False love
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「今日って平日よね」
「平日だな」
無事にやってきた、テーマパーク。
天気も快晴。
・・・・・入ってすぐに疑問に思ったのが、
「大人はまだわかる。サービス業の人は土日仕事だと思うし」
「そうだな」
「・・・・高校生は学校でしょ?」
何でこんなにたくさん制服着たコ達が居るの?
「着てるだけの大人の可能性もあるな」
「そんな可能性は考えたくない」
「あとは開校記念日ってのもある」
「ここにいる高校生全員が!?」
驚く私にはシャンクスは笑って、
「まあ俺達は俺達で楽しもう」
「・・・・・そうね」
私の手を取った。
「で、何処に行く?」
「キャラクターと写真撮るとか?」
「構わないが・・・・2時間待ちだぞ」
「・・・・何処情報?」
「公式アプリだ」
とスマホを見せられた。
・・・・・シャンクスすごいな。
アプリまでダウンロードしてたのか。
今日1日の為に。
ていうか2時間待ち!?
「全員!?」
「いや・・・・猿は25分だ」
「猿行こ」
「いいのか猿で」
「シャンクスが嫌でなければ」
「よし、行こう」
・・・・・平日なのに。
「・・・・なめてたわ」
「なめてたな」
「写真撮るだけじゃんと思ってたけど」
・・・・・可愛かった。
猿なのに。
とっても可愛い動きで私たちを出迎えてくれて、
何だかよくわからない動きで私たちを楽しませてくれた。
「・・・・猿なのにな」
「ね。これじゃ並ぶ訳だわ」
結構・・・・楽しかった。
「中は全員女性らしいな」
「中とか言わないで」
「ははっ、すまん」
「あっチキン発見!!」
「食べるか?」
以前ネットで調べたら評判が良かったチキン。
「食べよう」
・・・・・んで、これにも長蛇の列が出来ている。
「・・・・ねえ今日平日よね」
「間違いなく平日だ」
平日でこんな混むなら土日はどうなっちゃうの?
怖いんだけど。
結構並んでるように見えたけどこちらは5分程で購入。
「ん。美味しい」
近くのベンチで食べる。
「美味いが・・・・酒が欲しくなるな。ビールが」
「わかるぅ!!」
でも残念ビールは売ってません。
「ビールと一緒に売れば絶対もっと儲かるのに」
「酔っぱらいはこの世界観に合わないからな」
「・・・・まあねえ」
ぼけーっとチキンを食べながら楽しんでいる人々を観察。
さすがに親子連れは少ないものの、
まあ居る。
高校生のグループ、カップル。
大人たち。
・・・・皆楽しそうだなあ。
「・・・・ねえシャンクス」
「ん?」
ふと目の端に泊まった人たちが居た。
「まだパレードも始まってないのにあの人たちはこんな朝早くから何で座ってるのかしら」
「パレード待ちだな」
「・・・・・・パレードはあと2時間はあったと思ったけど?」
「パレードをいい場所で見る為に今から待ってるんだろう」
「・・・・私たちどうする?シートも何もないけど」
「ここは夜の方がメインだろう?夜でいいんじゃないか」
「確かに。じゃあ今は他のところを楽しみますか」
「ああ、そうしよう」
最短でも10分。
アトラクションを楽しむ為の待ち時間。
「カップルが付き合いたてでここに来ると別れる理由がわかったわ」
「そうか?」
「こんな1日ずーっと待ってる間話すことなくなるじゃない間違いなく」
「一理あるな」
「それで気まずくなって別れる」
「俺達には関係ないな」
「・・・・・そう?」
「仕事の話しならいくらでも出来る」
「・・・・デート中に仕事の話しはしたくないかなあ」
「だっはっは!そりゃそうか!」
私たちはこんな他愛ない話しをしながら待ち時間を楽しんだ。
あっという間に夜になり暗くなって、
パークの景色も一変。
「すっごく電気代かかってそう」
「魔法で動いてるから電気じゃないんだそうだ」
「・・・・さようで」
「最後までいると電車が混みそうだ、パレード見たら帰るか」
「だね」
パレード開始まであと30分もある。
でももういいところは全部埋まっていて、
それでも何とか少し遠いけどベンチに座って、
ここからならギリで見える位置、をゲット。
「・・・・疲れた、なあ」
思わずぽつりと口に出てた。
「大丈夫か?」
「・・・・うん」
「・・・つまらなかったなら、すまん」
「ううん、たぶん逆。すっごく楽しかった」
今日1日あったことを思い出して答えればシャンクスがほっとしたように笑った。
「はしゃいでたもんなァ、可愛かった」
「・・・・ありがとね、シャンクス」
「ん?」
「色々」
「アコとのいい思い出が出来た、俺も感謝だ」
「・・・・また来ようね」
「ああ、また2人でな」
「・・・・・ん」
また仕事、頑張ろ。
+キラキラ 終+