何度でも、君と
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『お疲れ様です』
と短いメールを送った。
綺麗な女の人に囲まれたシャンクス先輩の顔。
いつ何処で見たのかは忘れたけど、
あの顔はたぶん疲れてる顔だ。
怒りたいのに怒れないでいるような、そんな感じ。
『何かあったか?』
と先輩から返ってきて、苦笑する。
『今日先輩を見かけました。女の人に囲まれて歩いてるとこ』
そう送れば、
『ヤキモチか?』
・・・・・・・・・・・・ロビンちゃんといい、シャンクス先輩といい。
『先輩が疲れた顔してた気がしたので。お付き合いも大変ですね、と』
『アコに癒してもらうとする』
『疲れた時は甘いのがいいですよ』
『新発売のチョコレートとか、か?』
・・・・・・・・・・・あれ?
何だろう。
何か、引っかかった、今の文章。
『最近発売された物ってありましたっけ』
『いや、知らないな』
『今のおススメは某銘菓のマカダミアチョコですよ』
『今度食べてみよう』
ふと時計を見ればもういい時間で。
そろそろ寝ないと明日に響く。
『そろそろ寝ます。おやすみなさい』
と送ったところ、
『おやすみ。愛してる』
・・・・・・・・と返って来た。
・・・・・・メール送らなきゃ良かった。
「え、ルフィ君の成績が下がった?」
上司からそう報告があった。
・・・・・・・・・・そんな。
「保護者の方はうちのせいじゃないって言ってくれてるけどね」
保護者・・・って言ったらエース君かガープさんだろうか。
「まあ、実績としてはそういうことだから気をつけてくれ」
「・・・・・・・すみません」
仕方ない。
ショックではあるけど、他の誰でもない私の責任だ。
その日の夜、母さんから電話が来た。
何かと思えば、
『あんたもいい年なんだからそろそろ結婚とか真面目に考えてる?』
とか、
『いい?人間てのは子供を生んで育てて一人前になるの』
とか、そんなのばっかり。
もう聞き飽きた。
ただでさえ今日はショックなこともあったのに。
「もうわかったってば」
一方的に電話を切って、外に出た。
こういう日は気分転換するに限る。
駅前に出ればまだまだ明るくて、何となくコンビニに入った。
1人暮らしだってもう長いし、
友達と出掛ける以外はいつも1人だし。
・・・・・・・・1人には慣れてるはずなのに、少し寂しくなった。
頭に思い浮かぶのは、
「・・・・・・・・・・悔しいなぁ」
呟いて、一瞬迷った後私はメールを送った。
『会いたいです』
果たして忙しい先輩からメールは返ってくるのか。
そう思っていたら、
「え、」
すぐに電話がかかって来た。
「も、もしもし」
『今何処に居る?』
「あ、えと、駅前の、コンビニです」
『わかった。中に入って待っててくれ』
それだけ言うと先輩は電話を切った。
それから5分、先輩が店内に入ってきたのが見えた。
「アコ」
「・・・・・・・・・・・せん、ぱい」
まさか来てくれるとは思わなかった。
しかもこんなすぐに。
呆然とする私の頭をくしゃりと撫でて、
先輩は優しく笑った。
「どうした?何かあったのか?」
・・・・・・・・・・別にたいしたことじゃないのに。
なのに・・・・・・泣きそう。
「先輩、仕事、は」
「終わらせてきた」
「・・・・・・・・ほんとは?」
「・・・・・・・・・・・放り出してきた」
何となく違和感を感じて問いただせばこんな答えが返ってきて、思わず笑ってしまった。
・・・・・社長が仕事放り出しちゃ駄目でしょう、と思うのと同時に言いようのない嬉しさがこみ上げる。
ついさっきまで泣きそうだった自分は、もう居ない。
「邪魔しちゃってすみませんでした。仕事とプライベートでちょっと嫌なことあって、何か先輩に会いたくなっちゃって」
でももう大丈夫、と続けるはずが、
「うちに来るか?」
「え?」
「そんな顔のアコを置いて仕事に戻れねえよ。どうせそろそろ帰るつもりだったしな」
「え、あの、」
「誰も居ない家にそのままアコを帰すつもりもねェ」
「・・・・・・・・・・・先輩?」
「連れて行く」
「えええええええ」
物凄くいい笑顔の先輩に、がし、と腕を捕まれた。
ちょっと待って何この展開。
+メールと電話 終+
と短いメールを送った。
綺麗な女の人に囲まれたシャンクス先輩の顔。
いつ何処で見たのかは忘れたけど、
あの顔はたぶん疲れてる顔だ。
怒りたいのに怒れないでいるような、そんな感じ。
『何かあったか?』
と先輩から返ってきて、苦笑する。
『今日先輩を見かけました。女の人に囲まれて歩いてるとこ』
そう送れば、
『ヤキモチか?』
・・・・・・・・・・・・ロビンちゃんといい、シャンクス先輩といい。
『先輩が疲れた顔してた気がしたので。お付き合いも大変ですね、と』
『アコに癒してもらうとする』
『疲れた時は甘いのがいいですよ』
『新発売のチョコレートとか、か?』
・・・・・・・・・・・あれ?
