何度でも、君と
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「あら、18年ぶりの再会なんてロマンじゃない」
「・・・・・・実際はそうでもないのよロビンちゃん」
会社に行ったところ、突然の謝罪があった。
同僚のロビンちゃんからだ。
クールでミステリアスなロビンちゃんは、会社の中でも1番仲が良い。
そのロビンちゃんから、
『ごめんなさいね』
と言われた。
『・・・・・何が?』
『どうしても必要だと言われたから、アコのシフトを教えたの』
『・・・・・・・・・・・・・誰に?』
こうなった以上予想はつくけれど、
それでもあえて聞いてみる。
『レッドフォースの社長さん』
『・・・・・・・・・知り合いだったの?』
『直接的な知り合いではないのだけど、昔の上司の知り合いだったから』
『・・・・・・・・・・今度ケーキ奢りなさい』
正直怒ってしまおうかとも思ったけど、
『それに劇的な愛の言葉を聞いたものだから』
と楽しそうに言われて怒る気が失せた。
「アコは社長さんのことどう思ってるのかしら」
「・・・・・・・どうって、別に」
「どうも思ってない人の為に時間を割くようなアコじゃなかったはずよ」
ぎくり。
胸に突き刺さる一言。
「そりゃ他人じゃないもの、ご飯くらい」
「映画も行ったんでしょう?」
「・・・・・・・チケット無料でもらったから」
「会社にも行ったと聞いたわ」
「車で送ってもらったお礼に新製品のモニターしただけ」
そう返せばロビンちゃんはくすくすと愛らしく笑う。
・・・・・・・・どう考えてもロビンちゃんの方が美人だ。
私より若いし。
「今はそういうことにしておくわ。今度ケーキ持って来るわね」
「・・・・・・・・よろしく」
華麗に去っていくロビンちゃんの後姿を見つめて私も、と足を進めた。
「それじゃ今日はここまで」
「ありがとーございましたっ」
「じゃあまた来週ね、ルフィ君」
ルフィ君の家で仕事を終えて出ようとすると、
「あ、センセー!」
呼び止められた。
「どうしたの?質問?」
「センセー水族館好きか?」
「水族館?」
いきなりのことに訳が分からずに首を捻ると、ルフィ君は無邪気な笑顔を浮かべて楽しそうに話す。
「あのな、これ明日まで使える券なんだ!トラ男がくれたんだけど、俺も行けねェんだ」
そう言って差し出されたチケットは確かに水族館の入場無料券。
期限の日付も明日まで。
「先生にくれるの?」
「ん。トラ男っていうのは俺の友達なんだけどな、パンが苦手なんだ」
「そ、そっか。有難うね?」
「ししし!」
パンが苦手だというトラ男君にも感謝してチケットを受け取った。
・・・・・・・で、問題なのが。
チケットが2枚ある、ということ。
家に帰って友達にメールや電話を手当たり次第してみるけど、何せ突然なものだから次々と断られていく。
「・・・・・・・・・駄目か」
メールの着信に期待をこめて開いてみるも、最後の頼みのロビンちゃんにも断られてしまった。
1人で行くのはちょっと寂しい。
でもせっかくルフィ君からもらったチケット。
無駄にするのも気が引ける。
・・・・・・・・・・・・かくなるうえは。
仕方ない、か。
駄目で元々。
忙しい人だし断られるだろうと思うけど。
私は少しためらって、ボタンを押した。
呼び出し音が鳴ってすぐにその人は出た。
『アコ?』
「・・・・・・・突然すみません、シャンクス先輩」
『アコから電話くれるなんて珍しいな。何かあったのか?』
何処か嬉しそうな声に心臓がばくばく。
「あの・・・・明日ってお時間あったりしますか?」
『明日?』
「ルフィ君が明日までの水族館の入場チケットくれたんですけど」
軽く説明してみるも、先輩からの返事はない。
「・・・・・・・先輩?もしもーし?」
『・・・・・・ああ、すまん。まさかアコから誘ってもらえるとはな』
「いきなりだったので明日予定あいてる人が居ないんです。・・・・どう、ですか」
『勿論行くよ』
「え、大丈夫なんですか?」
『何がだ?』
「・・・・・・・・・・仕事、とか」
『今日中に終わらせれば問題ないな』
まさかOKをもらえるとは思ってなかった。
・・・・・・・だって社長だし。
忙しいだろうと思ったから。
「えと、じゃあ明日10時に駅前で、いいですか?」
『ああ、わかった』
・・・・・・・・・・どうしよう。
