自由を求めて三千里
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カリッといい音がした。
「あ、美味しい」
着いた島でデートの途中、
小腹が空きました、と言ったらシャンクスが買ってくれた。
食べ歩きが出来るプレッツェル、というお菓子らしい。
あまじょっぱくて美味しい。
「アコ、俺にもくれ」
「あ、はい。・・・・・・・えと、あーん」
恥ずかしい!
コレかなり恥ずかしいよ!!
「ん。美味いな」
「・・・・っシャンクス、恥ずかしいんですが」
シャンクスはプレッツェルごと私の指をぺろりと舐めてご満悦。
「なんだ、今まではもっとすごいこともしてきただろう」
「そッ・・・・そうなんですけど・・・今まではあんまり恥ずかしいとか思わなくて」
「必死だったから、か?」
「うーん、それもですけど・・・基本的に落ち着くんですよせんちょ・・・・シャンクスの側が」
「ああ、そんな感じだったな」
「好きだって気づいた時は少しドキドキしたりもしましたけど、今はやっぱり安心します」
「安心・・・・な。されても困るんだがなぁ」
苦笑して言うシャンクスに私は首を捻る。
「え、困るんですか?」
「安心な男じゃねェからな」
「・・・・・・・・男は皆狼、ってことですか?」
「ま、そういうことだ」
「大好きな人が狼なら問題ないですね」
「・・・・・・・・んなこと言ってると後悔するぞアコ」
「あら、じゃあさせてみて下さい」
なんてちょっと冗談で言ってみたら、
すぐに唇を奪われた。
「ん、・・・・・・っ、」
「・・・・・・・あまじょっぺェな」
「・・・・・でしょうね。美味しかったですか?」
ちょっと驚いたけど、
「・・・・・・ほんとに動じねェなァ」
「恥ずかしいですけどね。・・・嬉しい気持ちの方が大きいですし」
「・・・・・・・船、戻るか」
「え、嫌です」
突然のシャンクスの台詞に、
私何か気に障ること言ったかな、と不安になったけど、
「さすがにここで襲われるのはアコも嫌だろう?」
「・・・・・・・・・そうですね。絶対嫌です」
「なら、」
「・・・・・・デート。してくれないんですか?」
機嫌を損ねた訳じゃなかったらしい。
それにはほっとしたけど、
やっぱり危機ではあるようで。
断固拒否します。
シャンクスは少し考えた素振りを見せた後、
にかっと思いっきり笑った。
「そりゃそうか。デート続行をアコが望むんなら、その通りにしよう」
「・・・・・・・・・お願いします」
良かった。本当に良かった!
「俺の物って証も買わないとな。欲しいモンなかったのか?」
「え、買ってもらいましたけど」
「・・・・・・・・何を」
「これ。あ、最後の1個いいですか?」
プレッツェル。
「・・・・・食うのはいいがそれじゃ俺の物ってことにはならんだろう」
「そうですか?・・・・ん、ご馳走様です」
最後の1個を頂いて、
満足。
「よし、決めた」
「え?」
「指輪を買う。それならいつもつけていられるな?」
「え、でも」
「指輪は嫌か?」
「嫌っていうか・・・むしろいいんですか?」
「ああ、ダイヤモンドでも何でも構わねェから好きなの選べばいいさ」
・・・・・・本当にいいのかなあ。
「でも私指太いから石つきのにすると大きい石じゃないと映えないから、お値段も張りますよ?」
「金のこたァいい。アコが気に入りゃ何個でも買やいい」
・・・・・・・・・・・か・・・・価値観が違いすぎてどうしよう。
「・・・・・・・私、手・・・綺麗じゃないですよ?」
傷とか、アカギレとか。
こんな綺麗じゃない太い指に綺麗な指輪をはめるなんて申し訳ない気がして。
なんて思ってたら、
ぎゅ、と手が握られた。
「なら褒美だと思えばいい」
「・・・・・・・ご褒美、ですか?」
「普段頑張ってる手に、とびきりの褒美だ」
・・・・・優しい力で握られたシャンクスの手から、
シャンクスの優しい気持ちが溢れてくる。
「・・・・・・そっか。じゃあ遠慮なくご褒美、買ってもらうことにします」
ということで、
アクセサリーショップに来てみました。
「当店はオリジナルのクリスタルガラスを扱ったアクセサリーもご用意しております。どうぞごゆっくりご覧下さいませ」
「・・・・・・きらっきらしてますね」
「今度宝物庫見てみるか?気に入ったのがあったら持ってきゃいい」
「え、宝物庫あるなら私それでも」
いいですよ、と言う前に、
「駄目だ。新品を買うと俺が決めた」
「・・・・・・よろしくお願いします」
もうこの際だから本当に気に入ったの買ってもらおう。
サイズもカラーも、
デザインもシンプルなものから凝ったものまでたくさん置いてある。
・・・・・・これは結構すごいお店に来ちゃったんじゃないかと思うけど。
