何度でも、君と
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「じゃあこの計算解いてみようか?」
「出来たぞ!」
「・・・・うん、正解!よく出来たねールフィ君」
偉い偉い、と頭を撫でてあげれば満面の笑みを浮かべるルフィ君。
可愛いなあ。
「じゃあ次はー」
「なあなあ、アコセンセーはシャンクスと知り合いなのか?」
「え!?」
ただ普通に授業をしていただけなのに。
何故、いきなりその名前が飛び出したのか。
跳ね上がった心臓を押さえつけて、
「な、何でかなあルフィ君」
「さっきシャンクスから電話があったんだ!アコセンセーはこれから来るのか、って」
「・・・・・・・・ちなみにルフィ君はその人とどういう関係?」
「シャンクスか?前に助けてもらったことがあって、すげー強いんだ!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・へえ」
どうしよう、嫌な予感しかしない。
「おいルフィ、それ内緒って言われてなかったかお前」
「ああ、言われた。・・・・・あ!そっか、内緒だぞアコセンセー」
エース君の呆れ気味のツッコミにルフィ君の愛らしい返事。
「うんわかった。じゃあ先生はそろそろ帰るから、ここに居たことは内緒よルフィ君」
「ん!わかった!」
変なことになる前に帰ろうと立ち上がる。
「じゃあ、また来週!」
急いで荷物をまとめて、外に出た、瞬間。
「げ」
思わず声が出た。
「な、んで」
何で。
そう言ったものの、本音はやっぱり、というところ。
「ルフィに教えるのは大変だろう?アコ」
「ルフィ君は素直だし元気でいい子ですよ、シャンクス先輩」
まさかこんなに早く来てるとは。
「仕事はこれで終わりか?だったら、」
「次があるので」
本当ないけど、そう言って足を動かした、けど。
「アコ」
先輩に腕を捕まれた。
そして、
「ここで待ってる。終わったら来てくれ。・・・・何時でもいいから」
渡された紙。
「・・・・・・・・・・はい」
先輩の切迫した視線と声音にほだされて、つい受け取ってしまった。
返事だけして私はそのまま走った。
とりあえず1度家に戻ることにする。
「何か逃げてばっかだな、私」
いくら何でも失礼過ぎたかも。
大人として反省しよう。
そして、渡された紙の場所に行こう。
そう思って、紙を見た瞬間私は目を見開いた。
『ホテル グランドライン』
ご丁寧に住所や電話番号なども書いてある。
・・・・・・・・・けど、
このホテルを知らない人は恐らく居ないだろう。
超、高級ホテル。
・・・・・・・・・ヤバイ。
少なくともこのままの格好では行けない。
いや、行ってはいけない場所だ。
化粧ももっとしっかりしてかないと!
あれから化粧して服を決めて、と何だかんだしてたら時間があっという間だった。
結局友人の結婚式に着た服を選んだ。
それでも腕時計を見れば、19時になるところだった。
先輩と会ったのは16時。
・・・・・・・・・・まだ、居るのかな。
緊張しながらホテルに入れば、すぐにその姿を見つけた。
豪華なシャンデリアの真下、ロビーの所で立っている、スーツ姿のシャンクス先輩だ。
スーツ・・・・その手があったか!
先輩はすぐに私に気づき、
「アコ、来てくれたのか」
嬉しそうに満面の笑みを浮かべる。
「そりゃあんな風に言われたら来ます、けど」
「けど?」
「こんな高級ホテル指定されたらどんな格好で来ていいかわかんないじゃないですか・・・」
「どんな格好でもいいさ。アコが来てくれるなら」
そう言って爽やかに微笑む先輩にツッコミたい。
・・・・・・・この超高級ホテルでどんな格好でもいい訳ないでしょーが。
と。
「・・・・・でも、遅くなってすみませんでした」
「いや、来てくれただけで十分だ。丁度飯時だし、レストランでも入らないか?」
「あ、ハイ、そうです・・・・・・・ね・・・・」
確かにお腹もすいてるし、いい案だと、思ったのは一瞬。
入ろうとしたレストランのメニュー表(1部)を見て足を止めた。
「アコ?どうした?」
「・・・・・・・・・・・・・すみません私お金そんなに持ってきてないんですが」
見事に並ぶ、見たことのないコース料理の名前。そして金額。
そりゃそうか・・・・こんな豪華なホテルのレストラン。
並大抵な訳がない。
けれどシャンクス先輩はそんな私を笑って、
「心配するな。無理言って来て貰ったからな、俺が出させてもらう」
・・・・・・・・・・えええええ!?
「や、でも」
「ここのコース料理の最後に出てくるザッハトルテが美味いと評判らしいんだが」
ザッハトルテ!
チョコレートケーキの王様だ。
・・・・・・・私は甘い物、特にチョコには目がない。
「アコはチョコレートが大好きだっただろう?」
いやでも人様のお金で甘い蜜を啜るなんて!
ああ、でもこんな機会一生に一度あるか!
