False love
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情報源は何処だ。
犯人は誰だ。
・・・・・・と、まあ色々言いたいことはあるけど。
厄介なことになってしまった。
「はぁぁぁぁ・・・・・・・」
ため息が出るのも致し方ない。
「どうした?」
「・・・・シャンクス」
「元気がないなアコ」
「・・・・・ちょっとね」
「俺じゃ力になれねェか?」
「むしろシャンクスにしか相談出来ない。この後いい?」
「勿論だ」
「来週の日曜日・・・・・・・空いてる?」
「デートのお誘いなら喜んで受けるが」
「・・・・・・デート、じゃないの」
「・・・・・というと?」
「詳しくはあとで話す」
「了解」
何とか仕事を終わらせて、
「乾杯っ」
「お疲れ」
「ぷはーっ!!!」
ビールを飲みほして天井を仰いだ。
「それで?何があったんだ?」
「あー・・・・・それなんだけど」
非常に言い出しにくいことなんだけど。
「今度の日曜に何かある訳だな?」
「単刀直入に言うけど、うちの親と会って欲しいの」
それだけ言うとシャンクスは納得したように頷いた。
「なるほど、そういうことか」
「何処から漏れたんだか知らないんだけどね・・・・」
「恋人が居るなら連れて来い、と。まあ親なら妥当な反応だろう」
「面倒なのは百も承知だし、勿論断っても恨んだりしない。シャンクスに任せる」
偽装の恋人にそこまでのお願いは出来ないし。
「行くよ」
「・・・・いいの?」
「恋人として家族に挨拶に行くのは当然だろう?」
シャンクスはたいして気にした様子も見せず、
「上手くやるさ、任せてくれ」
と自信満々の笑み。
・・・・・あんた付き合ってる人居るんだって?
と電話が来たのが一昨日。
居るなら会わせなさい。
の一点張りの母親。
まだそんな段階じゃないから、
付き合って間もないから、と言っても駄目。
その年齢で交際する以上結婚前提なんでしょう?
それならうちに連れて来なさい。
・・・・・駄目の理由がうまく思いつかなかった。
とりあえず相手に聞いてみる、とだけ返事して。
悩んだけど相談して良かった。
・・・・・・・のかな。
「でも・・・・面倒じゃない?」
シャンクスの優しさにつけ込んで。
「まったく問題ない。むしろ好都合だ」
「好都合?」
「こちらの話しだ。気にするな」
「・・・・ありがとね」
本当に恋人だったとしてもこんな面倒なことはないと思う。
「悩みはそれだけか?」
「今朝のため息の理由ならこの件だけど?」
「そうか、ならいいんだ」
・・・・私、何か変だったかな。
「シャンクスはないの?悩み事」
「ないな」
「・・・・・即答?すごいのね」
私はたぶん、今回の件が片付いたとしても悩みは尽きない。
少なくとも、ない、と即答は出来ない。
「まあ仕事はそこそこ、金にもまあ困ってはない。恋人も居て幸せだ。悩みと言う悩みはねェ」
「・・・・恋は?」
「恋?」
「本当に好きな人と恋をして結婚したい、と思ったりはしない?」
「今が幸せなんだ」
・・・・・今あるものを大切にしてるんだなあ。
ホントシャンクスって私には勿体ない人だ。
・・・・・・で、当日。
先に私とシャンクスで合流して、実家へ。
「母親、失礼なこと言うかも」
「気にするな。父親はどうだ?」
「言ってなかったっけ?うち離婚したの」
「・・・・すまん」
「まあだから、余計に心配なんだと思うわ」
「アコは大事な1人娘か」
「・・・・まあね」
「批判も謹んで受けよう」
「助かる」
「母さん、彼がシャンクス」
「初めまして、ご挨拶が遅れて申し訳ありません・・・・アコさんとお付き合いさせて頂いてるシャンクスと申します」
「あら、ふぅん・・・・なかなかのイケメンだけど・・・・うさんくさいわね」
・・・・しょっぱなからコレだよ。
「ええ、よく言われます」
「母さん!初対面の人に言うことじゃないでしょ!?」
「はいはい、中へどうぞ」
これじゃあ先が思いやられる、と思いながらも、
「私お茶淹れて来る」
持ってきたお菓子と淹れたお茶を持って行く、と。
「やだわァシャンクス君たら!!」
・・・・・・え、何コレ。
「さすがアコさんのお母様でいらっしゃる」
・・・・・・楽しそうに談笑する2人の姿。
え、何?
この数分で何があったの!?
催眠術でもかけたの!?