でも選び甲斐がある。
「わ、綺麗な青。あ・・・・これは虹色、ですね」
「これとこれだな?」
・・・・・・・・・・いやいや、
「ちょっと待って下さいねシャンクスさん」
綺麗、と言った指輪を手に取ったシャンクスに思わずツッコミ。
「気に入ったんだろう?」
「ほんっとに気に入ったもの1個を買って欲しいです!!」
「遠慮するな」
「遠慮じゃないです!お願いです!」
「そうか?」
「そんなにあっても洗濯とか掃除の時はつけられませんし・・・・」
下手に指輪傷つけたくないし、
と言ったらお店のお姉さんが、
「それでしたらチェーンをご用意致します。指にはめない時は通してみては如何でしょう」
とのこと。
「いいな。そうしよう」
「確かに、それいいですね!」
で、シルバーのチェーンを購入決定。
さて肝心の指輪は・・・・・どうしよう。
「あ」
大粒のクリスタルガラスがついた、指輪。
これが目に止まった。
すかさずお店のお姉さんが、
「こちらはインディアンピンクというお色なんですよ。濃い目のピンクが可愛らしいですよね」
「インディアンピンク・・・・」
赤のような、ピンクのような。
「気に入ったか?」
「はい、とっても」
「じゃあ、これを」
「はい、お包みします」
お姉さんがチェーンと指輪を丁寧に包んでくれて、
「有り難う御座いました」
・・・・・・・・・買ってもらっちゃった。
「すぐつけるか?」
「・・・・いいんですか?」
「気に入ったんだろう?・・・俺がつけよう」
そう言って連れてこられた場所は、
「わ・・・・すごい」
海と町を見渡せる場所。
「アコ、手を」
「・・・・・・・・・・っはい」
何だか緊張する。
でもそう思ってシャンクスの顔見たら、
やっぱりほっとして。
「ああ・・・・よく似合う」
ゆっくりとシャンクスが指輪をはめてくれた。
「この色が・・・・優しいシャンクスみたいで、好きだなって思ったんです」
そう伝えた瞬間にぐっと抱き寄せられて、
「しゃんっ、」
優しく唇が重なった。
「・・・・・・・・・まだ怖いか?」
「いいえ、大好きです。シャンクス」
ぎゅ、っと逞しい身体に抱きついた。
「シャンクスが隣に居てくれるから、私は自由で居られるんです」
「逃がさねェぞ、アコ」
「捕まえてて下さい」
そしたら私は、
きっとずっと、
自由だから。
+あなたの隣で 終+
「あ、美味しい」
着いた島でデートの途中、
小腹が空きました、と言ったらシャンクスが買ってくれた。
食べ歩きが出来るプレッツェル、というお菓子らしい。
あまじょっぱくて美味しい。
「アコ、俺にもくれ」
「あ、はい。・・・・・・・えと、あーん」
恥ずかしい!
コレかなり恥ずかしいよ!!
「ん。美味いな」
「・・・・っシャンクス、恥ずかしいんですが」
シャンクスはプレッツェルごと私の指をぺろりと舐めてご満悦。
「なんだ、今まではもっとすごいこともしてきただろう」
「そッ・・・・そうなんですけど・・・今まではあんまり恥ずかしいとか思わなくて」
「必死だったから、か?」
「うーん、それもですけど・・・基本的に落ち着くんですよせんちょ・・・・シャンクスの側が」
「ああ、そんな感じだったな」
「好きだって気づいた時は少しドキドキしたりもしましたけど、今はやっぱり安心します」
「安心・・・・な。されても困るんだがなぁ」
苦笑して言うシャンクスに私は首を捻る。
「え、困るんですか?」
「安心な男じゃねェからな」
「・・・・・・・・男は皆狼、ってことですか?」
「ま、そういうことだ」
「大好きな人が狼なら問題ないですね」
「・・・・・・・・んなこと言ってると後悔するぞアコ」
「あら、じゃあさせてみて下さい」
なんてちょっと冗談で言ってみたら、
すぐに唇を奪われた。
「ん、・・・・・・っ、」
「・・・・・・・あまじょっぺェな」
「・・・・・でしょうね。美味しかったですか?」
ちょっと驚いたけど、
「・・・・・・ほんとに動じねェなァ」
「恥ずかしいですけどね。・・・嬉しい気持ちの方が大きいですし」
「・・・・・・・船、戻るか」
「え、嫌です」
突然のシャンクスの台詞に、
私何か気に障ること言ったかな、と不安になったけど、
「さすがにここで襲われるのはアコも嫌だろう?」
「・・・・・・・・・そうですね。絶対嫌です」
「なら、」
「・・・・・・デート。してくれないんですか?」
機嫌を損ねた訳じゃなかったらしい。
それにはほっとしたけど、
やっぱり危機ではあるようで。
断固拒否します。
シャンクスは少し考えた素振りを見せた後、
にかっと思いっきり笑った。
「そりゃそうか。デート続行をアコが望むんなら、その通りにしよう」
「・・・・・・・・・お願いします」
良かった。本当に良かった!