何だろう。
何か、引っかかった、今の文章。
『最近発売された物ってありましたっけ』
『いや、知らないな』
『今のおススメは某銘菓のマカダミアチョコですよ』
『今度食べてみよう』
ふと時計を見ればもういい時間で。
そろそろ寝ないと明日に響く。
『そろそろ寝ます。おやすみなさい』
と送ったところ、
『おやすみ。愛してる』
・・・・・・・・と返って来た。
・・・・・・メール送らなきゃ良かった。
「え、ルフィ君の成績が下がった?」
上司からそう報告があった。
・・・・・・・・・・そんな。
「保護者の方はうちのせいじゃないって言ってくれてるけどね」
保護者・・・って言ったらエース君かガープさんだろうか。
「まあ、実績としてはそういうことだから気をつけてくれ」
「・・・・・・・すみません」
仕方ない。
ショックではあるけど、他の誰でもない私の責任だ。
その日の夜、母さんから電話が来た。
何かと思えば、
『あんたもいい年なんだからそろそろ結婚とか真面目に考えてる?』
とか、
『いい?人間てのは子供を生んで育てて一人前になるの』
とか、そんなのばっかり。
もう聞き飽きた。
ただでさえ今日はショックなこともあったのに。
「もうわかったってば」
一方的に電話を切って、外に出た。
こういう日は気分転換するに限る。
駅前に出ればまだまだ明るくて、何となくコンビニに入った。
1人暮らしだってもう長いし、
友達と出掛ける以外はいつも1人だし。
・・・・・・・・1人には慣れてるはずなのに、少し寂しくなった。
頭に思い浮かぶのは、
「・・・・・・・・・・悔しいなぁ」
呟いて、一瞬迷った後私はメールを送った。
『会いたいです』
果たして忙しい先輩からメールは返ってくるのか。
そう思っていたら、
「え、」
すぐに電話がかかって来た。
「も、もしもし」
『今何処に居る?』
「あ、えと、駅前の、コンビニです」
『わかった。中に入って待っててくれ』
それだけ言うと先輩は電話を切った。
それから5分、先輩が店内に入ってきたのが見えた。
「アコ」
「・・・・・・・・・・・せん、ぱい」
まさか来てくれるとは思わなかった。
しかもこんなすぐに。
呆然とする私の頭をくしゃりと撫でて、
先輩は優しく笑った。
「どうした?何かあったのか?」
・・・・・・・・・・別にたいしたことじゃないのに。
なのに・・・・・・泣きそう。
「先輩、仕事、は」
「終わらせてきた」
「・・・・・・・・ほんとは?」
「・・・・・・・・・・・放り出してきた」
何となく違和感を感じて問いただせばこんな答えが返ってきて、思わず笑ってしまった。
・・・・・社長が仕事放り出しちゃ駄目でしょう、と思うのと同時に言いようのない嬉しさがこみ上げる。
ついさっきまで泣きそうだった自分は、もう居ない。
「邪魔しちゃってすみませんでした。仕事とプライベートでちょっと嫌なことあって、何か先輩に会いたくなっちゃって」
でももう大丈夫、と続けるはずが、
「うちに来るか?」
「え?」
「そんな顔のアコを置いて仕事に戻れねえよ。どうせそろそろ帰るつもりだったしな」
「え、あの、」
「誰も居ない家にそのままアコを帰すつもりもねェ」
「・・・・・・・・・・・先輩?」
「連れて行く」
「えええええええ」
物凄くいい笑顔の先輩に、がし、と腕を捕まれた。
ちょっと待って何この展開。
+メールと電話 終+