自分から誘っておいてなんだけど、
明日、先輩と水族館。
決まっちゃいました。
+色々予想外 終+
「・・・・・・実際はそうでもないのよロビンちゃん」
会社に行ったところ、突然の謝罪があった。
同僚のロビンちゃんからだ。
クールでミステリアスなロビンちゃんは、会社の中でも1番仲が良い。
そのロビンちゃんから、
『ごめんなさいね』
と言われた。
『・・・・・何が?』
『どうしても必要だと言われたから、アコのシフトを教えたの』
『・・・・・・・・・・・・・誰に?』
こうなった以上予想はつくけれど、
それでもあえて聞いてみる。
『レッドフォースの社長さん』
『・・・・・・・・・知り合いだったの?』
『直接的な知り合いではないのだけど、昔の上司の知り合いだったから』
『・・・・・・・・・・今度ケーキ奢りなさい』
正直怒ってしまおうかとも思ったけど、
『それに劇的な愛の言葉を聞いたものだから』
と楽しそうに言われて怒る気が失せた。
「アコは社長さんのことどう思ってるのかしら」
「・・・・・・・どうって、別に」
「どうも思ってない人の為に時間を割くようなアコじゃなかったはずよ」
ぎくり。
胸に突き刺さる一言。
「そりゃ他人じゃないもの、ご飯くらい」
「映画も行ったんでしょう?」
「・・・・・・・チケット無料でもらったから」
「会社にも行ったと聞いたわ」
「車で送ってもらったお礼に新製品のモニターしただけ」
そう返せばロビンちゃんはくすくすと愛らしく笑う。
・・・・・・・・どう考えてもロビンちゃんの方が美人だ。
私より若いし。
「今はそういうことにしておくわ。今度ケーキ持って来るわね」
「・・・・・・・・よろしく」
華麗に去っていくロビンちゃんの後姿を見つめて私も、と足を進めた。
「それじゃ今日はここまで」
「ありがとーございましたっ」
「じゃあまた来週ね、ルフィ君」
ルフィ君の家で仕事を終えて出ようとすると、
「あ、センセー!」
呼び止められた。
「どうしたの?質問?」
「センセー水族館好きか?」
「水族館?」
いきなりのことに訳が分からずに首を捻ると、ルフィ君は無邪気な笑顔を浮かべて楽しそうに話す。
「あのな、これ明日まで使える券なんだ!トラ男がくれたんだけど、俺も行けねェんだ」
そう言って差し出されたチケットは確かに水族館の入場無料券。
期限の日付も明日まで。
「先生にくれるの?」
「ん。トラ男っていうのは俺の友達なんだけどな、パンが苦手なんだ」
「そ、そっか。有難うね?」
「ししし!」
パンが苦手だというトラ男君にも感謝してチケットを受け取った。
・・・・・・・で、問題なのが。
チケットが2枚ある、ということ。
家に帰って友達にメールや電話を手当たり次第してみるけど、何せ突然なものだから次々と断られていく。
「・・・・・・・・・駄目か」
メールの着信に期待をこめて開いてみるも、最後の頼みのロビンちゃんにも断られてしまった。
1人で行くのはちょっと寂しい。
でもせっかくルフィ君からもらったチケット。
無駄にするのも気が引ける。
・・・・・・・・・・・・かくなるうえは。
仕方ない、か。
駄目で元々。
忙しい人だし断られるだろうと思うけど。
私は少しためらって、ボタンを押した。
呼び出し音が鳴ってすぐにその人は出た。
『アコ?』
「・・・・・・・突然すみません、シャンクス先輩」
『アコから電話くれるなんて珍しいな。何かあったのか?』
何処か嬉しそうな声に心臓がばくばく。
「あの・・・・明日ってお時間あったりしますか?」
『明日?』
「ルフィ君が明日までの水族館の入場チケットくれたんですけど」
軽く説明してみるも、先輩からの返事はない。
「・・・・・・・先輩?もしもーし?」
『・・・・・・ああ、すまん。まさかアコから誘ってもらえるとはな』
「いきなりだったので明日予定あいてる人が居ないんです。・・・・どう、ですか」
『勿論行くよ』
「え、大丈夫なんですか?」
『何がだ?』
「・・・・・・・・・・仕事、とか」
『今日中に終わらせれば問題ないな』
まさかOKをもらえるとは思ってなかった。
・・・・・・・だって社長だし。
忙しいだろうと思ったから。
「えと、じゃあ明日10時に駅前で、いいですか?」
『ああ、わかった』
・・・・・・・・・・どうしよう。
自分から誘っておいてなんだけど、
明日、先輩と水族館。
決まっちゃいました。
+色々予想外 終+