「俺の物って証も買わないとな。欲しいモンなかったのか?」
「え、買ってもらいましたけど」
「・・・・・・・・何を」
「これ。あ、最後の1個いいですか?」
プレッツェル。
「・・・・・食うのはいいがそれじゃ俺の物ってことにはならんだろう」
「そうですか?・・・・ん、ご馳走様です」
最後の1個を頂いて、
満足。
「よし、決めた」
「え?」
「指輪を買う。それならいつもつけていられるな?」
「え、でも」
「指輪は嫌か?」
「嫌っていうか・・・むしろいいんですか?」
「ああ、ダイヤモンドでも何でも構わねェから好きなの選べばいいさ」
・・・・・・本当にいいのかなあ。
「でも私指太いから石つきのにすると大きい石じゃないと映えないから、お値段も張りますよ?」
「金のこたァいい。アコが気に入りゃ何個でも買やいい」
・・・・・・・・・・・か・・・・価値観が違いすぎてどうしよう。
「・・・・・・・私、手・・・綺麗じゃないですよ?」
傷とか、アカギレとか。
こんな綺麗じゃない太い指に綺麗な指輪をはめるなんて申し訳ない気がして。
なんて思ってたら、
ぎゅ、と手が握られた。
「なら褒美だと思えばいい」
「・・・・・・・ご褒美、ですか?」
「普段頑張ってる手に、とびきりの褒美だ」
・・・・・優しい力で握られたシャンクスの手から、
シャンクスの優しい気持ちが溢れてくる。
「・・・・・・そっか。じゃあ遠慮なくご褒美、買ってもらうことにします」
ということで、
アクセサリーショップに来てみました。
「当店はオリジナルのクリスタルガラスを扱ったアクセサリーもご用意しております。どうぞごゆっくりご覧下さいませ」
「・・・・・・きらっきらしてますね」
「今度宝物庫見てみるか?気に入ったのがあったら持ってきゃいい」
「え、宝物庫あるなら私それでも」
いいですよ、と言う前に、
「駄目だ。新品を買うと俺が決めた」
「・・・・・・よろしくお願いします」
もうこの際だから本当に気に入ったの買ってもらおう。
サイズもカラーも、
デザインもシンプルなものから凝ったものまでたくさん置いてある。
・・・・・・これは結構すごいお店に来ちゃったんじゃないかと思うけど。
でも選び甲斐がある。
「わ、綺麗な青。あ・・・・これは虹色、ですね」
「これとこれだな?」
・・・・・・・・・・いやいや、
「ちょっと待って下さいねシャンクスさん」
綺麗、と言った指輪を手に取ったシャンクスに思わずツッコミ。
「気に入ったんだろう?」
「ほんっとに気に入ったもの1個を買って欲しいです!!」
「遠慮するな」
「遠慮じゃないです!お願いです!」
「そうか?」
「そんなにあっても洗濯とか掃除の時はつけられませんし・・・・」
下手に指輪傷つけたくないし、
と言ったらお店のお姉さんが、
「それでしたらチェーンをご用意致します。指にはめない時は通してみては如何でしょう」
とのこと。
「いいな。そうしよう」
「確かに、それいいですね!」
で、シルバーのチェーンを購入決定。
さて肝心の指輪は・・・・・どうしよう。
「あ」
大粒のクリスタルガラスがついた、指輪。
これが目に止まった。
すかさずお店のお姉さんが、
「こちらはインディアンピンクというお色なんですよ。濃い目のピンクが可愛らしいですよね」
「インディアンピンク・・・・」
赤のような、ピンクのような。
「気に入ったか?」
「はい、とっても」
「じゃあ、これを」
「はい、お包みします」
お姉さんがチェーンと指輪を丁寧に包んでくれて、
「有り難う御座いました」
・・・・・・・・・買ってもらっちゃった。
「すぐつけるか?」
「・・・・いいんですか?」
「気に入ったんだろう?・・・俺がつけよう」
そう言って連れてこられた場所は、
「わ・・・・すごい」
海と町を見渡せる場所。
「アコ、手を」
「・・・・・・・・・・っはい」
何だか緊張する。
でもそう思ってシャンクスの顔見たら、
やっぱりほっとして。
「ああ・・・・よく似合う」
ゆっくりとシャンクスが指輪をはめてくれた。
「この色が・・・・優しいシャンクスみたいで、好きだなって思ったんです」
そう伝えた瞬間にぐっと抱き寄せられて、
「しゃんっ、」
優しく唇が重なった。
「・・・・・・・・・まだ怖いか?」
「いいえ、大好きです。シャンクス」
ぎゅ、っと逞しい身体に抱きついた。
「シャンクスが隣に居てくれるから、私は自由で居られるんです」
「逃がさねェぞ、アコ」
「捕まえてて下さい」
そしたら私は、
きっとずっと、
自由だから。
+あなたの隣で 終+