False love
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珍しくランチのお誘いがないな、と思ったら。
「・・・・手伝おうか?」
シャンクスに余裕がない。
シャンクスのデスクには大量の書類。
「頼む」
「ん」
今までは手伝いを申し出てもだいたい断られてた。
・・・・ほんとに珍しい。
「・・・・すまん」
「気にしないで。お昼食べた?」
「・・・・いや」
「何か食べて来たら?それとも買って来る?」
「キリのいいところで休憩するさ、問題ない」
「とりあえずはい、コレ」
常備している飴を2つ程シャンクスのデスクに置いた。
「助かる」
「ところでこれ何?いじめ?」
あまりの量に思わずそう聞いてしまったけど、
まあいじめだったとしてもそうだと頷けるシャンクスじゃないことは知ってる。
「俺が不甲斐ないだけだ」
「・・・・そう」
・・・・ですよね。
でもいじめにしては今更感がある。
シャンクスは日頃から老若男女関係なく信頼が厚いし、
私と付き合いだしたと噂が広まった時こそ少し仕事が増えてたものの、
何なくこなしてるように見えてた。
・・・・見えてただけ、かもしれないけど。
それが急にこんなに、はおかしい。
・・・・ま、考えても仕方ないから今は手を動かすことに集中。
「呆れたか?」
「仕事頑張ってる人に呆れる訳ないでしょう?」
「アコにまで負担をかけさせるつもりはなかったんだが・・・情けねェな、まったく」
・・・どうやら本気で落ち込んでいるらしい。
私はパソコンの手を一旦止めて、
シャンクスの頭を撫でた。
「よしよし」
「・・・・アコ?」
シャンクスも驚いたように私を見て、手を止めた。
「シャンクスはいつも頑張ってる。情けなくなんかないわ、大好き」
珍しい通り越して可愛いと思ってしまったし、
何なら私を頼ってくれたことが嬉しかったから。
思わず子供にそうするようにしてしまったけど、
「・・・・アコ」
「・・・何?」
シャンクスは満面の笑みを浮かべた。
「あと1時間で終わらせる」
「この量を!?」
いくらシャンクスでも無理でしょ!?
「問題ない。今ので元気が出た」
「が・・・・頑張って!!」
私も頑張ろう。
黙々とパソコンにむかうこと1時間。
「よし」
「よし!?」
は、と気づくとシャンクスのデスクにあった大量の書類はあと数枚、に減っていた。
嘘でしょ!?
「アコのおかげだ、助かったよ」
「いやいやいやおかしくない!?」
「アコもキリのいいところで自分の仕事に戻ってくれ」
残りは俺がやれる、と言ってシャンクスが手を出して来た。
「・・・・はい」
「・・・・ん?」
仕方ないので引き出しに隠しておいたチョコレートをシャンクスの手の上に置いた。
「お昼も食べてないんだから。キリが良いんだったらそれ食べて休憩するかお昼食べて来て」
「しかし・・・」
「しかしじゃないの。シャンクスが倒れたら私泣くわよ」
「アコに泣かれるのは困るな・・・・」
シャンクスはそう言って苦笑してチョコを口にした。
あくまでご飯は食べないつもりのようだ。
「・・・まったく、もう」
「この礼は必ずする。・・・・だから、頼みがある」
「・・・何?」
「さっきの、またしてくれないか?」
「さっきの?」
さっきまでの真剣な顔は何処へやら、
にこにこと嬉しそうなシャンクスに首を傾げる。
チョコ?飴?
