False love
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ふと社内を歩いていて見知った名前が聞こえた。
「さっすがシャンクス先輩だよなあ!」
「すっげーよなあのアコさん落とすなんて」
・・・・そしてまさかの私の名前。
「ちょっと前にさ、俺フられたんだよ」
「だっせー」
「いやあの人全然落ちてくんねーの。だからシャンクス先輩に聞いた訳。落とせます?って」
「したら見事に、って訳か。いーなー俺も彼女ほしー」
・・・・・・・・そういうことかあ。
誰にも落ちない女を自分が落としてみたかった。
そしたらアクセサリー1つで簡単に落ちちゃった。
・・・・・シャンクスにとってはつまんなかったかな。
私のことを好きとかじゃないなあとは思ってたけど。
・・・・偽装恋人、じゃなかったのかあ。
愛はないと。
最初からわかってたけど。
・・・・・・・・・わかってたこと、だけど。
少しショックかもしれないわ。
「アコ、明日の資料は出来てるか?」
「あ」
忘れてたー!!!
「ごめんすぐ・・・・・っ」
「大丈夫か?調子が悪いなら早退した方がいいんじゃないか」
「だ、大丈夫」
どうしよう、動揺を隠せない。
「何かあったのか?」
・・・もともと、愛がないことはわかってたこと。
この関係が続くならそれでいいじゃない。
私にとっては面倒なことが減るのならそれで。
・・・・・うん。
「大丈夫。すぐ終わる」
「そうか・・・・なら俺も手伝おう」
「シャンクス先に帰ってて。大丈夫だから、ほんとに」
「すぐに終わるんだろう?なら俺が手伝っても問題ないはずだな?」
しれっと隣に座り出すシャンクス。
「・・・・・・・・・シャンクスってほんと」
「お人好し、か?」
「それ」
「心配しなくていい、アコ限定だ」
「そう?」
「・・・・そうでもない噂でも聞いたか?」
「誰にでも優しいから」
「誰にでも、っちゅう訳じゃねェが・・・・」
「私にはそう見える」
「まァ下心はある」
「下心?」
「上の方に顔を売っておけば何かって時に役に立つ」
・・・・なるほど。
「私は何のお役にも立てないけど」
「そんなことはねェさ。美味い餃子を食わしてもらえる」
「いやいや・・・・・おかしいでしょその答え」
「美味い酒と焼き鳥の店も教えてもらえた」
「・・・・じゃあ今日もお礼に奢るわ」
「酌してもらえりゃ十分だ」
「・・・・・・ありがとね」
ほんとは奢りたいとこだけど、シャンクスはきっと譲らないだろうから。
せめて笑顔でお酌してあげよう。
「で、今日アコの調子が悪い原因は俺か?」
「・・・・・何故そう思うの?」
「勘だ」
・・・怖いな、シャンクスの勘。
当たってるだけに。
「・・・シャンクスが女の人と歩いてたって噂、聞いたから」
「ほう・・・・いつだ?」
「さあ・・・忘れちゃった」
「それで・・・妬いてくれたのか?」
「浮気を疑われて弁明するのが大変だった」
「・・・心配しなくていい、俺はアコ一筋だ」
なんてシャンクスが笑うから、
嘘をついた罪悪感に少し胸が締め付けられた。
「それ、皆に言っておいて」
「ああ、言いふらして回ろう」
・・・・何処まで本気で何処までが冗談なんだか。
「ごめん冗談。・・・そこまでしなくていいから」
「そうか?俺は構わねェが」
「私が構う。恥ずかし過ぎる」
さすがに、と口止めしたらだっはっは、とシャンクスが豪快に笑った。
「・・・・おっけ。ここまで」
「終わりだな。お疲れ」
「行こっか」
「いつもの店で?」
「シャンクスがいいなら」
「はい、お疲れ様」
「仕事の疲れも吹き飛ぶな」
約束通りいつもの店で笑顔でお酌。
「焼き鳥も安定の美味しさだし」
「・・・・ところで、さっきの情報元は何処だ?」
「・・・・情報元?」
「俺と女を見た、ってやつだ」
ドキッとした。
「・・・・黙秘させてもらうわ」
「おっと・・・・そりゃ残念だ」
「大丈夫、もう気にしてないから」
「・・・妬いてはくれねェか」
「そんな面倒なことはしませーん」
って笑ってお酒を飲みほした。
・・・・・・・・・でも本当は。
この胸のモヤモヤは。
・・・・・・・シャンクスのことが好き。なんだろうなあ。
+だろうなあ 終+
「さっすがシャンクス先輩だよなあ!」
「すっげーよなあのアコさん落とすなんて」
・・・・そしてまさかの私の名前。
「ちょっと前にさ、俺フられたんだよ」
「だっせー」
「いやあの人全然落ちてくんねーの。だからシャンクス先輩に聞いた訳。落とせます?って」
「したら見事に、って訳か。いーなー俺も彼女ほしー」
・・・・・・・・そういうことかあ。
誰にも落ちない女を自分が落としてみたかった。
そしたらアクセサリー1つで簡単に落ちちゃった。
・・・・・シャンクスにとってはつまんなかったかな。
私のことを好きとかじゃないなあとは思ってたけど。
・・・・偽装恋人、じゃなかったのかあ。
愛はないと。
最初からわかってたけど。
・・・・・・・・・わかってたこと、だけど。
少しショックかもしれないわ。
「アコ、明日の資料は出来てるか?」
「あ」
忘れてたー!!!
