何度でも、君と
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私の初恋は高校2年の時。
1つ上の先輩。
とにかく優しくてカッコ良くて、モテた人だった。
そんな先輩が何故か私に告白してくれて、付き合うことになって。
付き合って、1年。
先輩が卒業する直前に、お別れをした。
原因は、先輩の浮気。
・・・・・・・・別にそれからもう恋しないなんて思った訳じゃないけど。
現在、35歳。
結婚もせず、いまだバリバリ働いてます。
「1枚のお皿にみかんが2個乗っています。お皿は3枚ありました。みかんは何個あるでしょう?」
「0個!」
・・・・・・・・・・何でやねん。
心の中でツッコミながら笑顔を作る。
「あのねルフィ君?お皿は3枚あるんだよ?」
「全部俺が食べる」
「食べちゃ駄目。よーし実際にやってみようか。エースくーん、お皿借りていい?」
これが私の仕事。
小学生に勉強を教えるくらいの頭はある私が出来る、家庭教師。
「はいよ」
ルフィ君のお兄さんであるエース君にお皿とお菓子を借りて実践。
ルフィ君は素直で元気で良い子なんだけど。
教えるのは結構大変。
「ほらルフィ君、ここにお菓子が2個あるでしょ?」
「食っていいのか!?」
「・・・・・・・・・終わったらね」
「じゃあまた1週間後」
「またなーアコセンセー!」
笑顔で元気良く手を振るルフィ君に私も笑みを浮かべて振り返す。
今日の仕事は終わり。
さて、買い物でもして帰るかと思っていた、その時。
「アコ?」
私の名前を呼ぶ声に振り返る。
「・・・・・・・・・・・・・・え、と」
「アコ、だろう?」
驚いてる様子のスーツ姿の男の人。
鮮やかな赤い髪。
少しだけ面影が残っている、優しい瞳。
・・・・・・・・・・・嘘、だ。
「・・・・・・・・・シャンクス、先輩?」
恐る恐る名前を呼べば、嬉しそうな笑みが返って来た。
「やっぱりアコか!久し振りだなあ、元気にしてたか?」
「・・・・まあ、何とか。シャンクス先輩もお元気そうで」
「今何やってるんだ?ああ、時間あるか?これからお茶でもどうだ?」
・・・・・・・・・・・・・うん。
間違いなく、シャンクス先輩だ。
「せっかくなんですが今日はこれからちょっと忙しいので・・・次の機会に、また」
「そうか?残念だな。じゃあ連絡先でも」
「あの、失礼します!」
そう言って私は走った。
逃げた、というべきか。
後ろで先輩が私の名前を呼ぶ声が聞こえたけど、私は振り返れなかった。
だって、
どんな顔でお茶しろっていうの。
どんなことを話せばいいっていうの。
・・・・・・・・・・元恋人相手に。
+初恋の人 終+
1つ上の先輩。
とにかく優しくてカッコ良くて、モテた人だった。
そんな先輩が何故か私に告白してくれて、付き合うことになって。
付き合って、1年。
先輩が卒業する直前に、お別れをした。
原因は、先輩の浮気。
・・・・・・・・別にそれからもう恋しないなんて思った訳じゃないけど。
現在、35歳。
結婚もせず、いまだバリバリ働いてます。
「1枚のお皿にみかんが2個乗っています。お皿は3枚ありました。みかんは何個あるでしょう?」
「0個!」
・・・・・・・・・・何でやねん。
心の中でツッコミながら笑顔を作る。
「あのねルフィ君?お皿は3枚あるんだよ?」
「全部俺が食べる」
「食べちゃ駄目。よーし実際にやってみようか。エースくーん、お皿借りていい?」
これが私の仕事。
小学生に勉強を教えるくらいの頭はある私が出来る、家庭教師。
「はいよ」
ルフィ君のお兄さんであるエース君にお皿とお菓子を借りて実践。
ルフィ君は素直で元気で良い子なんだけど。
教えるのは結構大変。
「ほらルフィ君、ここにお菓子が2個あるでしょ?」
「食っていいのか!?」
「・・・・・・・・・終わったらね」
「じゃあまた1週間後」
「またなーアコセンセー!」
笑顔で元気良く手を振るルフィ君に私も笑みを浮かべて振り返す。
今日の仕事は終わり。
さて、買い物でもして帰るかと思っていた、その時。
「アコ?」
私の名前を呼ぶ声に振り返る。
「・・・・・・・・・・・・・・え、と」
「アコ、だろう?」
驚いてる様子のスーツ姿の男の人。
鮮やかな赤い髪。
少しだけ面影が残っている、優しい瞳。
・・・・・・・・・・・嘘、だ。
「・・・・・・・・・シャンクス、先輩?」
恐る恐る名前を呼べば、嬉しそうな笑みが返って来た。
「やっぱりアコか!久し振りだなあ、元気にしてたか?」
「・・・・まあ、何とか。シャンクス先輩もお元気そうで」
「今何やってるんだ?ああ、時間あるか?これからお茶でもどうだ?」
・・・・・・・・・・・・・うん。
間違いなく、シャンクス先輩だ。
「せっかくなんですが今日はこれからちょっと忙しいので・・・次の機会に、また」
「そうか?残念だな。じゃあ連絡先でも」
「あの、失礼します!」
そう言って私は走った。
逃げた、というべきか。
後ろで先輩が私の名前を呼ぶ声が聞こえたけど、私は振り返れなかった。
だって、
どんな顔でお茶しろっていうの。
どんなことを話せばいいっていうの。
・・・・・・・・・・元恋人相手に。
+初恋の人 終+
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