「・・・・・・・・っ!!食べたい、です」
「よし、入ろう」
私の言葉に満足げに頷いて先輩が先に店に入った。
・・・・・・・全部は無理、
無理だけど、払えるだけは払おう、と思った。
+食べ物の魅力 終+
「出来たぞ!」
「・・・・うん、正解!よく出来たねールフィ君」
偉い偉い、と頭を撫でてあげれば満面の笑みを浮かべるルフィ君。
可愛いなあ。
「じゃあ次はー」
「なあなあ、アコセンセーはシャンクスと知り合いなのか?」
「え!?」
ただ普通に授業をしていただけなのに。
何故、いきなりその名前が飛び出したのか。
跳ね上がった心臓を押さえつけて、
「な、何でかなあルフィ君」
「さっきシャンクスから電話があったんだ!アコセンセーはこれから来るのか、って」
「・・・・・・・・ちなみにルフィ君はその人とどういう関係?」
「シャンクスか?前に助けてもらったことがあって、すげー強いんだ!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・へえ」
どうしよう、嫌な予感しかしない。
「おいルフィ、それ内緒って言われてなかったかお前」
「ああ、言われた。・・・・・あ!そっか、内緒だぞアコセンセー」
エース君の呆れ気味のツッコミにルフィ君の愛らしい返事。
「うんわかった。じゃあ先生はそろそろ帰るから、ここに居たことは内緒よルフィ君」
「ん!わかった!」
変なことになる前に帰ろうと立ち上がる。
「じゃあ、また来週!」
急いで荷物をまとめて、外に出た、瞬間。
「げ」
思わず声が出た。
「な、んで」
何で。
そう言ったものの、本音はやっぱり、というところ。
「ルフィに教えるのは大変だろう?アコ」
「ルフィ君は素直だし元気でいい子ですよ、シャンクス先輩」
まさかこんなに早く来てるとは。
「仕事はこれで終わりか?だったら、」
「次があるので」
本当ないけど、そう言って足を動かした、けど。
「アコ」
先輩に腕を捕まれた。
そして、
「ここで待ってる。終わったら来てくれ。・・・・何時でもいいから」
渡された紙。
「・・・・・・・・・・はい」
先輩の切迫した視線と声音にほだされて、つい受け取ってしまった。
返事だけして私はそのまま走った。
とりあえず1度家に戻ることにする。
「何か逃げてばっかだな、私」
いくら何でも失礼過ぎたかも。
大人として反省しよう。
そして、渡された紙の場所に行こう。
そう思って、紙を見た瞬間私は目を見開いた。
『ホテル グランドライン』
ご丁寧に住所や電話番号なども書いてある。
・・・・・・・・・けど、
このホテルを知らない人は恐らく居ないだろう。
超、高級ホテル。
・・・・・・・・・ヤバイ。
少なくともこのままの格好では行けない。
いや、行ってはいけない場所だ。
化粧ももっとしっかりしてかないと!
あれから化粧して服を決めて、と何だかんだしてたら時間があっという間だった。
結局友人の結婚式に着た服を選んだ。
それでも腕時計を見れば、19時になるところだった。
先輩と会ったのは16時。
・・・・・・・・・・まだ、居るのかな。
緊張しながらホテルに入れば、すぐにその姿を見つけた。
豪華なシャンデリアの真下、ロビーの所で立っている、スーツ姿のシャンクス先輩だ。
スーツ・・・・その手があったか!
先輩はすぐに私に気づき、
「アコ、来てくれたのか」
嬉しそうに満面の笑みを浮かべる。
「そりゃあんな風に言われたら来ます、けど」
「けど?」
「こんな高級ホテル指定されたらどんな格好で来ていいかわかんないじゃないですか・・・」
「どんな格好でもいいさ。アコが来てくれるなら」
そう言って爽やかに微笑む先輩にツッコミたい。
・・・・・・・この超高級ホテルでどんな格好でもいい訳ないでしょーが。
と。
「・・・・・でも、遅くなってすみませんでした」
「いや、来てくれただけで十分だ。丁度飯時だし、レストランでも入らないか?」
「あ、ハイ、そうです・・・・・・・ね・・・・」
確かにお腹もすいてるし、いい案だと、思ったのは一瞬。
入ろうとしたレストランのメニュー表(1部)を見て足を止めた。
「アコ?どうした?」
「・・・・・・・・・・・・・すみません私お金そんなに持ってきてないんですが」
見事に並ぶ、見たことのないコース料理の名前。そして金額。
そりゃそうか・・・・こんな豪華なホテルのレストラン。
並大抵な訳がない。
けれどシャンクス先輩はそんな私を笑って、
「心配するな。無理言って来て貰ったからな、俺が出させてもらう」
・・・・・・・・・・えええええ!?
「や、でも」
「ここのコース料理の最後に出てくるザッハトルテが美味いと評判らしいんだが」
ザッハトルテ!
チョコレートケーキの王様だ。
・・・・・・・私は甘い物、特にチョコには目がない。
「アコはチョコレートが大好きだっただろう?」
いやでも人様のお金で甘い蜜を啜るなんて!
ああ、でもこんな機会一生に一度あるか!
「・・・・・・・・っ!!食べたい、です」
「よし、入ろう」
私の言葉に満足げに頷いて先輩が先に店に入った。
・・・・・・・全部は無理、
無理だけど、払えるだけは払おう、と思った。
+食べ物の魅力 終+