何度でも、君と

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ちょうどいい、と言ってコンビニでお泊りセットを購入した先輩はそのまま上機嫌で車に乗り込んだ。

アコ、飯は食ったのか?」

「あ、はい。先輩・・・・はまだ、ですよね」

私も助手席に乗って、ベルトを締めた。

「俺は酒とツマミがありゃいい」

動き出した車に、先輩の横顔をじっと見つめる。

「・・・・・・・酒好きですか?」

「酒好きは嫌いか?」

「いえ。・・・っていうか身体に悪いですよ、ちゃんとご飯食べないと」

「ならアコが作ってくれるか?」

「え」

アコの手料理ならいつでも食うんだがな」

「私手抜き料理しか作れないですよ」

「それもいい」

「・・・・・・・・・・・・・・今度、機会があれば」

小さい声でそう答えれば、

非常に嬉しそうな顔で私を見る先輩。

「いいのか?楽しみだ」

「先輩前見ましょう安全運転お願いしますマジで」








そして降ろされたマンション。

「・・・・・・・・・・・・・・・え?ここですか?先輩の住んでるマンション」

「そうだが」

超高級マンションじゃん!!

平然と入っていく先輩を追って入り口へ。

ロビーは大理石。
シャンデリア。
警備員。

・・・・・・・・・・・ちょっと待って。

エレベーターに乗り込めば、押された階は超高層階。

「ここが俺の部屋だ」

「・・・・・・・・・・・お邪魔、します」

恐る恐るドアを開けてみれば、ものすっごく広い玄関。

そっと靴を脱いで入ると、見事に広い部屋。

物があんまりないものあるけど、予想外に綺麗。

「テレビ大きい!ベッドも広い!しかもふかふか!」

そして何より、

「・・・・・・・・・・・・眺め、素敵ですね」

真下に広がる綺麗な夜景。

「気に入ったか?」

「改めて先輩の凄さを思い知りました」

何か、ほんとに私なんかじゃ手の届かない人なんだなあと思い知らされる。

「何か飲むか?」

「あ、いえお構いなく・・・・晩酌の準備、何か手伝います?」

缶ビールとおつまみナッツなどを出し始めた先輩。

・・・・・・・そこは庶民的なんですね。

「いや、大丈夫だ。何か欲しいものがあったら言えよ」

「・・・・・・・・・・はい」

軽く返事をして、家の中散策。

わ、トイレも広い。綺麗ー。

お風呂も足伸ばせそうーホテルみたいー。

なんて思いつつ風呂場の壁を見て私は非常に驚いた。

一瞬幻覚かと思った。

「お風呂っ先輩、おふろっテレビが!!」

「風呂?入るか?」

「お風呂にテレビとかどんだけですか!」

先輩は驚く私を楽しそうに笑って、

「いつどんなニュースが入ってくるかわからないからな」

と言う。

・・・・・・・・・そっか、社長だから。

大変なんだ。

「風呂入る時はこれ使うか?」

そう言って差し出したのは、
私がモニターしたローズの入浴剤。

「わ、有難う御座います。これ好きです」

「例の紅茶ももう少ししたら出来そうなんだ。発売したらアコに送る」

「え、いいんですか?」

「的確なアドバイスの礼だ。・・・楽しみだな、アコのクッキー」

「・・・・・・・・・・・あんまり楽しみにしないで下さい」

期待されると作りづらい。

それでも先輩は嬉しそうに笑うだけで。

・・・・・・・・・・・・・どんな顔したらいいか、わからなくなる。

「でもホントに綺麗な夜景ですよね。・・・・これが毎日見られるなんて少し羨ましいです」

眠るまで見ていたい、と思う程。

「俺と結婚したら毎日見れる。テレビ付きの風呂にもな」

「・・・・・・物目当ての結婚なんて寂しいです。それに結婚したら社長夫人じゃないですか」

絶対嫌です、と言い張れば先輩はビールを飲みながら苦笑を浮かべた。

「不自由させねえぞ?」

「付き合いとか色々面倒だから嫌です」

「しなくていい」

「え、」

アコがしたくないことはしなくていい。したいことだけしてりゃいい。・・・そしたら、俺と結婚してくれんのか?」

じ、っと真剣な目で見つめられた。

「・・・・・・・・・・・・嫌ですよ。そんな、先輩の信用下げるってわかってて結婚なんて出来ません」

挨拶も付き合いもまったくしない奥さんなんて。

それは今までの先輩の努力を泡にすること。

・・・・・・・それを知っててそんなこと、出来ない。

「やっぱり、アコアコか」

「はい?」

先輩は何処か嬉しそうに笑みを浮かべて、

「そういうところが好きなんだ」

・・・・・・・・そういうところって何処ですか、という突っ込みは控えることにする。












     +まるでホテル 終+
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