「ほらアコ、あんたも早くこっち来て座りなさいな」
「えー・・・・・・・はい」
「あんたいい男捕まえたわねえ!!」
「恐縮です」
・・・・・・・・・え、ちょっと。
・・・・・ちょっとだけ、シャンクス怖いんですけど。
+悩みの種 終+
犯人は誰だ。
・・・・・・と、まあ色々言いたいことはあるけど。
厄介なことになってしまった。
「はぁぁぁぁ・・・・・・・」
ため息が出るのも致し方ない。
「どうした?」
「・・・・シャンクス」
「元気がないなアコ」
「・・・・・ちょっとね」
「俺じゃ力になれねェか?」
「むしろシャンクスにしか相談出来ない。この後いい?」
「勿論だ」
「来週の日曜日・・・・・・・空いてる?」
「デートのお誘いなら喜んで受けるが」
「・・・・・・デート、じゃないの」
「・・・・・というと?」
「詳しくはあとで話す」
「了解」
何とか仕事を終わらせて、
「乾杯っ」
「お疲れ」
「ぷはーっ!!!」
ビールを飲みほして天井を仰いだ。
「それで?何があったんだ?」
「あー・・・・・それなんだけど」
非常に言い出しにくいことなんだけど。
「今度の日曜に何かある訳だな?」
「単刀直入に言うけど、うちの親と会って欲しいの」
それだけ言うとシャンクスは納得したように頷いた。
「なるほど、そういうことか」
「何処から漏れたんだか知らないんだけどね・・・・」
「恋人が居るなら連れて来い、と。まあ親なら妥当な反応だろう」
「面倒なのは百も承知だし、勿論断っても恨んだりしない。シャンクスに任せる」
偽装の恋人にそこまでのお願いは出来ないし。
「行くよ」
「・・・・いいの?」
「恋人として家族に挨拶に行くのは当然だろう?」
シャンクスはたいして気にした様子も見せず、
「上手くやるさ、任せてくれ」
と自信満々の笑み。
・・・・・あんた付き合ってる人居るんだって?
と電話が来たのが一昨日。
居るなら会わせなさい。
の一点張りの母親。
まだそんな段階じゃないから、
付き合って間もないから、と言っても駄目。
その年齢で交際する以上結婚前提なんでしょう?
それならうちに連れて来なさい。
・・・・・駄目の理由がうまく思いつかなかった。
とりあえず相手に聞いてみる、とだけ返事して。
悩んだけど相談して良かった。
・・・・・・・のかな。
「でも・・・・面倒じゃない?」
シャンクスの優しさにつけ込んで。
「まったく問題ない。むしろ好都合だ」
「好都合?」
「こちらの話しだ。気にするな」
「・・・・ありがとね」
本当に恋人だったとしてもこんな面倒なことはないと思う。
「悩みはそれだけか?」
「今朝のため息の理由ならこの件だけど?」
「そうか、ならいいんだ」
・・・・私、何か変だったかな。
「シャンクスはないの?悩み事」
「ないな」
「・・・・・即答?すごいのね」
私はたぶん、今回の件が片付いたとしても悩みは尽きない。
少なくとも、ない、と即答は出来ない。
「まあ仕事はそこそこ、金にもまあ困ってはない。恋人も居て幸せだ。悩みと言う悩みはねェ」
「・・・・恋は?」
「恋?」
「本当に好きな人と恋をして結婚したい、と思ったりはしない?」
「今が幸せなんだ」
・・・・・今あるものを大切にしてるんだなあ。
ホントシャンクスって私には勿体ない人だ。
・・・・・・で、当日。
先に私とシャンクスで合流して、実家へ。
「母親、失礼なこと言うかも」
「気にするな。父親はどうだ?」
「言ってなかったっけ?うち離婚したの」
「・・・・すまん」
「まあだから、余計に心配なんだと思うわ」
「アコは大事な1人娘か」
「・・・・まあね」
「批判も謹んで受けよう」
「助かる」
「母さん、彼がシャンクス」
「初めまして、ご挨拶が遅れて申し訳ありません・・・・アコさんとお付き合いさせて頂いてるシャンクスと申します」
「あら、ふぅん・・・・なかなかのイケメンだけど・・・・うさんくさいわね」
・・・・しょっぱなからコレだよ。
「ええ、よく言われます」
「母さん!初対面の人に言うことじゃないでしょ!?」
「はいはい、中へどうぞ」
これじゃあ先が思いやられる、と思いながらも、
「私お茶淹れて来る」
持ってきたお菓子と淹れたお茶を持って行く、と。
「やだわァシャンクス君たら!!」
・・・・・・え、何コレ。
「さすがアコさんのお母様でいらっしゃる」
・・・・・・楽しそうに談笑する2人の姿。
え、何?
この数分で何があったの!?
催眠術でもかけたの!?
「ほらアコ、あんたも早くこっち来て座りなさいな」
「えー・・・・・・・はい」
「あんたいい男捕まえたわねえ!!」
「恐縮です」
・・・・・・・・・え、ちょっと。
・・・・・ちょっとだけ、シャンクス怖いんですけど。
+悩みの種 終+