「これ、だ」
・・・シャンクスはそう言ってさっき私がそうしたように、私の頭を優しく撫でた。
・・・・・自分でしておいてなんだけど。
「・・・・え、やだ」
何かこれめちゃくちゃ恥ずかしい。
「・・・駄目か?」
「・・・・シャンクスが夕飯私と一緒に食べるなら」
「喜んで」
「その時ちゃんとこの大量の書類の理由聞かせてくれるなら」
「わかった、話すと約束しよう」
「嘘つかないでね」
「勿論だ」
・・・・約束するなら仕方ない。
「・・・・良く頑張りました」
そんなに喜んでくれるなら、と。
さっきと同じようにシャンクスの頭を撫でた。
「・・・・俺は、幸せだ」
ぽつりと呟いたシャンクスが本当に嬉しそうだから。
・・・・・心がむず痒い。
お昼をちゃんと食べてないからせめて夕飯も、と思って誘った。
シャンクスと一緒に帰るだけだと家でお酒だけで済ませそうな気がしたから。
だから今日はいつものとこじゃなくて、
「最近出来たお店らしいんだけど」
シメのご飯も種類が合って美味しいと同僚から聞いたお店。
「こんな店もあったんだな、アコの情報はすごいな」
「皆お昼ご飯のお店に苦労してるから」
「なるほど、いい店だ」
とりあえず生2つとつまみを適当に注文。
「それで?あの量の仕事の理由は?」
シャンクスはつまみに手を出しながら、
「言っただろう?俺が不甲斐ねェだけだ」
「・・・・・帰る」
結局理由話してくれないなら意味がない、と立ち上がったら袖を引かれた。
「待て待て。ちゃんと話す」
「・・・・話して」
「同僚の1人を早退させたんだ、それでそいつの分も俺が背負った」
「体調不良?」
「いや・・・奥さんが妊娠しててな」
「え・・・・」
「今日かもしれない、とそわそわしてたもんで」
そりゃあ仕事どころじゃない。
「・・・その人の仕事全部引き受けたって訳ね?」
「ああ。ついでに自分の仕事もそこそこあったもんでアレだ」
すまん、とシャンクスが頭を下げた。
「シャンクスが謝ることじゃないでしょ?」
「結果的に手に負えずにアコを巻き込んじまったからな・・・・情けねェ」
「私は好きよ、シャンクスのそういうところ」
「・・・・そうか!」
「明日は一緒にお昼食べましょ」
「ああ、楽しみにしてる」
楽しくお酒を飲んで、
しっかりシメにカレーを食べて。
これにて一件落着。
・・・・・私はまた、シャンクスのことを好きになってしまった。
+よしよし 終+
「・・・・手伝おうか?」
シャンクスに余裕がない。
シャンクスのデスクには大量の書類。
「頼む」
「ん」
今までは手伝いを申し出てもだいたい断られてた。
・・・・ほんとに珍しい。
「・・・・すまん」
「気にしないで。お昼食べた?」
「・・・・いや」
「何か食べて来たら?それとも買って来る?」
「キリのいいところで休憩するさ、問題ない」
「とりあえずはい、コレ」
常備している飴を2つ程シャンクスのデスクに置いた。
「助かる」
「ところでこれ何?いじめ?」
あまりの量に思わずそう聞いてしまったけど、
まあいじめだったとしてもそうだと頷けるシャンクスじゃないことは知ってる。
「俺が不甲斐ないだけだ」
「・・・・そう」
・・・・ですよね。
でもいじめにしては今更感がある。
シャンクスは日頃から老若男女関係なく信頼が厚いし、
私と付き合いだしたと噂が広まった時こそ少し仕事が増えてたものの、
何なくこなしてるように見えてた。
・・・・見えてただけ、かもしれないけど。
それが急にこんなに、はおかしい。
・・・・ま、考えても仕方ないから今は手を動かすことに集中。
「呆れたか?」
「仕事頑張ってる人に呆れる訳ないでしょう?」
「アコにまで負担をかけさせるつもりはなかったんだが・・・情けねェな、まったく」
・・・どうやら本気で落ち込んでいるらしい。
私はパソコンの手を一旦止めて、
シャンクスの頭を撫でた。
「よしよし」
「・・・・アコ?」
シャンクスも驚いたように私を見て、手を止めた。
「シャンクスはいつも頑張ってる。情けなくなんかないわ、大好き」
珍しい通り越して可愛いと思ってしまったし、
何なら私を頼ってくれたことが嬉しかったから。
思わず子供にそうするようにしてしまったけど、
「・・・・アコ」
「・・・何?」
シャンクスは満面の笑みを浮かべた。
「あと1時間で終わらせる」
「この量を!?」
いくらシャンクスでも無理でしょ!?
