3千万ベリーの恋
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「という訳でですね、改めて末永くよろしくお願いします皆さん」
シャンクスの一声で集まった皆の前で改めてご挨拶。
すべて言い終えるのと同時に野太い歓声があがった。
「よっしゃ野郎ども!アコを歓迎しての宴だー!」
「おおー!」
宴だーってあんたら今も飲んでるじゃないか。
・・・ま、いっか。
いつものことだし。
「決めたのか、アコ」
目の前の光景に苦笑していると、ベンさんが話しかけてくれた。
「・・・ごめんなさい」
「何故謝る?」
「色々と。足手まといになるのは必須ですし。ご迷惑おかけします」
「気にするな。・・・迷惑かけてんのはこっちだしな」
言いながらちらりと視線を移した。
私もそこに目をやる。
・・・・・ご機嫌で皆とお酒を飲んでるシャンクスだ。
シャンクスはこちらに気づくと、つかつかと歩いてきて、
「アコに手ェ出すなよ?ベン」
と何処まで本気かわからないことを言う。
「安心しろ。出す気はねえよ」
「・・・ていうか私の何処をシャンクスは好きになってくれたの?」
改めて疑問に思ってたことを聞いてみると、
シャンクスは手に持っていたお酒をぐいっと飲んでからそれはもう嬉しそうに、
「そうだな・・・まず盛大な告白のせいでアイスケーキを溶かしちまうようなドジなところだろ?」
「ちょ、」
「それで泣きそうな顔してんのに俺のやるって言ったら
それはシャンクスのぶんだからいい!って言うような責任感あるとこ」
「ちょっと待て!人の恥を嬉々として曝すな!」
「アコが聞いてきたんだろう?」
「てか私のそんなとこが好きなの!?」
素直に喜べねええ!!
『私の・・アイス・・・ケーキぃぃぃ!!』
『そんな顔するな、アコ。俺のやるから』
『・・・シャンクスのぶんはシャンクスが食べるべきだ』
『俺は酒飲みだから甘い物はあんまり食わねえし、アコが食ってくれた方がいいんだが』
『駄目。皆で食べようって買ったんだもん・・・』
『じゃあ俺のを半分やる。それでいいだろう?』
『・・・それなら、うん。ありがと』
「それから結局俺のを半分やるってことで決まった訳だが、お礼にアコが食べさせてくれるって言ってくれたしなー」
「え、そんなこと言ってないけど」
断じて言ってない。
言う訳がない。
そう言うとシャンクスは盛大な舌打ちをした。
「騙されなかったか」
「騙されるか」
そんな私達のやりとりを見ていたベンさんが笑いながら、
「アコはお頭の何処が気に入ったんだ?」
そう聞いてきた。
「カッコイイとこだろ?」
「それは置いといて」
「・・・・照れんなよアコ」
「置いといて」
「・・・はい」
ごほん、と咳払いをして改めて。
「一緒に居て安心するとこ。それから笑った顔を、ずっと見て居ていたいなあって思った」
ぐああああ!
改めて言うと恥ずかしい!!
「でもこの船にずっと居たいと思えたのは皆が大好きだから、かな」
「アコはお頭にゃ勿体ねえかもな」
「何か言ったかヤソップ」
「・・・・何も」
「色んなとこが緩みまくってるぞお頭」
「羨ましいんだろ?ベン」
とにかくにこにこと嬉しそうなシャンクスに、
ベンさんとヤソップさん、そして私は顔を見合わせて苦笑しながらため息を吐いた。
この雰囲気が好きだ。
皆が、好きだ。
+改めまして 終+