聞いたら、速攻で『肉!』と返ってきた。
いや貴方昨日たらふく食べてましたよね!
野菜も入れる約束をしたので、
肉野菜炒めにでもするか。
あとはネギ入り卵焼きと、魚でも焼けばいっか。
お味噌汁の具は無難に豆腐とワカメあたりで。
「じゃ、買い物行こ?」
「おう」
今日の夕飯は私担当ということで、
父と母は昼前から久し振りのデートに出掛けてしまった。
今だにラブラブで羨ましいことで。
で、エースだけお留守番という訳にもいかないので一緒にスーパーに買い物。
鍵をかけて、鞄の中に財布があるのをチェック。
よし。
いざスーパーへ、と歩き出そうとした瞬間。
「ん」
「え?」
エースが私に向かって手を出してきた。
私は意味がわからなくて首を傾げる。
どゆこと?
私が動けずにいるとエースは苦笑い。
そして私の手を強引に引く。
繋がれた、手と手。
「・・・・行こうぜ」
「・・・・うん」
私もたぶん顔赤いけど、
エースの顔も少し赤い気がした。
スーパーに着いても、繋がれた手はそのまま。
私はドキドキする心臓を気にしながら肉やら魚やらを物色中。
一通りカゴの中に入れたところで、
野菜売り場へ。
「・・・・うーん」
止まったのは人参の置いてあるワゴンの前。
野菜の中で嫌いなものは多いけど特にこれは嫌い。
でも彩りの為だの栄養だの、買わないと親に何言われるかわかったもんじゃない。
「これが嫌いなのか?」
「うん、出来れば使いたくないんだけど」
「買えよ。アコのぶんも俺が食ってやるから」
「え、ホントに?」
「ああ」
「有難うエースっ」
数時間後、私はエースのこの言葉を信用した自分を責めることになる。
と、それはさておき、
お会計を済ませて袋詰め。
袋2つ。
それを手に持とうとすると、エースに阻まれた。
「う?」
「バーカ。こういうのは俺に持たせておけばいいんだよ」
片手で2つの袋を持ってくれたエース。
そしてもう片方の手はやっぱり繋がれた。
「あ、ありがと。でも重くない?」
「こんなの重いうちに入らねェよ。つーかお前が持ってたら手繋げねェだろ」
「え、あ、う、うん・・・・?」
とりあえずよくわからないまま手を繋いで歩く。
ふと思うのは、私達ってどう見られてるんだろうってこと。
兄弟、とか?
いやこの年頃の兄弟では手を繋がないよね。
ってことは、恋人、とか。
うわー!うわー!いや!落ち着け自分!
エースはそんなことまったく思っていないかもしれない!
なんて1人テンパっていると、
「あっちではよくナースの買い物に付き合わされてるしな」
というエースの言葉を聞いて、私は落ち着いた。
あーだから何か慣れてる感じしたのか。
それと同時に痛む胸。
「ってことは、向こうでも色んなナースさんと手繋いでた訳だ?エースってばモッテモテー」
気落ちしたのを悟られないよう比較的明るめに、からかうように返した私に、
エースは怪訝な顔をする。
「何言ってんだ?」
「へ?」
「ナースと手なんか繋がねェよ」
「え、」
「アコだけだ」
それはすごく、真面目な、顔で。
「え、あ、さ、さいですか・・・」
「・・・嫌だったか?」
「え!?い、嫌じゃない!嬉しい、よ」
「そっか」
ならいいんだ、とエースは満足げに微笑んだ。
+もうどこからツッコめば 終+