「ごめんすぐ・・・・・っ」
「大丈夫か?調子が悪いなら早退した方がいいんじゃないか」
「だ、大丈夫」
どうしよう、動揺を隠せない。
「何かあったのか?」
・・・もともと、愛がないことはわかってたこと。
この関係が続くならそれでいいじゃない。
私にとっては面倒なことが減るのならそれで。
・・・・・うん。
「大丈夫。すぐ終わる」
「そうか・・・・なら俺も手伝おう」
「シャンクス先に帰ってて。大丈夫だから、ほんとに」
「すぐに終わるんだろう?なら俺が手伝っても問題ないはずだな?」
しれっと隣に座り出すシャンクス。
「・・・・・・・・・シャンクスってほんと」
「お人好し、か?」
「それ」
「心配しなくていい、アコ限定だ」
「そう?」
「・・・・そうでもない噂でも聞いたか?」
「誰にでも優しいから」
「誰にでも、っちゅう訳じゃねェが・・・・」
「私にはそう見える」
「まァ下心はある」
「下心?」
「上の方に顔を売っておけば何かって時に役に立つ」
・・・・なるほど。
「私は何のお役にも立てないけど」
「そんなことはねェさ。美味い餃子を食わしてもらえる」
「いやいや・・・・・おかしいでしょその答え」
「美味い酒と焼き鳥の店も教えてもらえた」
「・・・・じゃあ今日もお礼に奢るわ」
「酌してもらえりゃ十分だ」
「・・・・・・ありがとね」
ほんとは奢りたいとこだけど、シャンクスはきっと譲らないだろうから。
せめて笑顔でお酌してあげよう。
「で、今日アコの調子が悪い原因は俺か?」
「・・・・・何故そう思うの?」
「勘だ」
・・・怖いな、シャンクスの勘。
当たってるだけに。
「・・・シャンクスが女の人と歩いてたって噂、聞いたから」
「ほう・・・・いつだ?」
「さあ・・・忘れちゃった」
「それで・・・妬いてくれたのか?」
「浮気を疑われて弁明するのが大変だった」
「・・・心配しなくていい、俺はアコ一筋だ」
なんてシャンクスが笑うから、
嘘をついた罪悪感に少し胸が締め付けられた。
「それ、皆に言っておいて」
「ああ、言いふらして回ろう」
・・・・何処まで本気で何処までが冗談なんだか。
「ごめん冗談。・・・そこまでしなくていいから」
「そうか?俺は構わねェが」
「私が構う。恥ずかし過ぎる」
さすがに、と口止めしたらだっはっは、とシャンクスが豪快に笑った。
「・・・・おっけ。ここまで」
「終わりだな。お疲れ」
「行こっか」
「いつもの店で?」
「シャンクスがいいなら」
「はい、お疲れ様」
「仕事の疲れも吹き飛ぶな」
約束通りいつもの店で笑顔でお酌。
「焼き鳥も安定の美味しさだし」
「・・・・ところで、さっきの情報元は何処だ?」
「・・・・情報元?」
「俺と女を見た、ってやつだ」
ドキッとした。
「・・・・黙秘させてもらうわ」
「おっと・・・・そりゃ残念だ」
「大丈夫、もう気にしてないから」
「・・・妬いてはくれねェか」
「そんな面倒なことはしませーん」
って笑ってお酒を飲みほした。
・・・・・・・・・でも本当は。
この胸のモヤモヤは。
・・・・・・・シャンクスのことが好き。なんだろうなあ。
+だろうなあ 終+