3千万ベリーの恋
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たくさん食べてたくさん飲んで。
たくさん笑った。
こっちに来てから色んなことあったな。
それでもシャンクスと顔を合わせない日はたぶんなかった。
今日は宴禁止で、シャンクスは今までやって来なかった書類の山と格闘しろとベンさんに怒られた為、朝から顔を見てない。
私の帰る方法を探して書類が出来なかったのだから、私も手伝う、とベンさんに申し出たんだけど。
『お頭の自業自得だ』
と却下された。
それでも他の皆とご飯を食べたり掃除をしたり、話をしたりしたから寂しくはなかった。
そうして1日を終えて、自分の部屋に戻った。
今頃隣の部屋ではシャンクスが渋い顔してるんだろうなあと思うとちょっと笑えるかも。
・・・・結局ヒロちゃんに本返せないなあ。
私がこの世界に居て、シャンクスと恋仲になったって知ったらどう思うんだろう。
でもヒロちゃんのおかげでこの世界を知って、シャンクスと出会えて。
皆と、出会えた。
感謝してる。
会社のことは任せよう。
お父さんとお母さんには申し訳ないけど、
2人なら何となくわかってくれそうな気がする。
私の両親だし。
・・・・さて、寝ようかな。
そう思って明日の準備をしていると、
コンコン、とドアのノック音。
「はーい」
声だけで返事をすると、すぐにドアが開いて入ってきたのはシャンクスだった。
「すまん、寝てたか」
「んーん、これから寝ようとしたとこ。何か用事?」
「ならちょうど良かった。アコ、今日は一緒に寝ないか?」
「書類の山はどうなったの?」
「今日のぶんは終わらせた。・・・嫌か?」
嫌ではない。
前にも一緒に寝たことあるし。
ただ、あの時と今では関係が違う。
いわゆる恋仲になったからにはただ寝るだけじゃない・・・よね?
「何もしないから」
私が悩んでる理由がわかったのか、シャンクスは優しく笑って言う。
何もしないなら、まあいっか。
「ちなみにどっちの部屋で?」
「アコの好きな方でいい。ただアコのベッドの方が若干密着出来「シャンクスの部屋で」」
最後まで言わせず答えた。
考えただけで恥ずかしい。
「・・・じゃあ、今行く」
言って私は枕だけ手に持って一緒にシャンクスの部屋へ。
「お邪魔しまー・・・うわ」
机の上に見つけた書類の山に思わず軽く悲鳴をあげた。
「あれだけ頑張ったんだ、少しくらい褒美があっても良いだろう?」
「・・・・お疲れ」
言いながらベッドに横になった。
すぐにシャンクスも隣に入ってくる。
「ちなみにアコ、俺の服を着て寝るって約束忘れてないだろうな?」
「・・・・忘れてた」
「あと背中流してくれるっつーのも」
「・・・・・・・忘れてた」
「まあ、今度でいいさ」
子供のように笑うシャンクスに戸惑う。
でも約束は約束だ。
「覚悟しとく」
「ああ、楽しみにしてる。それよりアコ、今日は寂しい思いをさせちまったな」
すまなそうに言うシャンクスに私は首を横に振った。
「寂しくなかったよ?皆が居てくれたし」
「・・・・そりゃあまた、複雑だな」
「寂しくはなかったけど・・・今シャンクスの顔が見れて嬉しいよ」
そう言った瞬間、
唇を塞がれた。
シャンクスの、唇で。
「・・・・何もしないとおっしゃったハズでは」
「今のはアコが悪い」
「何故」
「・・・話が違うから自分の部屋に帰る、って言わないんだな?」
「ん、言わないよ。前にも言ったけどシャンクスは私が嫌だって言ったらそれは絶対しないし」
シャンクスは私の頭を優しく撫でながら、ふ、と笑った。
「ホントにアコは・・・予想がつかないな」
+予測不可能 終+