「問題ない。今ので元気が出た」
「が・・・・頑張って!!」
私も頑張ろう。
黙々とパソコンにむかうこと1時間。
「よし」
「よし!?」
は、と気づくとシャンクスのデスクにあった大量の書類はあと数枚、に減っていた。
嘘でしょ!?
「アコのおかげだ、助かったよ」
「いやいやいやおかしくない!?」
「アコもキリのいいところで自分の仕事に戻ってくれ」
残りは俺がやれる、と言ってシャンクスが手を出して来た。
「・・・・はい」
「・・・・ん?」
仕方ないので引き出しに隠しておいたチョコレートをシャンクスの手の上に置いた。
「お昼も食べてないんだから。キリが良いんだったらそれ食べて休憩するかお昼食べて来て」
「しかし・・・」
「しかしじゃないの。シャンクスが倒れたら私泣くわよ」
「アコに泣かれるのは困るな・・・・」
シャンクスはそう言って苦笑してチョコを口にした。
あくまでご飯は食べないつもりのようだ。
「・・・まったく、もう」
「この礼は必ずする。・・・・だから、頼みがある」
「・・・何?」
「さっきの、またしてくれないか?」
「さっきの?」
さっきまでの真剣な顔は何処へやら、
にこにこと嬉しそうなシャンクスに首を傾げる。
チョコ?飴?
「これ、だ」
・・・シャンクスはそう言ってさっき私がそうしたように、私の頭を優しく撫でた。
・・・・・自分でしておいてなんだけど。
「・・・・え、やだ」
何かこれめちゃくちゃ恥ずかしい。
「・・・駄目か?」
「・・・・シャンクスが夕飯私と一緒に食べるなら」
「喜んで」
「その時ちゃんとこの大量の書類の理由聞かせてくれるなら」
「わかった、話すと約束しよう」
「嘘つかないでね」
「勿論だ」
・・・・約束するなら仕方ない。
「・・・・良く頑張りました」
そんなに喜んでくれるなら、と。
さっきと同じようにシャンクスの頭を撫でた。
「・・・・俺は、幸せだ」
ぽつりと呟いたシャンクスが本当に嬉しそうだから。
・・・・・心がむず痒い。
お昼をちゃんと食べてないからせめて夕飯も、と思って誘った。
シャンクスと一緒に帰るだけだと家でお酒だけで済ませそうな気がしたから。
だから今日はいつものとこじゃなくて、
「最近出来たお店らしいんだけど」
シメのご飯も種類が合って美味しいと同僚から聞いたお店。
「こんな店もあったんだな、アコの情報はすごいな」
「皆お昼ご飯のお店に苦労してるから」
「なるほど、いい店だ」
とりあえず生2つとつまみを適当に注文。
「それで?あの量の仕事の理由は?」
シャンクスはつまみに手を出しながら、
「言っただろう?俺が不甲斐ねェだけだ」
「・・・・・帰る」
結局理由話してくれないなら意味がない、と立ち上がったら袖を引かれた。
「待て待て。ちゃんと話す」
「・・・・話して」
「同僚の1人を早退させたんだ、それでそいつの分も俺が背負った」
「体調不良?」
「いや・・・奥さんが妊娠しててな」
「え・・・・」
「今日かもしれない、とそわそわしてたもんで」
そりゃあ仕事どころじゃない。
「・・・その人の仕事全部引き受けたって訳ね?」
「ああ。ついでに自分の仕事もそこそこあったもんでアレだ」
すまん、とシャンクスが頭を下げた。
「シャンクスが謝ることじゃないでしょ?」
「結果的に手に負えずにアコを巻き込んじまったからな・・・・情けねェ」
「私は好きよ、シャンクスのそういうところ」
「・・・・そうか!」
「明日は一緒にお昼食べましょ」
「ああ、楽しみにしてる」
楽しくお酒を飲んで、
しっかりシメにカレーを食べて。
これにて一件落着。
・・・・・私はまた、シャンクスのことを好きになってしまった。
+よしよし 終+